火曜日, 4月 14, 2026
ホームスポーツ【茨城国体】茨城が初の総合3位 パワーリフティング つくばで日本新記録5つ

【茨城国体】茨城が初の総合3位 パワーリフティング つくばで日本新記録5つ

【池田充雄】第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」の公開競技、パワーリフティング大会は23日、つくばカピオで最終目を迎え、成年男子105キロ級・120キロ級・120キロ超級が行われた。県勢は2選手が出場し、筑波大出身の林直明が4位入賞を果たした。また都道府県団体成績では茨城が初の3位に輝いた。

120キロ級の林直明(パワーハウスつくば)はトータル635キロで4位入賞。「予選の5位から順位を1つ上げられたが、数字的には満足していない」と話す。誤算だったのはデッドリフト。1回目の250キロは簡単に上がるはずだったが、バランスを崩して失敗。2回目では失格を避けるため252.5キロと最低限の重量増に留め、3回目で282.5キロに挑戦。あとひと引きが足りなかったものの、成功していれば3位に届くという大きな賭けだった。「この会場だからあそこまでやれた。地元の声援をすごく近く感じ、あれだけの重量が浮いたことも自分の中では驚きだった」。

笠間市生まれ、県科学技術振興課職員の28歳。大学時代は陸上部で、今も投てき種目の選手を続けている。競技としてのパワーリフティングは昨年、国体出場を目指して取り組み始めた。平日はほぼ毎日、仕事が終わるとつくばに来て、練習に励んできた。

林がデッドリフトで282.5キロに挑戦する

105キロ級の伊藤秀樹(パワーハウスつくば)は、トータル672.5キロを上げて10位。地元の代表としての責任感と、耳に届く大声援が力となって、自己ベストを大きく更新した。ベンチプレスでは2.5キロダウンだったが、スクワットとデッドリフトはともに20キロアップ。「みんなの中で一番の上げ幅だったと思う」と胸を張った。

大会本番に合わせて重量や回数を調整し、計画的な練習ができた。当日のコンディションも万全で、「この2つの要因が重なると精度の良い試技ができる」と、9回の試技すべてを成功させた。つくばみらい市出身の43歳。「一般対象の大会でも若い者に負けない活躍ができた。今後もいっそう上を目指して鍛えていきたい」と話す。

伊藤はスクワットでも大きく自己ベストを更新した

常総、下館工、真壁が選手育成

今大会について県パワーリフティング協会の寺門浩之理事長は「種目によっては300キロオーバーを上げる選手もいて、日本新記録も5つ出た。各県とも大きくレベルアップし、見ていて面白い大会だった」と振り返った。

総合3位となった茨城の成績については「選手一人一人の頑張りのおかげ。地元開催ということで、普段は国体に出ていない人も協力し、皆がこの大会に集中してくれた」と、オール茨城で臨めたことを要因に挙げた。

今までの10位台から大きく順位を上げたが、東京や千葉という強豪の壁は崩せなかった。課題となるのは選手層の厚みだという。「高校では常総学院、下館工、真壁が一生懸命選手を育てており、各ジムにも取り組んでいる人たちがいる。裾野が広がれば強い選手が必ず出てくる」。

●団体総合成績
①千葉 ②東京 ③茨城 ④北海道 ⑤神奈川 ⑥愛知 ⑦宮城 ⑧京都

➡茨城国体の過去記事はこちら

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

反戦と反差別訴える大学院生 ハナさん つくば【ひと】

米国とイスラエルによるイラン爆撃に反対する「反戦デモinつくば イラン爆撃もうたくさん!」を呼び掛け、11日つくば駅前のつくばセンター広場で街頭集会を開催した。主催したのは、つくば市在住の大学院生、ハナさん(25)ら「戦争に反対するつくば市民の会」。2月21日にも同駅前で反戦と反差別を訴える「戦争と差別もうたくさん!デモinつくば」(2月22日付)を開催して以来2回目。呼び掛けはSNSで広まり、11日はつくば市内外の市民ら約80人が参加した。 ハナさんはナイジェリア人の父親と日本人の母親との間に生まれた。つくば市内の小中学校、高校を出て、都内の大学に進学。現在は都内の大学院に通う。外国人ルーツかつアフリカ系という2つの属性ゆえに、日常的に日本社会からの疎外感を感じていた。 小学生の頃に自分の似顔絵を描く授業があり、周りの同級生と同じ「肌色」(薄だいだい色)を使って描いたが「これは誰だろう」と納得がいかなかった。後に自分が感じた差別的な体験や生きづらさの原因が社会構造にあると考え「社会的な構造を変えるために、市民の声を聴かせる市民運動がすごく強い力になる」と思い至ったという。 大学生の頃から、アフリカ系の人々やアフリカにルーツを持つ若者たちの支援活動に参加。2年前からはつくば駅前で毎月1回ペースで、パレスチナ連帯を訴えるスタンディング活動を行っている。 11日の集会終了後、ハナさんに思いの丈を聞いた。話は戦争反対から差別反対まで及んだ。 何をしてもいいという状態 —前回の2月のデモから1週間足らずで(2月28日に)米国とイスラエルによるイラン攻撃が起きました。「デモをやったのに」という思いはありますか。 ハナ 前回のデモでは「戦争反対」を訴えると同時に、米国やイスラエルの帝国主義・植民地主義にも反対しました。イスラエルがイランを攻撃したのは初めてではなかったので、世界がなんとなくイスラエルや米国を許すような状態でイランへの攻撃が始まったことは、正直あまり驚きではありません。「イスラエルは何をしてもいい」という状態になってしまっていると感じています。2年前からパレスチナ連帯のデモを続けてきて感じていることで、その歯止めが利かなくなっていることを本当に実感しています。 —ハナさんは大学院生とのことですが、大学の中や周囲の友人、知人との間で、イラン攻撃は話題になりますか。 ハナ 私は外国ルーツの友達が多いので、イランの情勢はいろいろなところに影響します。例えば、飛行機が急に欠航になってしまったりなどの影響が出ていて、友達と「不安だね」という話をします。イランの友達もいますし、周辺国のレバノンやシリア出身の友達もいます。周辺国でもイスラエルによる爆撃が続いていて、皆、家族を心配しています。 —今回のデモは、人が多かったと感じましたか。関心を持つ市民がかなり多く来た印象です。 ハナ いつもはそれほど人が集まらないのですが、前回(2月)のデモは50〜60人集まり、今回はもっと多く70〜80人と、かなりの人が来てくれました。つくばでは珍しい数だと思います。 —市民もそれだけイラン情勢に関心を持っているのだと思いますし、外国人や外国ルーツの人にとっては、他人事ではないのだと思います。 ハナ つくば市はとても国際的な都市で、外国ルーツの友達がいる人も多いし、外国ルーツの人自体も多い。イラン情勢もそうですが、米国やイスラエルに対する日本政府の外交的な姿勢について「どうなのかな」と疑問に思う人が多いのではないでしょうか。 2月の「戦争と差別もうたくさん!デモinつくば」では、戦争反対と同時に差別反対も掲げ、外国にルーツのある若者らを中心に集まった。今回の集会でも参加者から「差別反対」の声が上がった。 中でも、茨城県が今年度から実施予定の「通報報奨金制度」に対しハナさんは、同制度の撤回を求め、県に申し入れをした。非正規滞在の外国人を雇った事業主に関する情報提供者に報奨金1万円を支払う制度で、「自分のように外国人に見える日本人が普通に生きているだけでも、犯罪者のように扱われることがある」とハナさんは批判する。 身がすくむような感じ —茨城県の通報報奨金制度ですが、ハナさんは3月25日につくば市の市民団体「牛久入管収容所問題を考える会」に同行して県庁を訪れ、同制度の撤回を求める申入書を提出し、県の担当者と面談しました。 ハナ 申し入れのとき県の担当者は、同制度が差別ではない理由を繰り返し説明しました。例えば「茨城県自体に外国人を通報する権限はない」「事業者に向けたものだから外国人差別ではない」などと繰り返し言いました。しかし通報(報奨金)制度を運用すれば、結局行き着くところは、働いている外国人に対し「在留カードを見せろ」と確認するしかない。いつでもそういう状況に追い込める権力を県が持っているということです。対象が事業者であっても、(外国人)差別であることは変わりません。 ただでさえ排外主義が高まっている社会で、普通に生きているだけでも外国人が犯罪者のように扱われることがあります。外国人だけでなく、外国人に見える私のような日本人も日々経験しています。それにお金をつけて推進していく制度は、差別でしかないと思います。 —県弁護士会が出した「通報報奨金制度は撤回すべき」という意見書に対し、大井川知事は4月2日の記者会見で強く反論していました。ハナさんから見ると「お金をつけて差別を推進する」ように映るわけですね。通報報奨金制度はまだ施行されず、通報するためのパソコンの通報システムを作っている最中といわれていますが、いつ出来上がるのかは不明です。県議会でも「虚偽通報があったらどうするのか」などの議論もありました。 ハナ 虚偽通報は怖いです。外国人が正しく働いているかどうかなんて、一般の人には基本的にわかりません。見た目でわかるわけではない。通報報奨金制度全体の予算は20万円と言っていましたが、そんな少額の予算でわざわざ報奨金を出すことに実効的な効果があるとは思えません。 —通報報奨金制度をあえてやるのは、大井川知事が「外国人に厳しく対応しています」とアピールしたいがためとしか思えませんが。 ハナ 外国人を捨て石にして、極右的な支持層の獲得を狙っているようにしか見えません。つくば市でも、外国人に対して差別的な主張を流す人たちが駅前などで行動しています。外国ルーツの身として、そういうのを見るたびに身がすくむような感じがします。そうしたすごく差別的な、外国人を「もの」としか見ていないような人たちに多くの票が入ってしまうのは、こんな国際的な都市でも起きるので、かなりショックです。 ハナさんたちは5月頃にも再びデモを行う予定という。詳しくはインスタグラム「palestine_day_tsukuba」または「moutakusandemotsukuba」で告知される。 (聞き手・崎山勝功)

開幕2連勝 つくばFCレディース

関東女子サッカーリーグ1部が開幕、つくばFCレディースは2連勝し、好スタートを切った。5日に今季開幕戦を神奈川大学(本拠地 横浜市)とアウェーで戦い4-2で勝利。12日の第2節はホームのセキショウチャレンジスタジアム(つくば市山木)に山梨学院大学(本拠地・甲府市)を迎え2-0で勝利した。 第32回関東女子サッカーリーグ1部 前期第2節(4月12日、セキショウチャレンジスタジアム)つくばFCレディース 2-0 山梨学院大学前半2-0後半0-0 つくばは前半23分、MF穂谷颯季がボールを前へ送ろうとした相手DFに詰めてボールを奪い、間髪を入れずミドルシュートを放つ。ボールは前へ出ていた相手GKの手を弾き、ゴールポストを叩いてネットを揺らした。「次に相手がどういうプレーをするのか予測を持って守備に行くのが得意。一瞬のときをつかんでボールを奪い、何も迷わずゴールに行けたことは良かった」と穂谷の振り返り。 その後は早めのメンバー交代で守備陣形を整え、10分後の前半34分には追加点。ロングボールに穂谷が抜け出してコーナーキックを獲得し、MF打桐菜海が蹴ったボールのこぼれ球にMF高橋萌々香がいち早く駆け込み、左足のミドルシュートをゴール左隅に突き刺した。「こぼれ球がいいところに来たので迷わず振り抜いた。いいコースに飛んでよかった。今は点をしっかり決められていることが勝ちにつながっている。試合の流れとして課題はまだたくさんあるので、自分たちの目標に向かってしっかりやっていきたい」と高橋主将。 課題の一つが後半の戦い方。今節では後半に放ったシュートはわずか1本で、浴びたシュートは8本に及んだ。前節も前半は4点を奪いながら、後半は相手のキーマンをつぶし切れず、不要な2失点を喫してしまった。「2節目ということもあるしチームの練習は夜が中心なので、まだ昼間の戦いに体が慣れていない。このリーグの対戦相手はほとんどが高校や大学のチームで、ハードワークでは彼らの方に分があり、今後暑くなると体力的にもっと厳しくなる。チームとして意識的に取り組む必要がある」と志賀みう監督。 ロングボールの応酬から相手にセカンドボールを拾われ、押し込まれる時間が長くなったものの、守備を固めてゴールを一度も割らせなかったことは一つの成果といえる。負傷中のGK伊東美和に代わってゴールを守る鈴木那智の活躍も見逃せない。「前の選手が決めてくれたので、その分も後ろがしっかり守らなくてはという強い気持ちがあった。相手のロングシュートにも警戒を怠らず、上を狙ったボールも体格を生かしてしっかり止めることができた」と鈴木。 目標はなでしこ2部入替戦 昨季から継続の13人に新規加入の14人が加わり、選手層が厚くなるとともにレギュラー争いも厳しくなり、締まった雰囲気でトレーニングが行われているという。 「目標は9月末のなでしこリーグ2部入替戦。予選だけで4試合あり、レギュラーメンバー以外の誰が出ても遜色なく、むしろ強くなるくらいでないと勝ち進めない。選手の成長が非常に重要なポイントになるので、育成の部分には強くこだわって取り組みたい」と志賀監督は力を込める。 次節は19日、西東京市の早稲田大学東伏見グラウンドで早稲田大学と対戦する。(池田充雄)

満開の桜の下 東京で「百姓一揆」《邑から日本を見る》193

【コラム・先﨑千尋】「この閉塞状況を水戸の力で突き抜ける。あきらめず、新しい農村、農業を作っていこう!」。3月29日に東京都心で行われた「令和の百姓一揆」。トラクターと軽トラが出発する前に開かれた集会で、茨城県代表として発言した常陸農協の秋山豊組合長が檄(げき)を飛ばした。 昨年に続いての百姓一揆が北海道や沖縄など全国18カ所で開かれ、東京の会場となった青山公園には、トラクター7台と軽トラ21台、1200人の農家や消費者らが集まった。 山形県長井市で米を作っている令和の百姓一揆実行委員会の菅野芳秀代表は「昨年の百姓一揆から1年。状況は変わっていない。羊羹(ようかん)をスパッと切ったように日本から農民がいなくなり、食の供給がぷつんと切れる。そうなってから騒いでも遅い」と強調した。 集会では、トラクターと軽トラの参加者と、全国から集まった米生産者や酪農家、野菜農家、消費者が、農業では生活できない現状や国への要望、国産の米が食べたいのに高くて買えない、などとそれぞれの思いを訴えていた。 食料自給率は10%を切っている 東京大学の鈴木宣弘特任教授も会場に駆け付け、「食料自給率は38%と言われているが、肥料や種子、動物の飼料は大半が輸入だ。だから実質の自給率は10%を切っている。生産者はコスト高で辞めていき、消費者も所得が減って苦しい。農家への所得補償をすれば両者のギャップが埋まり、自給率も上がるのに、国はやらない。地域ごとに農作物をみんなで作ってみんなで食べる取り組みを進めよう。植えるか、飢えるかだ。各地にローカル自給圏を構築し、食と農の自立を広げていこう」と提案した。 午後4時に声援に送られてトラクターと軽トラが出発。1時間後、ほら貝の合図で、提灯(ちょうちん)やのぼり旗を掲げた人の行進が始まった。コースは、桜が満開の青山公園から表参道、原宿駅前を通って代々木公園までの約3.5キロ。 参加者は「国産の米や野菜を食べよう。農家に所得補償を。日本の農業を守ろう。未来の子どもに国産の農畜産物を残そう」などと訴えながら、ゆっくり行進した。道を歩く人たちからも注目を集め、拍手が起き、「ガンバレー」などの声援も飛んだ。スマートフォンで撮影する人の姿もあった。 令和の百姓一揆実行委員会は、農業、農村の衰退を止め、国産の食料を守ることを目的に全国各地の有志が立ち上がり、現在では26都道府県で実行委員会が結成されており、百姓の声を国民に伝える取り組みが行われている。農村では耕作放棄地が増え、山林も放置され、熊やイノシシなどが人家近くまで出没し、農村の衰退が進んでいる。一方では、スーパーの棚から米が消える「令和の米騒動」が起き、消費者の生活が苦しくなっている。こうした状況を打破しようというのが百姓一揆の狙いだ。(元瓜連町長)

「どう学ぶか、常に意識を」つくば国際ペット専門学校で入学式

愛玩動物看護師やドッグトリマーなどの人材を育成するつくば国際ペット専門学校(つくば市沼田、東郷治久理事長)の入学式が11日、つくば国際会議場で催され、ペットビジネス学科の愛玩動物看護師・動物衛生看護、ドッグトリマー、、ドッグトレーナー、ペットケア総合の四つのコースに全国各地から179人が入学した。同校は動物分野で国内有数の専門学校。 高橋仁校長は「専門学校は専門知識と専門技能を習得する場。どう学ぶか、どう身に着けるかを常に意識することが大事。未来は今まで経験したことよりも美しい場所があり、素晴らしい仲間がいて、もっと面白いことがある」と式辞を述べた。 東郷理事長は「動物に関する技能は教科書を読むだけでは決して身につかない。実際の動物たちに触れて感じて、初めて身に付く。これから動物たちと日々触れあっていく中で、必ず育まれると信じている」などと祝辞を述べた。 新入生を代表してドッグトレーナーコースの塚田海璃さんが「私たちが思い描く夢の実現に向け、これから始まる学生生活を通し、動物について学び求め、皆と支え合いながら成長していきたい」と決意を述べた。 在校生代表を代表し、ドッグトリマーコースの池田麻優さんが歓迎の言葉を述べ「入学後に決定した(1人が1匹とずっと一緒に過ごす)パートナードッグは生活を大きく変える存在だった。それまで動物を飼ったことがなく、毎日試行錯誤だった。しかし日々のお世話やトレーニングを通じて、授業では学べない学びを経験することが出来た。皆さんも様々な経験をして、自分自身の将来を切り開いてください」とエールを送った。 式典の最後に教職員全員が壇上に立ち、一人一人が新入生に歓迎の言葉を述べた。。 式典に参加した土浦市出身の新入生は「犬より猫が好きだが、入学後は犬にも慣れていき、楽しく学園生活を送りたい」と話していた。(榎田智司)