【谷島英里子】朝夕肌寒く、食欲の秋にピッタリな体を温める野菜が食べたくなる季節になった。土浦市のインターネットテレビ、VチャンネルいばらきのNEWSつくばチャンネルに12日、同市の料理研究家、吉田礼子さんを招いて、今が旬の栗、サツマイモ、サトイモの栄養や調理法を聞いた。

秋の野菜は、夏の太陽の日差しをたくさん浴びて栄養を蓄えている。特にイモ類は、でんぷん質が多く含まれているため、エネルギーの基となるという。

栗は茨城が生産量日本一。料理は、栗ご飯、栗おこわがポピュラー。しかし、皮をむくことが大変なため、ゆでて半分に切って身を取り、食材に盛り付けるのもいいと吉田さんは話す。

サツマイモは鹿児島に次いで2番目の生産量。低温で時間をかけて加熱すると甘くなる。イモ掘りを学校行事などで行うところが多く、採りたてを食べたいと思うが、一週間ほど休ませてからのほうが、土の栄養を含んだビタミンをたっぷりとれるという。

サトイモは奈良時代のころから食べられていて、当時イモと言えばサトイモを指していた。調理は蒸すのが一番単純で、蒸し器が無い場合は電子レンジや電子釜で代用が可能だ。みそ汁やけんちん汁に入れて食べるのもいいが、塩やバターでシンプルに食べるのがお薦めという。

吉田さんは「茨城は食材の宝庫なので、旬のものをたくさん食べて季節を感じてほしいですね」と話していた。