日曜日, 3月 29, 2026
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がん患者支援の祈り つくば市在住の演奏家ら「いのちのリレーコンサート」 14日アルスホール

【田中めぐみ】がん患者支援のイベントを毎年つくば市で開催、ことし結成10周年を迎えるリレー・フォー・ライフ・ジャパン茨城(RLJ茨城、田澤勝英代表)が、記念の「いのちのリレーコンサート」を14日、同市吾妻、つくば文化会館アルスホールで開く。チャリティーで集められた寄付金は、日本対がん協会を通じて、がんの研究や治療や患者の支援のために使われる。

ソプラノの田中宏子さん

主催は同コンサート実行委員会。出演は、ソプラノ歌手田中宏子さん(つくばオペラ代表)、バイオリニストのクレイグ・コールマンさん(コールマンヴァイオリンスタジオ代表、同市)、ピアニスト行谷由紀子さん(桐朋学園非常勤講師)、つくば市在住の小学一年生から中学一年生らで成る弦楽アンサンブル「つくばジュニアストリングアンサンブル」など。がん患者支援への思いを込めた楽曲を、様々な楽器や歌声で聴くことのできるコンサートになる。

RLJ茨城が主催するチャリティーイベントでは、空っぽの椅子とテーブルを置いて亡くなった人をしのぶ「エンプティーテーブル」という催しが毎年行われている。この催しでは詩などの朗読を行うのが他県での通例だ。しかし、茨城では第1回イベントからソプラノ歌手の田中さん、第2回からバイオリニストのコールマンさんらボランティア音楽家が出演し、これまで毎年、歌と演奏によって追悼の意を表してきた経緯がある。

参加者からは好評で、田中さんの歌やコールマンさんの演奏を野外ではなく屋内で聞いてみたいという声が以前からあったという。その声に応えたいと、3年ほど前、田中さんがRLJ茨城のためのコンサートを発案した。出演者のスケジュール調整ができず実現に至っていなかったが、昨年11月から具体的な計画が進み、田中さんを中心に、RLJ茨城名誉実行委員長の宮本恭子さんらを含む6人で準備を始めたという。演目から会場、出演者、パンフレットの作成など準備を進め、開催が実現した。

コンサートでは、毎年「エンプティーテーブル」で田中さんが歌っている「ユー・レイズ・ミー・アップ」、「アベ・マリア」、「アメイジング・グレイス」が披露されるという。いずれも亡くなった人への追悼の意を込めた歌だ。中でも「ユー・レイズ・ミー・アップ」は、より意味が伝わりやすいようにという田中さんの提案で、英語教師でもある宮本さんが歌詞の和訳を行った。宮本さんは「原曲のイメージを壊さないようにしながら、かつ歌いやすさも大切にして和訳した」と話す。また、コンサートでは、歌声を合わせることで参加者同士の絆を深めてほしいとの思いから、東日本大震災の復興ソング「花は咲く」を全員で合唱するという。

クレイグ・コールマンさん

健康への意志を次の世代が引き継ぐ

「いのちのリレーコンサート」の出演バイオリニストで、第2回チャリティーイベントの「エンプティーテーブル」で演奏を依頼されたことからボランティアを始めたというのクレイグ・コールマンさん(57)に話を聞いた。

コールマンさんは、第2回以来毎年演奏しており、今年で9回目の出演となる。コールマンさんは「エンプティーテーブル」で初めて演奏した時のことについて、「よく覚えています。空っぽの椅子とテーブル、レモンと塩と一輪のバラの花、それら一つ一つががんとの戦いを表している。レモンはがんとの戦いの苦さ、塩は涙、バラは一筋の希望。とても神聖な儀式というか宗教的な祈りのような気持ちを強く感じました。がんとの戦いの末に亡くなられた方々が持ち続けていた健康への意志を、次の世代が引き継いで、がんを克服できる世界にしていかねばと思わされました。大切なセレモニーだと思い、毎年心を込めて演奏しています」と語る。

RLJ茨城の活動に参加するようになり、「コミュニティーにかかわれるようになった、新しい人との出会いがあった」と語るコールマンさん。同コンサートに出演する「つくばジュニアストリングアンサンブル」の指導もしている。

◆同コンサートは、4月14日(日)午後3時30開場、4時開演。入場料は大人2000円、高校生以下1000円。

入場料には5月18日(土)、19日(日)のリレー・フォー・ライフ・ジャパンイベントに飾られるルミナリエ(がん患者へのメッセージを書いた灯篭)代も含まれる。田中宏子さんとクレイグ・コールマンさんは同日のイベントにも出演する予定だ。

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塗装完了、ライトアップ再開 つくばエキスポセンター H2ロケット

40周年、エメラルドグリーンに つくば駅近くの科学館、つくばエキスポセンター(同市吾妻)のシンボルであるH2ロケット実物大模型の全面塗装工事が25日完了し、約4カ月間の工事を経て、一新された姿が披露された。同日夜にはライトアップも再開され、エメラルドグリーンの光が高さ約50メートルのロケットを照らし出した(25年12月11日付)。 今回の全面塗装は2014年以来、11年ぶり。昨年11月25日から足場の組み立て作業が始まった。1990年に同所にH2ロケット模型が設置されて以来、おおむね10年ごとに、基部から先端部分まで全面的に塗り替えが行われてきた。 ライトアップは工事完了に伴い、25日夜から再開された。今年エキスポセンターは、1986年4月の開館から40周年を迎えることから、ライトの色を、ロゴや看板、横断幕などに使用される40周年記念イメージカラーのエメラルドグリーンとした。これまでも、乳がん啓発月間にはピンク、世界糖尿病デーには青など、イベントに合わせてテーマカラーに変えながら常時、ライトアップを行ってきた。 館内では40周年を記念して、来場者用の記念スタンプや、館内限定で利用できる特設オンラインフォトフレームなどが用意されている。 今回の塗り替えについて、エキスポセンターの中原徹館長は「つくばエキスポセンターのH2ロケットの再塗装が無事終了した。つくばのランドマークであるロケットをきれいな姿で皆様に披露できることをうれしく思っている。是非、新品のようになったロケットを見にきていただけたら」と語った。 エキスポセンターは、1985年に開かれた「科学万博つくば’ 85」の第2会場として建てられ、万博閉幕翌年の1986年に科学館として再オープンした。当時、世界最大だったプラネタリウムをはじめ、万博関連資料が展示されているほか、最先端の科学技術をわかりやすく紹介している。 今回、お色直しされるH2ロケットの模型は、初の純国産大型ロケットとして1994年に1号機が打ち上げられた「H2」を模したもので、1989年の横浜博覧会で展示された模型を1990年6月にエキスポセンター屋外展示場に移設した。(柴田大輔)

J:COM茨城が「JCOMマーケティング茨城支社」に 4月から

茨城県南を中心に事業展開するJ:COM茨城(登記名は土浦ケーブルテレビ、本社土浦市真鍋)の名称が4月から「JCOMマーケティング茨城支社」に変わる。親会社JCOM(本社東京千代田区)のグループ組織再編に伴うもので、J:COM茨城は存続会社ジェイコム東京(4月からJCOMマーケティング)の地方部門になる。サービス内容は変わらないという。 土浦ケーブルテレビは1983年、土浦市や地元有力者の出資で設立された。元々は有線によるテレビ番組を提供する会社だったが、現在では、通信ケーブルや光ファイバーケーブルを使い、多チャンネルテレビ、インターネット接続、固定電話サービスのほか、ネット防犯カメラ、太陽光発電パネル設置なども扱う会社になった。 事業拡大の過程で、住友商事が出資するJCOMの傘下に入ったが、登記上の社名は「土浦ケーブルテレビ」を維持してきた。ところが親会社のJCOM(現在はKDDIも折半出資)が大規模な組織再編を実施。全国展開するケーブルテレビ子会社9社のうち、ジェイコム東京が存続会社になり、J:COM茨城など残り8社を吸収合併することになった。 県央にも進出へ J:COM茨城の海老澤孝一社長(4月から支社長)は再編の利点について ①契約者が東京などに引っ越した場合、そのエリアに支社(3月までは系列会社)があれば契約が社内の手続きで済むので、契約者には便利になる ②現在のサービス地域を広げる場合、同じ社内の人事で要員確保が可能になるので、スムーズに事業展開ができる―などを挙げた。 J:COM茨城の現サービ地域は、かすみがうら、つくばみらい、つくば市の一部(茎崎地域など)、阿見町、美浦村、牛久、取手、守谷、常総、石岡、土浦市、利根町、龍ケ崎市。2月末の加入世帯は、ケーブルテレビ5万3000件、インターネット5万900件、固定電話4万5400件、モバイル8638件。 同社は「茨城はケーブル事業者が少なく、県庁所在地に事業者がない唯一の県。すでに事業者が存在する日立、県西、つくばの各エリアには出ないが、今後、県央、県北、鹿行には、他社ケーブルを借りる形で出て行く」(海老澤氏)と話す。特に水戸エリアを重視している。(坂本栄)