土曜日, 1月 23, 2021
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冬至に甘い完熟カボチャ 土浦・亀城公園の老ザルカップルに届く

【相澤冬樹】土浦市中央の亀城公園で飼われている2匹のニホンザルの元に、冬の滋養食カボチャが届いた。オスのリョウタとメスのスミレ、つがいとは言い難い奇妙な同居生活を送っている老境のサルで、すき間風吹く猿舎で迎える厳寒の冬は19回目になる。飼育関係者がハロウィンで使われたジャンボカボチャを入手、22日の冬至に特別メニューとして差し入れた。

2匹はともに県内で捕獲され、引き取った同公園での飼育は2001年にスタートしている。生年は不明ながら20歳は超しているとみられ、持病やストレス障害を抱えている。互いの毛づくろいや身を寄せ合って暖をとるような仕草もなく、その境遇に同情が寄せられてきた。(1月11日付既報)

公園管理の一部は同市シルバー人材センターが請け負っており、サルには毎日1回のエサやりをする。ペットフードに野菜や果実を混ぜ、2匹に対し毎回1キロのエサを与えている。管理スタッフにも高齢のサルは気になる存在で、「冬至にカボチャを食べると病気にならない」という古くからの言い伝えがあることから、同センターの市村勇治さん(78)は重さ約50キロのカボチャを調達してきた。

背を向けてカボチャをかじるスミレ=同

同市内で行われたハロウィンのイベントに使われたアトランティックジャイアントという巨大品種を譲り受けた。人間の食用にはならないが、収穫から丸3カ月経った完熟カボチャの中味をくりぬき、倉庫に保存。切り取ってサルに与えた。好物のリンゴやミカンはオスのリョウタが2匹分を奪い取ってしまうが、一通り食べてしまうと手を出した。

「カボチャは収穫から日が経つほど甘味も強くなる、栄養補給にも良さそうだ」と冬至の22日には特別メニューとして与えることにした。リョウタは音を立ててかじりつき、スミレは猿舎の隅に持ち込み背を向けて食べた。クリスマスやお正月にも提供することになりそうという。

気象庁の3カ月予報(11月25日発表)通り、暖冬気配のなか迎えた冬至、2匹の老ザルにも「一陽来復」の日となるだろうか。

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