金曜日, 1月 16, 2026
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ナダレンジャーが動画で防災教室 ウェブ学習に活用を

【池田充雄】防災科学技術研究所(つくば市天王台)が子ども向けの教育用動画を制作、1日から同所のウェブサイトやYouTubeチャンネルで公開が始まった。新型コロナウイルスの影響で利用が広がるウェブ学習に教材を提供し、防災について広く一般に考えてもらう契機としている。

科学おもちゃで仕組みを紹介

動画は「Dr.(ドクター)ナダレンジャーの防災科学教室」と題する3本。同所の納口恭明博士(67)が地震の揺れ、液状化、雪崩という3つの現象を、手作りの科学おもちゃを使って分かりやすく説明している。例えば雪崩では、容器に水とプラスチックの細粒を入れたものを用意。容器を傾けると細粒が雪崩の動きを再現し、大規模な雪崩ほど速く襲来することなども確認できる。

想定対象は小学4年生~中学3年生。理科や社会科の学習内容とリンクさせたが、大人が見ても興味深い。おもちゃの材料にはペットボトルなど身近にあるものを主に使い、家庭で作って遊びながら理科の実験ができる。放映時間はいずれも6~8分程度。

子ども向け初公開

同所が子ども向けに動画を公開するのは初めて。災害の仕組みをだれもが楽しく学べるものにしようと、サイエンスショーなどで経験豊富な納口さんがカメラの前に立った。納口さんはDr.ナダレンジャーとして1997年から全国の学校、科学館、公共イベントなどでこれまで4000回以上もの活動実績がある。

「今はコロナの方に気を取られがちだが、災害はどんな時でも待ってくれない。多くの人の命を奪う怖いものであり、だからといって単に怖がっているだけでもいけない。この動画が災害に対して理解を深め、防災のあり方について考えるきっかけになってくれるといい」と納口さん。

災害に強い社会へ

防災の基礎は「知る、備える、行動する」だという。社会に暮らす私たち一人ひとりが災害について正しく知り、備える意識を持ち、発生時には適切な行動をとれるようにすることが、防災教育の目標とされている。

同所では災害の予測・予防に加え、災害発生時の応急対応や、被災後の回復まで含めた総合力として防災をとらえ、特に災害から素早くしなやかに立ち直る力を「レジリエンス」と呼んで重視している。

「あらゆる種類の自然災害を対象に、予測・予防・対応・回復の全段階で総合的な研究開発を行い、人々の命と暮らしを支えることが当所の使命。外部との連携や協働を推し進め、一人ひとりが基礎的な防災力を持ち、レジリエンスを備えた社会を実現させていく」と、企画部広報・ブランディング推進課の川嶋一浩調査役は話す。

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