土曜日, 6月 7, 2025
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学校説明会に338組約700人 普通科新設のつくばサイエンス高 2学科併願可

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16教室に分かれ教室に設置された大画面のディスプレイで説明を聞く中学3年生と保護者ら=つくば市谷田部、つくばサイエンス高校

来春、普通科が新設され科学技術科と2学科になる県立つくばサイエンス高校(つくば市谷田部、石塚照美校長)で10日、夏の学校説明会が開かれた。つくば市や近隣の中学3年生と保護者など338組から参加申し込みがあり、約700人の親子連れが参加した。

人口増が続くつくば市で高校不足が指摘される中、同校は改編から2年連続で定員割れとなっていた。普通科新設により来春の志願者がどのくらいになるかが注目されている(5月24日付 )。

説明会では、普通科も科学技術科と同様、地元の国公立大学や都内の有力私立大学(GMARCH=ジーマーチ)への進学を目指すことのほか、入学願書出願時に普通科と科学技術科をそれぞれ第1志望、第2志望などとして出願できることが新たに示された。

在校生らの説明を聞きながら、パソコンを操作し3D CADでロボットを作る体験をする参加者

石塚校長は、県内初の特徴として①科学技術科がある②ノーベル物理学賞受賞者の小林誠高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授が9日、同校の名誉校長に就任し、講演会などの特別授業がある➂現在2人いるサイエンスアドバイザーがさらに増える④普通科、科学技術科両方の志願が可能で、第1志望を科学技術科、第2志望を普通科などにできる、などと話した。

ほかに、普通科は「総合的な探求の時間」の代わりに1年次は「理数探求基礎」、2年次は「理数探求」を履修し、探求の過程を通して課題解決するために必要な基本的な資質や能力を養う、修学旅行は今年は沖縄だが来年は台湾に行くーなどと述べた。

参加者が多いことから、説明会は2グループに分かれて開催。参加者は16教室に分かれ、各教室に設置された大型のディスプレイで石塚校長らの説明や学校生活の様子を聞くなどした。

続いて校内の施設を見て回り、分析機器や顕微鏡など実験機器などが整った校内で、在校生らの案内を受けながら、ロボットを作る操作をパソコンで体験したり、ドローンの操作を見学したり、気象衛星の観測データを受信したりする様子を見るなどした。

在校生(左)から気象衛星の観測データを受信する方法について説明を受ける中学3年生ら

つくば市内から母親と参加した男子中学生は「兄が(同高の)3年生で、学校の雰囲気がいいと聞いているので、普通科に入りたい」と話し、同じつくば市内の女子生徒は「第一志望は科学技術科。ちょっと難しそうだけど、ワクワクの方が勝っている。楽しそう」と話していた。牛久市から参加した男子生徒は「ロボットか、情報処理か迷っている。願書を出すまでに考えたい」などと話していた。

石塚校長は「皆さん、目を輝かせて説明会を聞き、施設をご覧いただいた。反応は良かったと思う」と話し、県教育庁高校教育改革推進室の増子靖啓室長は「普通科をつくるので、魅力ある学校を見ていただければ」と話していた。

次回の学校説明会は10月12日実施される予定。(鈴木宏子)

豊かだった満州の記憶 鮮明に【語り継ぐ 戦後79年】1

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満州での体験について語る奥島雅子さん=阿見町、レプラコーン若栗

阿見町 奥島雅子さん

阿見町でミニデイサービスの事業所「レプラコーン若栗」を管理する奥島雅子さん(93)。1931(昭和6)年、東京都江東区生まれ。戦時中のことを鮮明に覚えている。米屋を営む家で、雅子さんは8人きょうだいの末っ子だった。3歳の時に父が亡くなり、11歳の時に母も亡くしたが、25歳上の兄が家業を継ぎ、親代わりとなって雅子さんを育てた。

亀戸にあった実家は米屋だったため米蔵もあり、ネズミに困るほどたくさんの米があったが、1940年に配給制が始まると蔵は空になり、配給もわずかだったことから雅子さんたちきょうだいも食べ物に困るようになった。「配給でもらえるのはほんの少し。これでどうやって家族全員食べるのかと。お芋を入れたりしてなんとか食べてはいたが、栄養失調だったと思う」と話す。

満鉄の兄に連れられ満州へ

長男の兄は本来徴兵される年齢ではなかったが、兵隊として中国南方へ配属された。2番目の兄は満州事変をきっかけに徴兵されて満州(中国東北部)に渡っていたが、その後除隊。次男で後を継ぐ必要がないからと南満州鉄道に就職していた。2人とも実家の米屋の配達で車の運転ができたため、前線に行くことなく無事だった。1944年の秋、雅子さんが14歳のころ、満州へ行っていた兄が日本に一時帰国して、食べるに食べられない状況を見かね、雅子さんと姉を満州に連れて行くことにした。急なことだったが雅子さんは急いで荷物をまとめ、リュックを背負って東京駅から下関まで1日かけて汽車に乗り、下関の港から船で釜山に渡った。

汽車の中で一人に一つ蒸しパンが渡されたが、雅子さんは食べずに取っておいた。釜山から列車で満州の撫順(ぶじゅん)駅に到着すると、満鉄の人が車で迎えに来てくれ、社宅まで送ってくれた。「社宅には紺と白のじゅうたんがありびっくりした。取っておいた蒸しパンを姉が蒸して温めなおしたら、バターを塗って、紅茶にお砂糖を入れて出してくれた。感動どころか、驚いてひっくり返った。なんでバターやお砂糖があるのかと」

撫順での暮らしは豊かだった。社宅はコンクリート造り3階建て。冬はマイナス10度以下になるが、ボイラーがあって室内は暖かく暮らしやすかった。「豚肉の切り身やみかんなどなんでもあった。栄養が取れるようになり、満州で体ができた」。学校にも通った。日本人専用車に乗って30分から40分ほどかけて通学した。教科書も日本で勉強していた内容と同じだったが、中国語の授業があることが違っていた。

雅子さんと姉は撫順で落ち着いた暮らしをしていたが、1945年3月、東京大空襲があり、亀戸にあった米屋の実家は燃えてしまった。姉たちは金庫にあったお金を懐に入れて逃げ、あたり一面が火の海になる中、川に入ってやりすごしたと聞いた。家族全員、無事だった。「焼け出されて(足立区にあった)隠居所に越したよ、という手紙をもらって(実家が燃えたことを)知った。着る物もなく困るだろうと浴衣や靴下、炒った大豆のカンカンを行李(こうり)2つ分入れて日本に送ったけれど、1つだけしか届かなかった」。

押し入れに隠れて寝た

1945年8月、ソ連が満州に攻め入ってきた。国民党軍と八路軍(中国共産党軍)の撃ち合いも始まり、爆撃音が聞こえていた。「どこまでが正規軍(国民党軍)でどこまでが八路軍かも分からない。ソ連軍を恐れて、夜は押し入れに隠れて寝るようになり、夜は近所中の男の人が警備をした。撃ち合いになると流れ弾に当たらないように壁にくっついた。とにかく自分を頼るしかない。家族と離れないようにしていた」と話す。学校は閉鎖になり、不安の中、家で兄の勉強ノートなどを読んで過ごす日々が続いた。

1年間残留し、1946年10月27日、東京に帰ることになり、撫順市から港がある葫芦島(ころとう)市まで屋根のない汽車で向かった。途中で盗賊に襲われるグループもあったが、雅子さんたちは無事だった。葫芦島からは日本語を話せるアメリカ兵が誘導し、「ごはん食べた?」と日本語で聞かれ、雅子さんは驚いた。

「みんな緊張していたが、ボートが陸を離れると大人も笑顔になった」と話す。船の中で亡くなる人がおり、水葬となった。乗り込んだ人の中でお経を上げる人がおり、船長が板を斜めにして海に遺体を流した。「お経を上げてくれる優しい人がいてよかったと思った」。

東京に戻り、亀戸の駅前に立つと、「180度見渡す限りなんにもない。引き揚げ船の中で、東京のここが焼けていると地図を見せて教えてもらっていたが、何もかも変わっていた」。しかし「自分はけがもない、手足もそろっている。こんなにありがたいことってない」と境遇に感謝する。

工夫が身に付いた

結婚し、都内で空調工事などを手掛ける会社「奥島工業」を夫と2人で切り盛りした。女性が現場に入ることが少なかった昭和30年代に、病弱だった夫を助け、雅子さん自ら2トントラックのハンドルを握り、搬送や経理の仕事をした。仕事で中国に何度も行き、満州時代に覚えた中国語を勉強し直した。60代で女性起業家の異業種交流会の代表を務めた。退職後、阿見町が気に入り移り住んだ。

「無い無いばかりだった時、兄も姉もなんでも自分で作っていた。無い物は自分で作るという習慣ができている。足りないものばかりだったから、今は誰かが来たらいつでも何かを食べさせる。経験したことが知恵として残っていて、不自由だから自分で直したり、ものづくりしたりが染みついている」と話す。(田中めぐみ)

阿見町の雪印メグミルク工場《日本一の湖のほとりにある街の話》26

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イラストは筆者

【コラム・若田部哲】「日本一」。良い響きですね。家庭用のバターやマーガリン、チーズなどの生産量で日本一を誇る、雪印メグミルク株式会社。同社の阿見工場では、高度にオートメーション化された工場の見学会を開催しています。今回は、阿見工場総務課の植村さんに、工場の特徴や見学時の見どころについて、お話を伺いました。

さて、雪印メグミルクの様々な製品のうち、プロセスチーズやマーガリンは、ほとんどこの阿見工場で生産されていることをご存じでしょうか。製品の入れ替えなどにより多少の推移はありつつも、丸いパッケージでおなじみの「6Pチーズ」や、「パンにはやっぱり『ネオソフト』」をはじめとする約200種類の製品は、この茨城は阿見の地で生産されているのです!

日本における生乳の最大生産地といえば北海道。産地のそばに工場を建設した方がよいのでは?と植村さんに伺うと、近年物流が整備されたため、最大の消費地である東京へのアクセス性の良さ、ロジスティクス的観点から、以前は神奈川県(横浜、海老名)と兵庫県(伊丹)にあった3つの工場を集約化したのが、この阿見工場なのだそうです。

そうした説明の後、実際に工場を拝見すると、驚くのはその製造のスピード感! 「6Pチーズ」の丸い箱やマーガリンの列が、片時も途切れることなく、目まぐるしい速さで流れていきます。個別の包装からダンボール詰め、トラックでの物流までが、高度に一体化して設計されていることが実感できます。

国際基準の衛生・品質管理

この東京ドーム3個分にもなる広大な工場敷地では、国際基準にのっとった衛生・品質管理が徹底されています。衛生管理の基本として、入場前の手洗いの様子が展示されますが、実に30秒の時間をかけた入念な内容。同じ手順で実際に手を洗ってみると、実に長いことに驚き! また、作業環境に求められる衛生基準により、2種類の異なる性質の作業着を着用するなど、細かな配慮を行っているそうです。

さらに、品質管理部門では、日々生産される製品の「官能検査」を行っています。官能検査は、製品の風味、におい、組織などについて調べる検査で、機械を使って評価することが難しいそうです。毎月実施している「官能訓練」で力量が確認された作業者だけが「官能検査」に従事でき、この部門にお勤めの方は、ごくわずかな食味の変化も感じ取れるよう、人工甘味料や刺激物を検査前に控えるなど、徹底しているとのこと!

さて、こうして日々生産される「6Pチーズ」、青い箱のプレーン味だけで、1日当たりの生産量は積み重ねると333メートルの東京タワーなんと10棟分! さらにマーガリンは、1日で8848メートルのエベレストと同じほどになるそうです。ちょっと想像がつかない規模に、めまいを覚えるとともに、この茨城から全国に、長年愛されるロングセラー商品が生産され、運ばれていくことがうれしくなります。

最後に、植村さんに工場見学の見どころを伺ったところ「衛生・品質管理の力の入れ方や、普段何気なく食べているチーズ・マーガリンがどのように作られているか、ぜひ見ていただけたら。見学の最後には試食もあるので、ぜひ当社製品の味わいを楽しんでください」とのお話でした。日ごろ慣れ親しんでいる味を支える、高度な技術を体感できるこの工場見学は、1名から随時受付。茨城で繰り広げられる日本一の生産現場を、皆様、ぜひご覧ください。(土浦市職員)

<注> 本コラムは「周長」日本一の湖、霞ケ浦と筑波山周辺の様々な魅力を伝えるものです。

<取材協力> 雪印メグミルク株式会社

➡これまで紹介した場所はこちら

筑波大生が夏休みの宿題応援 小学生50人が絵と習字を学ぶ スタジオ’S

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最後は1人で「笑顔」を書き上げた杉本圭さん(右)

筑波大で芸術を学ぶ学生が小学生に絵画と書道を教える企画「夏休み宿題応援 in つくば」が9日、つくば市吾妻の県つくば美術館で開かれた。関彰商事(本社・筑西市、つくば市 関正樹社長)が運営するギャラリー「スタジオ’S」が、筑波大と連携して開催したイベントで、2018年から始まった。この日は午前9時半と11時から書道教室、午後1時と3時に絵画教室が開かれ、つくば市をはじめ、土浦や牛久市などから50人の小学生が参加した。

午前9時から始まった書道教室には5人の小学生らが参加した。講師を務めた書道専攻の筑波大生4人は「大きく書くと元気よく書けて、書きやすいよ」「腕全体を使って書こう」など、それぞれマンツーマンでアドバイスした。

半紙に「笑顔」の文字を書き上げたつくば市の小学4年 杉浦圭さん(10)は「先生の教え方がわかりやすかった。今までに書いたことのない漢字に挑戦した。丁寧に教えてもらえてうまく書けた。楽しかった」とホッとした表情を浮かべた。昨年に引き続き2回目の参加となった牛久市の小学3年 上田桃華さん(8)は「去年は絵画で参加した。ほめてもらえてうれしかった。今年も楽しみにしていた」と思いを語った。

講師を務めた筑波大大学院2年の髙橋杏奈さん(24)は「うまく伝わるように言葉を選んだり、例えを使ったり、子どもの目線で考えるようにした」と話し、同大学院2年の内野陽菜さん(24)は「文字を等間隔で書いたり、偏とつくりの高さをそろえたりするときれいに見えるなどのコツを伝えた。プレッシャーにならないよう、書くことを楽しく学んでもらえるよう心掛けた」と語った。

書道と絵画を対象とした今回の企画は、2016年から毎年開催しているスタジオ’Sによる子ども向け企画「キッズアート体験」で好評だった2つの科目に特化し、18年から始まった。20年からは県近代美術館が協力している。

関彰商事広報の石井雅也さんは「ここに来れば大学生と一緒に宿題もできるとリピーターも多い企画。地域の方が心身ともに健やかに暮らしていただけるよう活動していきたい」と思いを話した。(柴田大輔)

パリ五輪開会式で見えたフランスという国《遊民通信》94

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【コラム・田口哲郎】

前略

パリオリンピックでの日本人選手の活躍に胸が躍りますね。

さて、今回のオリンピックは開会式が特に話題になりました。開会式会場をセーヌ川とその河岸にするということからして、期待感がありました。セーヌ川というのは舞台になるほどのコンテンツを持っているんですね。

確かにパリの名所の多くはセーヌ川の周りにあります。パリの街の中心を南北に分けるように流れていて、中洲がシテ島といって、パリ最古の都市部です。東京に当てはめると、山手線の内側の中央線がセーヌ川になると思います。

東京もお堀がありますが、隅田川が流れていたら、歴史や景観はずいぶん変わっていたでしょうね。河岸の右と左で街の特徴が違っているというのも有名ですね。左岸にはソルボンヌ大学があったカルチェ・ラタンがあり、庶民的な学生街。右岸にはルーブル美術館や高級ブティックなどがあり、ブルジョワの雰囲気といった具合です。

開会式演出も、フランスの歴史

人びとを驚かせたのは、開会式の舞台だけではありませんでした。演出もフランスらしかったのではないでしょうか。物議をかもしたのは、フランス革命の監獄として有名なコンシェルジュリーの窓から生首を持ったマリー・アントワネットが姿を見せたシーン。

そして、古代ギリシャの酒の神、ディオニュソスに扮(ふん)した青い中年男性がキリスト教の最後の晩餐(ばんさん)を模したと思われるテーブルに寝そべり、さらに晩餐のテーブルにはずらりとドラァグクイーンという女装した男性が並んでいる場面。

オリンピックの開会式としてどうなのか、品性、あらゆる価値観を持つ人たちへの配慮が焦点として問題となり、組織委員会は公式ページからこうしたシーンの動画を削除したそうです。

今回の演出は公式なオリンピック運営組織の許可があって催行されたことに違いありません。シーンの賛否はともかくとして、なぜこれらのシーンが表現されたのかを考える必要がある気がします。

ご存知のように、フランスは革命があって王政から共和政に劇的に移行しました。フランスは現在共和国で第五共和政です。ヴェルサイユ華やかだったのはルイ14世の時代で王政でした。第五が示しているように、革命後、王政が復活したり、皇帝ナポレオンが君臨した帝政があったりと、複雑な政治変化の末に現在の共和政に至っています。

仏共和国はあの「自由、博愛、平等」の精神を礎にしています。現在のフランスは一概には言えませんが、カトリック教会や貴族制に代表される伝統的な体制を批判して成立したのです。歴史的経緯を踏まえると、あの過激とも思える演出も、さもありなんと思えなくもないです。どう感じるかは人それぞれですが。ごきげんよう。

草々

(散歩好きの文明批評家)

星田弘司県議が立候補へ つくば市長選

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星田弘司氏

任期満了に伴って10月20日告示、27日投開票で行われるつくば市長選に、県議の星田弘司氏(50)が立候補する意向を固めたことが8日までに分かった。市議選と同日で行われる同市長選には、現職の五十嵐立青氏(46)がすでに立候補を表明している。

取材に対し星田氏は「現在のつくば市は人口も増え、もっとポテンシャルを生かして十分に飛躍できると思っている。企業誘致にしても、もっと職を生んで、人を引きつける企業を誘致するなど、つくばブランドを生かした取り組みができる。ふるさと納税にしても毎年10億円近く流出している。国や県と連携し、世界に発信するダイナミックな行政運営ができるのがつくば市だと思っている」と話す。

立候補の動機については「洞峰公園のやりとりが象徴しているように、県との連携が十分でない。無償譲渡だが毎年膨大な管理費がかかる。知事との直接のやりとりが一度もできず、直談判もせず、譲渡を受けており、連携不足、調整力不足を感じた」とし「10年先を見据え、これからのつくば市を考えた時、今やらないとつくば市は単なる地方都市になってしまう」と話した。

今月4日、後援会役員会を開き、立候補の意向を諮り、役員会の了承を得た。近く立候補を表明したいとしている。

星田氏はつくば市出身、県立水海道一高、東海大学卒。英シェフィールド・ハラム大学大学院修士課程修了。つくば市議2期を経て、現在県議4期。自民党県支部連合会遊説局長などを務める。

つくばのおそば屋さん2店《ご飯は世界を救う》63

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イラストは筆者

【コラム・川浪せつ子】今回はつくば市の西大通りに面したおそば屋さん2店です。創業45年の「かしわや」さん(つくば市春日)と創業50年の「増田屋」さん(同)。私はつくば市(旧谷田部町)在住42年なのに、今年7月初めて入りました。大通りからどうやって入店したらよいのか? いつか行ってみよう~ と思って40年も過ぎたわけです。

どちらのお店にも、丼ものとおそばかうどん付き定食があります。おいしそうだし、お手軽価格で2つの味が楽しめる。でも残念なことが…。太ってしまったのです。ラーメンライスみたいなメニューですから。

そして思ったこと。40~50年前、この周辺には建設現場がたくさんありました。そこで働いてくれた方々は体力勝負で、ご飯をたくさん食べたのだろうなぁ、と。私がこの地で初めてラーメンを食べたとき、あのしょっぱさはショックでした。汗をたくさんかいて働く方には必要だったのでしょう。最近はそんなにしょっぱくないのよね。

具が8つのおかめうどん

「かしわや」さんのメニュー見ていたら、「おかめうどん」見つけました。家の近くにもおそば屋さんあるけど、コレはない。グルメの息子も知らないと。私が高校生時代の学校帰り、おなかが空いてよく食べました。それ以来食べていないかも。もう懐かしくて。でも、なんで「おかめ」?

調べてみると、江戸時代、うどんやそばの上に「おかめ」(女性の顔)のように、具をトッピングしたのが始まり?とか。今回食べたのには、「だて巻、なると、おふ、白かまぼこ、ピンクかまぼこ、わかめ、かにかまぼこ、絹さや」の8種類。将棋での「おかめ八目」とか?

よく分かりませんが、うどん以外にいろいろなトッピング、これはアリ!(イラストレーター)

「つながり」がテーマの水草展 筑波実験植物園で8日から

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「水草を楽しんでください」と国立科学博物館の田中法生さん=つくば市天久保

岩礁、ため池、マングローブなど再現

「水草展―水草がつなげる世界」が8日から、つくば市天久保、国立科学博物館 筑波実験植物園で始まる。多様な水環境の中で他の生物や環境とつながり、進化してきた水草に焦点を当てた企画展だ。水草と生き物、環境、人とをつなげる水辺の世界をさまざまな角度から紹介する。過去最多となる約250種の水草を展示しており、そのうち3、4割が絶滅危惧種だという。

会場の一つ、研修展示館では、アマモ場や岩礁、水田、ため池、マングローブなど、水草と生物が生み出すさまざまな環境を再現してそのつながりを解説する。水草を使って水面に巣を作るカイツブリや水草に産卵するマルガタゲンゴロウなど水草を利用する生き物を紹介する。世界で最も小さい陸上植物であるミジンコウキクサの顕微鏡観察などもできる。

研修展示館の様子

人と水草のつながりは深く、人々はかつて農業などに水草を利用してきた。だが農業の高度化や農薬の使用などにより、それまで共存していた水草とのつながりが失われつつある。そうした中、再び共存の道を探ろうと新たな動きが始まっている。企画展では、これまでとこれからの人と水草とのつながりの多様性を紹介。水草を使った身近な食品や生活雑貨なども展示する。

ほかに、食虫水草ムジナモやタヌキモを顕微鏡で見ながらえさをあげる体験や、岩礁の海草の根元に生息する生き物の観察、実際に触ったり観察したりして水に浮く仕組みを学ぶ水草タッチプールなど、体験型展示も目玉の一つ。

教育棟では「水草の美しさを楽しむ」をテーマに、日本を代表する水槽レイアウトのプロが作製した数々の水草水槽を展示する。来場者が自由に水槽に草を植えて大きな水草水槽を作る企画やオリジナルのアクアリウム(飼育水槽)を作るワークショップもある。

日本を代表するプロレイアウターが作製した数々の水草水槽が展示されている教育棟

同館研究員の田中法生さんは「バラやランに比べるとマイナーだが、まずは水草を楽しんでほしい。生物としての水草の面白さを知ることが、水草を守ることにつながる」と来園を呼び掛ける。

2011年から始まった水草展の開催は3年ぶり6回目。つくば市と周辺地域の水草の分布も紹介しているが、水質の変化や外来種の影響により前回の3年前の展示と比べて一部の品種が消失したという。一方で今年4月、姿を消していた水草の一種、ヒルムシロがつくば市二の宮、洞峰公園の土の中から見つかった。

展示される約250種のうち絶滅危惧種が3、4割を占めることについて田中さんは「(水草が)育つ環境があれば復活できる種がある。まだ間に合う」と話す。(泉水真紀)

◆企画展「水草展―水草がつなげる世界」は18日(日)まで、つくば市天久保4-1-1、国立科学博物館 筑波実験植物園で開催。開園時間は午前9時~午後5時(入園は4時30分まで)。会期中無休。入園料は一般320円、高校生以下と65歳以上、障害者などは無料。問い合わせは電話029-851-5159(同館)。詳細は同館ホームページまで。

公的年金、家族のあり方、女性の働き方 《ハチドリ暮らし》40

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写真は筆者

【コラム・山口京子】新聞に載っていた遺族厚生年金の見直し案を見て、公的年金や家族のあり方と女性の働き方を振り返って考えてみました。

1961年、自営業などを対象とする国民年金制度が誕生し、それまでの公務員や労働者の年金制度とともに国民皆年金が実現しました。1986年、年金制度を統合し基礎年金制度がつくられました。その際の改正の一つに、厚生年金に加入している夫(妻)に扶養されている妻(夫)は、保険料を納めなくても第3号被保険者になる仕組みがありました。

この制度が想定する家族モデルは、「会社員の夫と専業主婦の妻、そして2人の子ども」です。ところが、このモデルは1990年代に様変わりします。

その背景にはバブルが崩壊し、長期の不況、不良債権処理、労働者派遣法の改正、非正規労働者の増加などがあったのでしょう。家族の形は多様化しますし、夫の賃金が頭打ちになったり、引き下げられたりするなか、妻が働かないと家計が破綻する事態が進行しました。

あるエピソードがあります。家計のやり繰りが大変になった妻が、外で働きたいと言ったとき、夫は働くのはいいけれど、家族に迷惑をかけないようにと、くぎを刺したというのです。1970年~80年代は、働いている女性でも結婚が決まれば寿退社という風潮で、家庭を守ることが女性の仕事だという性別役割分担意識が根強く、家計補助として働くとしても家事は手抜きしないというプレッシャーがかかっていました。

男女の賃金格差是正が必要

現在は共働きが多数派になりましたが、共働きの形は、正社員同士か、正社員と非正規社員か、非正規社員同士か、様々です。また、業種による賃金格差や男女の賃金格差も家計に深く影響します。妻の収入は家計補助というより、夫婦が共に働かないと家計が回らないのが実態でしょう。

国税庁の民間給与実態調査によると、年収200万円以下で働く人が1000万人を超えています。その多くが女性です。扶養される範囲に調整するケースもありますが、扶養の範囲を超えて働いていても、夫より収入が少ないため、家事育児にちゃんと協力してと強く言えないことがストレスだという妻の相談を受けることがあります。家族が気持ちよく暮らせるように、共有できる役割とルール作りを話し合えたらと願います。

年金の額は現役時代に納めた保険料と納付期間で変わってきます。今すべきことは、働く人の賃金を引き上げる、男女の賃金格差是正の取り組みに本気になる、規制緩和の流れで改正されてきた労働者派遣法を見直す―ことだと思うのですが…。(消費生活アドバイザー)

懸念相次ぐ中、市全域で実証実験始まる オンデマンド型移動期日前投票 つくば市

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車いすで移動投票車に乗り込む五十嵐心音さん

市議会や市選挙管理委員会から懸念が相次ぐ中(6月3日付同25日付)、今年10月のつくば市長選・市議選での実施を目指し、市内全域を対象とした「オンデマンド型移動期日前投票」の実証実験が6日始まった。

9日までの4日間、申し込みがあった37人を対象に、投票箱を積んだワゴン車2台が自宅前まで出向くなどし、車内で模擬投票が実施される。4日間の実証実験の事業費はシステムの小規模改修が約200万円、車両の手配が約220万円の計420万円という。

自分で立ったり歩いたりすることが困難な市内の要介護3 ~5の高齢者と身体障害者など計3072人に案内を出して参加を募り、1.2%の37人から申し込みがあった。内訳は要介護3と4の高齢者が15人、身体障害者が22人。

同市は今年1月、高齢者が多い市北部の臼井、筑波地区で最初の実証実験を行った。3月時点では、両地区で実施する計画で予算を計上したが、公平性の観点から市議会や市選管から懸念が出て、6月議会では、市全域の移動困難な高齢者や障害者計約4000人にタクシー券を配布することが決まった。

一方、ワゴン車が自宅に出向く同期日前投票に対してはこれまで、市選管から2度も「時期尚早」だとする見解が出されている。これに対し五十嵐立青市長は、スーパーシティの看板事業だったインターネット投票導入につながるステップだと位置づけ、今回の市全域での実証実験となった。

移動投票車の車内の様子

今回、自宅に出向く車両は、市内の介護タクシー事業者が所有するワゴン車のリフト付き福祉車両とした。2台が市北部と南部に分かれて37人の自宅などを回る。車いす利用者は、後方からリフトに乗って車いすのまま車内に入れるようになっている。ワゴン車の運転手は介護ヘルパーの資格を持ち、乗り降りをサポートする。

移動投票所となるワゴン車では1台に付きそれぞれ、投票管理者1人、投票立会人2人、受付1人、補助1人の計5人が立ち会う。パソコン1台が設置され、ネットの利用で選挙人名簿を確認などする。文字を書くのが困難な場合は代理投票も行う。1月の実証実験で試された立会人ロボット「オリヒメ」は今回採用を見送った。

市選管からは、各所10分間という移動投票所の設置時間が厳守できるかなどの指摘があったことから、1カ所に付き30分間の予備時間を確保する。さらに次の移動投票所の設置時間に間に合わない場合を想定し、ワゴン車1台を待機させる。1月の実証実験では自力で歩ける人がほとんどだったため所要時間を計測しなかったが、今回は各所で時間を計測する。

自宅敷地内にワゴン車を駐車できるスペースがない場合は、乗用車タイプの福祉車両が送迎などする。

10月の本番で実施することが決まった場合は、改めて参加者を募集するが、現在のワゴン車2台体制の場合、期日前投票が実施される6日間で最大84軒くらいを回ることができるという。

6日、実証実験に参加した同市洞下の五十嵐心音さん(18)の自宅前には投票箱を積んだワゴン車が到着し、五十嵐さんは介助を受けながら無事投票を済ませた。心音さんは腕や手に機能障害があり、歩くことやしゃべることが困難だ。母親の純子さん(47)によると、音声を合成する機器を利用して心音さんと意思疎通を図っている。「選挙が出来る18歳になって、本人から選挙をやってみたいという意思の確認がとれたので、今回の模擬投票に参加することになった。あきらめてしまう人は多いけれど、出来ることはチャレンジしていきたい」と話した。介護タクシーの利用について純子さんは「介護タクシーはまだ利用したことはないが、機会があれば使ってみたい」と付け加えた。

五十嵐さん宅では、市選挙管理委員のほか五十嵐立青市長も同行し実証実験を見守った。五十嵐市長は「今回はスムーズな運営が出来てとても良かった。あきらめてしまう人が多い中、意思表示をし、参加できるというのはとても大事なこと。市としてはこういう機会をどんどんつくっていきたい」と話した。

今回の実証実験の結果は市選管に報告する。10月の市長選・市議選で実施するか否かの最終判断は、9月2日開催の市選挙管理委員会で改めて協議される。

ウソをつくと得をするのか《続・気軽にSOS》152

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【コラム・浅井和幸】ウソをつくと得をするのか損をするのか? 当たり前の答えを先に言うと、ウソをついた人は得することもあり、損することもあります。確率としては、短期的に得することが多く、長期的に損することが多いものです。

Aさんは、来月の給料でお金を返すと約束をして、Bさんからお金を借りました。Aさんが最初から返す気がない場合は、ウソをついていたことになります。返せると思って借りたけれど返せなくなり、結果的に、約束がウソになることもあります。突然の出費があったとか、給料が入らなかったとか…。

先を読む力が低い人は、人をだますつもりがなくても結果的にウソとなり、信用が失われます。パチンコでの勝率は良くない実績があるのに、パチンコで倍にして返すと考えて借金をしたとか、日払いの仕事なのに雨で休みが多く収入が減るとか…。貸した方からすると返せなくなるのは最初から分かっていただろうと怒ることでも、将来を見通す力が弱い人は自分に都合良く予知をしてしまいがちです。

つまり、寝ないでやれば3日で夏休みの宿題が終わるから、休みが終わる4日前までは宿題をやらないという考え方です。大人になっても、締め切りが近くなって追い詰められたら自分は力を発揮すると考えている人が結構います。そういう私も、この原稿を締め切りの1時間前に書いているわけですが。

お金に関していえば、手元にお金が残るので、短期的には返済しない方が得です。しかし長期的には、返済した方が信頼関係を築けるという得があります。長期的な事業でいえば、返済計画通りに返済することで、次の大きな融資を受けられやすいというメリットになります。

暴こうとするとウソが巧妙になる

親御さんが自分の子どものウソを暴こうと頑張ることがあります。それは、親御さんとしても、ウソをつくことは悪いことだと教育したいからという目的があります(裏の目的としては嘘をつかれるのは子どもになめられているからで、なめられたくないという思いもあるでしょうが)。

しかし、ウソを暴こうとだけすると、よりウソが巧妙になるもので、もっとうまくウソをつけという教えになる可能性があります。ウソをついたときは、怒られずにその場を切り抜けられるというメリットがあるからです。デメリットは、ウソがばれたときであるからです。ウソをついたときに罰を与えるのと同じぐらい、いやそれ以上に、誠実に振る舞ったときに得になるような対応をすることが大切です。ご褒美をあげるとか、より笑顔で接するとか。(精神保健福祉士)

コミュニティーバスが衝突事故 1人けが つくば市

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つくば市役所

5日午後0時55分ごろ、つくば市篠崎、篠崎バス停付近のT字路で、つくば市のコミュニティバス「つくバス」吉沼シャトル上り11便が、赤信号に気付かずT字路交差点を直進し、右折してきた乗用車と衝突した。この事故で、乗用車を運転していた女性が首などに全治2週間のけがを負った。バスには当時、乗客が1人乗っていたが、乗客とバス運転手にけがはなかった。

市総合交通政策課によると、運行中、つくバスの運賃箱からエラー音が鳴り、運転手がエラー音を解除しようと前方から目線を外したところ、信号が青から赤に変わったことに気付かず、交差点に進入した。

市は同日、運行事業者の関東鉄道に対し、安全運行の徹底を強く申し入れたとしている。

土浦 新川でアオコ大量発生

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水面に蓄積したアオコを川底に沈めるため、水面を旋回する船(右側)=5日午後3時過ぎ、土浦市城北町、土浦税務署前付近

土浦市の市街地を流れ霞ケ浦に流入する新川で、8月に入りアオコが大量発生している。上流にアオコが拡散するのを食い止めるためオイルフェンスが設置された同市城北町、土浦税務署付近では5日、アオコがフェンス近くの水面に厚く堆積している。河口付近は川の水の色が緑色に濁っている。河口近くの霞ケ浦・土浦新港の水も緑色に濁り、緑色の粉を撒いたような筋も見える。

新川の下流近くに住む女性(70)は「7月31日に新川の河口脇を通ったら入浴剤を入れたように川の水が緑色で、一部泡立っていた。きょう(5日)土浦税務署前を通ったら、オイルフェンス近くの水面にアオコがたまり、臭いがして、アオコが茶色になっているところもあった。20数年前に引っ越してきた時、アオコが大発生しすごい臭いだったのを思い出し、また同じようにならないか心配」だと話し「新川河口近くはつくば霞ケ浦りんりんロード沿いで、全国から自転車愛好者が来る。抜本的な対策をしてほしい」と話す。

霞ケ浦・土浦新港の湖水=5日午後3時半ごろ

県環境対策課水環境室霞ケ浦対策グループによると、アオコは霞ケ浦や新川で毎年、出たり消えたりしているが、新川で急に多く出始めたのは8月2日ごろから。

県は2日、土浦税務署近くの水面にフェンスを張り、同日から連日、1日2~3時間、アオコがたまっている水面を船でぐるぐる旋回し、アオコを川底に沈めている。水面に浮かんだままだと腐敗して臭いが出るためだ。

翌3日からは、新川のさらに上流から、ポンプで桜川の水を新川に流している。アオコは流れがないと増殖しやすいことから、流れをつくり、さらにアオコを下流に押し下げるためだ。これによりオイルフェンスの設置位置を少し下流に押し下げることができたという。以前、土浦税務署前の新川にはアオコ抑制装置が設置されていたが、3年ほど前に撤去されている。現在は桜川の水を新川に流すことで対応しているという。

一方、土浦駅東口近くの霞ケ浦土浦港では、国交省霞ケ浦河川事務所が水中ポンプで1キロほど湖水を土浦港の奥に引っ張り、湖水を流すなどしている。

アオコ対策のため湖水を水中ポンプで引っ張り水を流している土浦港

アオコは一般に、暑く晴れた日が続くと増殖するとされる。霞ケ浦でアオコが大量発生したのは最近では2011年から12年、13年ごろ。ここ数年は大量発生はなかった。

県は引き続き、アオコ対策を続けるとしている。(鈴木宏子)

どっちが大事? つくば市の選挙 《吾妻カガミ》188

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つくば市役所正面玄関サイド

【コラム・坂本栄】つくば市では10月27日に市長と市議の同時選挙がある。どんな人が立候補するのか(五十嵐市長はすでに3期目出馬を表明)、その公約や力量が市民の関心事だが、市や議会では選挙の仕方をめぐる議論がされている。研究学園市らしい風景だ。

オンデマンド型移動期日前投票所

選挙の仕方をめぐる議論のひとつは、投票所に行くのが大変な高齢者や障害者の投票率をアップする方法。五十嵐市長は、投票を希望する高齢者や障害者の自宅まで投票箱を積んだ車を回し、自宅で期日前に投票してもらう仕掛けにこだわっている。市は「オンデマンド型移動期日前投票所」と呼んでいる。

オンデマンドとは「要求に応じてサービスを提供する」という意味だが、いかにも研究学園市らしいカタカナ用語だ。

この投票法の手順や問題点などを探るため、つくば市は今年1月、市北部の2カ所で実証実験を行った。ところが、市全域でやらなければおかしいと議会で突っ込まれ、8月6日から9日にかけ、市職員約20人、車3台(1台は予備)を動員して、希望者を対象に2度目の実証実験をやるという。記録的な猛暑の中ご苦労さま。

この新基軸を扱った記事「…選管見解は再び『時期尚早』…」(6月3日掲載)、「議会から懸念相次ぐ…」(6月25日掲載)によると、選挙の実務を担当する選挙管理委員会も、選挙の方法を審議する議会総務文教委員会も、市長の入れ込み方に「はて?」のようだ。記事の見出しからも明らかなように、時期尚早論、実施懸念論が出ている。

なぜ、五十嵐市長はこの新投票法にこだわっているのか? 研究学園市つくばの先進性を世に見せるため、本当はネット投票を導入したいのだが、選挙制度を管轄する総務省が慎重なスタンス。そこで、目先の策として「オンデマンド…」を実現したいようだ。政治用語を使うと、「パフォーマンス(派手で格好いい目立つ行動)」ということか?

選挙公報のスペースとデリバリー

もうひとつは、投票日前に有権者に配る選挙公報のスペース(紙幅)とデリバリー(配布)をめぐる議論。市政への関心が強い酒井泉氏(元大学教授)が、①市長・市議立候補者の経歴や公約を載せる選挙公報のページ数を増やし、②自宅購読が減っている新聞への折り込みでなく、専門業者、郵便局、地域区会などに宅配を頼んだらよい―と市議会に提案。

議会総務文教委での議論を受け、本会議は①②について検討するよう選挙管理委員会に指示した。その内容は記事「…選挙公報、各戸配布検討を…」(6月20日掲載)に詳しい。公示日から選挙日までの時間的制約、12万世帯(今春現在)に宅配する手間暇―などの課題はあるが、採用の優先順位は移動投票所よりも選挙公報充実の方が上だろう。

というのは、オンデマンド型移動投票所の対象者は約3000人であるのに対し、選挙公報の対象者=有権者市民は約20万人だから、4年に一度の選挙を盛り上げるには選挙公報充実が大事なのは言うまでもない。ところが、五十嵐市長にどっちが大事か質問したところ、「オンデマンド…」の方が大事との回答が返ってきた。

現職の市長は市の予算を使った自分PR用の広報紙を持っている。選挙公報の充実は敵(対立候補)に塩を送ることになると考えているのだろうか? (経済ジャーナリスト)

民主党・指名候補者の差し換え米大統領選(5)《雑記録》62

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トルコギキョウ・ボヤージュイエロー(筆者撮影)

【コラム・龍田薫】「政治の一寸先は闇」というが、バイデン大統領が大統領選挙から撤退を表明、ハリス副大統領がバイデン氏にかわる民主党大統領候補の指名を確実にした。過去に例のない急展開である。選挙(11月5日)まで約100日。民主党としては、候補の差し換え手続きについて、党内外からの批判・攻撃に耐えうるだけの公明正大さ・公平さをどう確保するかが問われる。

民主党は急ぎ、8月1日に大統領選を戦う党候補者を指名するオンライン投票を開始し、同7日までにすでに指名獲得に必要な代議員の過半数を固めたハリス氏を正式に指名するとした。次に、正式指名を受けた大統領候補は副大統領候補を選ぶことになるが、これについては8月19〜22日に中西部イリノイ州シカゴで開く党全国大会で正副大統領候補が受諾演説に臨む手はずである。

ここまで切羽詰まると、党内で内輪もめもできず、党内はハリス支持で一本化し、トランプ氏と対決する新たな構図が確定することになるだろう。問題は、この構図で11月の大統領選に勝てるかどうかだが、勝敗の大きな鍵は副大統領候補選びにある。

今回、副大統領候補に期待される役割は、共和、民主両党ともに、いわゆるスウィングステート(激戦州)の選挙を有利に導くこと、つまり、激戦州の労働者票を獲得できる候補者が求められる。共和党はすでにJ・D・バンス上院議員を副大統領候補に指名した。

バンス氏は、17日、党大会で指名受諾演説に臨み、「ラストベルト(さびついた工業地帯)」で育った生い立ちを自己紹介しながら、内外の政策で米労働者を第一に据える方針(トランプ氏のアメリカ第一主義に沿う)を表明した。民主党も、これに対抗できる副大統領候補を選ぶとすれば、激戦州のペンシルベニア州のシャピロ知事、アリゾナ州選出のケリー上院議員、ノースカロライナ州のクーパー知事のいずれかが有力と予想される。

労組はどちらを支持?

ところで、今回の選挙の背景を読むと、労働者組織の今までに無かった動きが目立っている。一例としては、全米トラック運転手組合のS.オブライエン会長が共和党全国大会で演説(組合史上初)し、労働・政界関係者に衝撃を与えた(フィナンシャルタイムス7月26日付)。

その内容は「米商工会議所や主要経営者団体は、結局大企業のための団体であり、労働者の利益を代表していない」と断じたという。つまり、労働者の代表組織そして労働者自体が、誰が本当に自分たちを支援する人物か見極めようとしているということだ。民主、共和両党の副大統領候補がその眼鏡にかなうか否か、今回の大統領選挙の行方を決める大きな鍵になる。(茨城キリスト教大学名誉教授)

聖地土浦に巨大ロボット立つ! アニメ「パトレイバー」

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夕日を浴びながら立ち上がった高さ10メートルの巨大ロボット「イングラム」

土浦の夏祭り「土浦キララまつり」会場の土浦市中央、亀城公園前に3日、アニメ「機動警察パトレイバー」の実写版映画に登場した高さ10メートルの実物大ロボット「イングラム」が出現し(7月28日付)、詰めかけた多くのアニメファンから歓声が上がった。

土浦は同アニメの聖地の一つになっていることから、キララまつりに合わせて同市が立ち上げイベントを開催した。

3日夕方、サイレンが鳴ると共に、安藤真理子土浦市長、タレントの喜屋武ちあきさん、声優の千葉繁さん、メカニックデザイナーの出渕裕さんらが、「デッキアップ!」と声を上げると、専用のトレーラーから、「イングラム」が1分ほどかけてゆっくりと立ち上がった。

大勢のファンが訪れた中、デッキアップイベントに登壇する喜屋武ちあきさん、千葉繁さん、出渕裕さんらと、安藤真理子市長(ステージ右端)ら

イングラムは高さ10メートル 幅4.5メートルで、夕日を浴びながら20分間静止したのち、また横たわった。午後6時、7時30分にも2回目、3回目の立ち上げが行われた。

当日はキララまつりの初日で、まつりの見物客にアニメファンも加わり、歩行者天国となった亀城公園前は人で埋め尽くされた。関係者は「1万人以上集まっているのではないか」と推測していた。

同公園向かいの亀城プラザ前では土浦警察署も協力応援の形でにブースを設け、パトレイバーがデザインされたうちわを配布した。亀城プラザ室内では立ち上げイベントに先立って、喜屋武ちあきさん、千葉繁さん、出渕裕さんのトークショーが行われたほか、パトレイバーがデザインされたマンホールカードの配布、パトレイバーの模型の展示などが開催された。

トークショーの様子。(左から)喜屋武ちあきさん、千葉繁さん、出渕裕さん

会場には県外からも多くのファンが来場した。パトレイバーがデザインされたTシャツを着て千葉県四街道市から来たという男性(55)は「NEWSつくばの記事をX読んで知った。30年以上のファンなので、動画を撮ってSNSにアップしたい。今日は最後までずっといたい」と話していた。宮崎県から来たという南九州大学の学生もいた。

「機動警察パトレイバー」は1988年、漫画家ゆうきまさみらによるアニメが発表され、漫画化された。ロボット技術によるレイバー部隊の活躍を描いている。作品の中には、土浦研究所が登場し、土浦市が聖地の一つとなっている。35年たった今も根強い人気があり、全国に2万人のファンがいると言われている。(榎田智司)

遠ざかる戦争とどうつながるか 若手研究者11人の最新研究まとめた本出版【戦後79年】

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右は企画者の清水亮さんと刊行された「戦争のかけらを集めて」。左は打ち合わせをする若手研究者ら

阿見、土浦「軍都を生きる」著書、清水亮さん企画

戦後78年、戦争を知る人が少なくなる中、戦争とどう向き合い、戦争の記憶との断絶にどう抗うか。薄れゆく戦争の記憶を拾い集めようとする若手研究者11人の研究成果をまとめた『戦争のかけらを集めて ー遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践』(図書出版みぎわ発行、A5判、320ページ)がこのほど刊行された。

企画したのは慶應義塾大学専任講師で、海軍航空隊や予科練があった阿見町や土浦市の人々が基地や軍人たちとどう関わりながら生活したかを記した『「軍都」を生きるー霞ケ浦の生活史1919-1968』(岩波書店)=23年3月22日付=の著書、清水亮さん(32)。清水さんは東京大学の学部生だった2013年から阿見町や土浦市の地域史に関心を持って通いつめ、社会学の立場から研究を続けている。

『戦争のかけらを集めて』の編集者の一人でもある清水さんは「この本の狙いは、およそ1980年代から90年代生まれの研究者が、体験者の高齢化やコロナ禍の中で、あの手この手でどのように元兵士に向き合ってきたか、その経験の共有」だと語る。

清水さんは東大大学院博士課程を修了後、2020年から22年には筑波大学にポスドク研究員として在籍し予科練を研究。予科練出身者や遺族などが建てた、遺書や遺品などを収集し展示する雄翔館(阿見町青宿、陸上自衛隊土浦駐屯地内)の成り立ちを論じた『「予科練」戦友会の社会学―戦争の記憶のかたち』(新曜社)を2022年に出版した。

同じく『戦争のかけらを集めて』の編者の一人で、北海道教育大学准教授の白岩伸也さんは筑波大出身。筑波大での博士論文をもとに『海軍飛行予科練習生の研究』(風間書房、2022)を出版している。清水さんは『戦争のかけらを集めて』について、『「予科練」戦友会の社会学』や白岩さんの『海軍飛行予科練習生の研究』などの「研究蓄積の最新の成果」であると話す。

丁寧で謙虚な歴史との向き合い方

清水さんは『戦争のかけらを集めて』で現役の自衛隊事務官である行方滋子さん(20年8月15日付)を取り上げる。行方さんは雄翔館の案内に携わったことから予科練に関心を持ち、戦没者の慰霊顕彰と遺書、遺品などの管理を行う「海原会」の一般会員として活動している。行方さんの遺族訪問、聞き取り、関連資料の収集などの活動に触れ、丁寧で謙虚な歴史との向き合い方について論じている。

元予科練生の語り部で、昨年亡くなった阿見町の戸張礼記さん(23年6月6日付)についても言及する。清水さんは、戸張さんと学部生のころに出会い、卒業論文は戸張さんについて書いた。清水さんは何度も話を聞きに訪れ、戸張さんの語りを記録している。

今しか書けないことがある

同書の構想は、清水さんと、戦争をテーマにした本を多く編集していた編集者、岡田林太郎さんとの出会いがきっかけでもあった。「みずき書林」の創業者である岡田さんはがんを患い、昨年7月、享年45歳でこの世を去った。同書のあとがきには、清水さんが「(研究者として)未熟な今こんなに本を書いていいのか」と逡巡(しゅんじゅん)する中、岡田さんが「今しか書けないことがあると思いますよ」と声をかけたエピソードがつづられている。岡田さんの後輩である堀郁夫さんが創業した「図書出版みぎわ」から出版に至った。

戦争体験者から生の声を聞く機会が失われつつある中、戦後世代である若手研究者らの実践は続いている。清水さんは「実は、あえて後ろから読むのがお薦め。フォト・エッセイやあとがきから、戦後世代のどんな人々がこの本をつくったか、著者たちの横顔をのぞいてみてほしい」と話す。

どのように歴史を継承していくか。「戦後90年にもなれば、元兵士の語りを聴くバトンリレー的な継承はほぼ不可能になる。その未来を見越して、それぞれの非体験者が託されたり、拾い集めたりした資料や聞き取り記録や思い出を持ち寄って、車座になって学び議論し合う可能性を探っている」という。(田中めぐみ)

「老いる」が尊ばれた時代《看取り医者は見た!》24

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写真は筆者

【コラム・平野国美】「老いる」という言葉は、本当にネガティブな意味しか持たないのでしょうか?

その日、静岡の街はお祭りでした。夕方、駅へ向かっていたとき、法被姿の2人(写真)が私の前をさっそうと歩いていたのです。背中には「老中」と書かれています。江戸時代の劇で老中という要職を目にしますが、21世紀、市中で生きる老中を目にでき、心が少し躍りました。

町衆にも、こういった役職が存在するのでしょうか? 調べてもわかりませんでした。しかし「老」という漢字には単に年齢だけでなく、経験や地位、社会的な役割などに対する尊敬の意味合いもあります。相撲の世界でも「年寄り」という役職があります。江戸幕府には老中や大老という要職が存在しました。

「おばあちゃん」の役割と効果

前回コラム(7月20日掲載)では、「老後」という時間を持つ動物として、人間、シャチ、ゴンドウクジラを挙げました。これらの動物が生殖不可能になった後(老後)も生きる意味は、集団生活によるものとされています。閉経後のシャチは、狩りの仕方を集団内に伝えてリーダーシップを発揮しているというのです。

シャチの閉経は40~50歳と考えられており、その後は繁殖能力が低下します。しかし、閉経したシャチは経験と知識を生かして群れのリーダーシップを取り、狩りの成功率を高める役割を担っているのです。孫の面倒も見ているとされ、この「おばあちゃん」的役割をするシャチがいなくなると、子供シャチの生存率が低くなるのだそうです。

これらは「おばあさん効果」と言われています。祖母は高齢状態で出産をする危険を回避して自分自身の寿命を延ばし、孫の食事や面倒を見ることで、子孫の生存率を高める役割を担う。女性が老いてからの時期、つまり老後において、家族の生存に貢献していると考えられているのです。老いたシャチは負であるどころか尊いものなのです。

老後という時間を持つとされる人間、シャチ、ゴンドウクジラの3種は、老後においてその経験や知恵を活かし、集団の生存の安定化を図る重要な存在なのです。

「老」の存在感と生かす仕組み

人間社会で言う「おばあちゃんの知恵袋」的な言葉も、このような意味を持っているのかもしれません。町の祭事や争い事では、その解決を高齢者に委ねていました。高齢者も、その役目を果たすという生きがいがあったのかもしれません。昭和のある時期に、我々は、集団の中で「老」を生かす仕組みを放棄してしまったのではないでしょうか?

少子高齢化と言われる時代、「老」が何らかの存在感を示す―そういった高齢者の役割が意外と近くにあるようにも思えるのです。(訪問診療医師)

国保税33人分 口座引き落としできず つくば市 職員の操作ミスで

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つくば市役所

つくば市は2日、7月31日が納付期限の国民健康保険税第1期分(全納含む)について、市職員がシステム操作を誤り、33人分が銀行口座から引き落としできていなかったと発表した。計384万6700円分になる。

市国民健康保険課によると。口座引き落としで納付している加入者(被保険者)が利用する金融機関17行のうち、1行の金融機関に引き落としのデータが送信されず、引き落としできなかった。残り16行分は7月31日に引き落としが完了した。

2日、複数の加入者から市に連絡があり分かった。同課は2日、33人に電話でお詫びの上、代わりの納付方法について確認している。希望により再度、引き落としをすることもできる。加入者が市の口座に振り込むなどを希望する場合は、加入者に納付書を再送付するという。

再発防止策として同課は、複数の職員で作業手順の確認を行う等、チェック体制をさらに強化するとしている。

一服の清涼感感じて つくば駅前商業施設に大型タペストリー展示

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2日から展示が始まった関口千奈さんの大型タペストリー「夏の風物詩」。手前は優秀賞と奨励賞を受賞した日本国際学園大学の学生=トナリエMOG1階通路脇のプラザ・パフォーマンス・ギャラリー

日本国際学園大の学生がデザイン

涼しさを演出しようと、日本国際学園大学(つくば市吾妻)の学生がデザインした幅6メートル、高さ2.7メートルの大型タペストリーの展示が2日から、つくば駅前のトナリエMOG(モグ)1階プラザ・パフォーマンス・ギャラリーで始まった。

つくば都市交通センターと同大が10年前の2015年から連携して実施している取り組みで、両者による「タペストリーアートコンペティション」で優秀賞を受賞した2作品を9月13日まで交互に展示する。

2日から23日まで展示されるのは同大経営情報学部ビジネスデザイン学科1年、関口千奈さん(18)の「夏の風物詩」。夏を彩るアジサイ、スイカ、アサガオ、星空、かき氷の五つが、風鈴の鐘と短冊の形にそれぞれデザインされ、淡い青、水色、緑、オレンジ、ピンクの配色で描かれている。関口さんは「タペストリーの揺れから風鈴の揺れを連想して描いた」と話す。絵を描くのが好きで小さい頃からよく描いていた。今回初めてデザインの制作に挑戦し優秀賞に輝いた。

23日から9月13日まで展示されるのは同大同学科4年、矢治竜乃介さん(21)の「夢の蒼幻舞(そうげんぶ)。澄んだ青い海と空を舞台に、少女が夢の中で、空を泳ぐクジラやイルカ、カメ、マンタ、クラゲなどと一緒に踊る様子が描かれている。矢治さんは「見てくれる方が涼しさを感じてくれれば」と話す。卒業後は映像クリエーターとしてゲーム会社に就職することが決まっている。

8月23日から展示される矢治竜乃介さんの「夢の蒼幻舞」イメージ図

同大の学生6人から応募があり、関口さんと矢治さんの2作品が優秀賞、同大2年の柴田心歩さん(19)と4年の菊地祥真さん(22)の2作品が奨励賞に選ばれた。

コンペの審査委員長を務めた都市交通センターの関俊介理事長は「コンペは10回目となり、力作がそろった。買い物をする方、駐車場を利用する方、駅を利用する方が通る通路沿いに展示するので、ご覧になった方が一服の清涼感を感じると確信している」と述べ、「出来栄えがいいので他の駐車場にも展示できないかと考えている」などと話した。

同大の高嶋啓教授は「発想力や色のバランス、カラフルさなど、展示する場所に合う作品が選ばれている。クオリティーが高く、夏にふさわしい迫力ある作品になっている」と今年の受賞作品に対する評価を語る。

つくば都市交通センターの関俊介理事長(左端)から優秀賞の授与を受けた関口千奈さん(左から3人目)、矢治竜乃介さん(同4人目)、奨励賞を受けた柴田心歩さん(同2人目)、菊地祥真さん(同5人目)と、日本国際学園大学の高嶋啓教授(右端)

つくば市に住む娘の家族と駅前の商業施設に買い物に訪れた埼玉県に住む会社員、畠野智美さん(57)は、展示が始まった大型タペストリーについて「清涼感があってすてきだと思う」と話していた。