元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんが「原発事故は終わっていない」と題して講演する。
2011年3月11日「原子力緊急事態宣言」が発令され、今も解除されておらず、原発事故は終わっていない。緊急事態宣言下だから本来の法令は守らなくてもよいと、政府は一般人の被ばく限度を1年間に1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに上げてしまった。放射能は微量でもリスクがあり、子どもは大人の何倍も強く放射能の影響を受ける。
福島では300人もの小児甲状腺がんの発症があって再発も多く起きており、患者の苦しみは想像を超える。原発から20キロを超える地域でも放射能汚染が認められているが、避難対象にならずに支援も打ち切られた。
福島以外では子どもの甲状腺健康調査も行われていない。国の宝である子どもを守れなければ、日本の未来は暗くなる。放射性物質の危険性について一緒に考える。