土曜日, 9月 30, 2023
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筑波山のホテルを米投資会社に譲渡 サンスイグループ

料亭「つくば山水亭」などを経営するサンスイグループ(本部・つくば市小野崎、東郷治久代表)は、筑波山神社前に保有する「つくばグランドホテル」(同市筑波)を米国の投資ファンド「フォートレス・インベストメント」に譲渡する。9月末までサンスイグループが運営した後、同ファンドに経営権が移る。系列のホテル会社が冬場に改修工事を行い、来春、新ホテルとしてオープンする。 東郷代表によると、ホテルの従業員約40人は事業を継承する新ホテルに移る。コロナ禍などによる宿泊客減、観光地・筑波山の魅力不足などから、サンスイグループはホテル事業からの撤退を検討していた。東郷代表の以前の勤務先である三菱商事の紹介があり、今回のホテル売却が実現した。譲渡額は「相手との約束もあり言えないが、ホテルの借入金を相殺できる金額」という。 新運営会社は「マイステイズ」社 フォートレスは運用資産458億ドル(約6兆5500億円、2022年末会社概要)の大型ファンド。その100%子会社「マイステイズ・ホテル・マネジメント」(本社・東京都港区六本木)は旅館やホテルを買収し、日本国内で144棟、2万888室(同)の宿泊施設を運営している。名称は「マイステイズホテル…」「亀の井ホテル…」(…部は地名)が多く、再オープンするホテルもこれに準じた名称になる。 筑波山神社門前には、筑波山江戸屋、筑波山ホテル青木屋、つくばグランドホテルが軒を並べている。グランドホテルが撤退した場合、宿泊施設が減ることが心配されていたが、ファンド系マイステイズの進出により、3つの旅館・ホテル体制は維持される。

「わんわんメモリアルパーク」新設へ つくばに県内最大のペット葬祭場

桜川水害から2年を経て着工 犬のテーマパーク「つくばわんわんランド」(つくば市沼田)敷地内に、ペットの葬祭場「わんわんメモリアルパーク」が新設される。2019年10月の桜川増水で冠水し、火葬炉が使用できなくなっていた。水害から2年経ち着工する。県内最大のペット葬祭場になるという。 20日、わんわんランド南側の予定地で筑波山神社神職による地鎮祭が執り行われ、関係者が工事の安全を祈った。完成は来年3月の予定。 わんわんランドは筑波山の麓を流れる桜川沿いに立地し2019年10月の台風19号による増水で園内のほとんどが冠水した。敷地内にあった葬祭場と霊園「ペットメモリアルパーク紫峰苑」も浸水し、火葬炉が故障して使用できなくなった。その後も新型コロナの影響が続き、葬祭場は営業を中断していた。 新設するペット葬祭場は、火葬場と納骨堂があり、敷地面積約1000平方メートル、建築面積約140平方メートル。火葬場は、大型犬も火葬できる大型の火葬炉を導入する。納骨堂は300基納骨できる個別棚を整備するなど水害前の6倍の規模となる。

コロナ禍を異国の地で乗り越える つくば国際語学院で卒業式

【伊藤悦子】つくば文化学園(東郷治久理事長)が運営する日本つくば国際語学院の卒業式が9日開かれた。2年間の課程を終了した留学生9人と、一般の在日外国人向け日本語レッスンの修了生3人が新たな一歩を踏み出した。 式は、理事長が代表を務めるサンスイグループのつくば山水亭(つくば市小野崎)で行われ、学校関係者や在校生らが列席。新型コロナ感染対策のために、全員マスク着用、検温をしたあとアルコールで手を消毒して入場し、席は約1メートル離して着席した。 青色のガウンをまとい、四角い帽子をかぶった卒業生らに向けて、東郷理事長は「皆さんはコロナのまん延や慣れない異国の地での生活などさまざまな困難を乗り越え、よくここまで頑張ってくれた。卒業はさらなる夢を叶える通過点。この先も、学校で学んだことを思い出してほしい」とエールを送った。 卒業証書を理事長から授与された卒業生は、一人ひとり壇上に上がり、流ちょうな日本語で学院での思い出や感謝の気持ちを語った。ベトナム出身の女子学生グエン・ティ・フェンさんが感極まって声を詰まらせると、卒業生や在校生、教員らが拍手で励ましていた。 壇上に立ち思いを述べる卒業生=同 在校生を代表して、韓国出身の男子学生チョ・ヨンヒョンさんは「後悔しながら生きるのではなく、挑戦する人生を送ってください」と力強く送辞を述べると、卒業生に立ち上がるように促し、「いつも私たちを信じてくれた先生たちに礼をしましょう」と呼び掛けた。

筑波山のホテル休館も 「4月に入り状況変わった」 新型コロナ

【鈴木宏子】つくば市観光の中心、筑波山で、4月に入り、観光ホテルが休館する事態が起こっている。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛の影響が長引き、状況は3月より深刻化している。 筑波山神社の大鳥居をくぐった入り口に位置する「筑波山温泉つくばグランドホテル」は4月8日から5月8日までの1カ月間、休館を決めた。筑波山にはホテルや旅館が計6館あるが、他の施設も宿泊客がいない平日などは休館し、土日などだけ営業している。 「赤字がより少ない」 同グランドホテルを経営するサンスイグループの東郷治久代表は、休館に踏み切った理由を「3月の宿泊客は前年同期比9割減で、1日当たり3人とか5人とか7人とか一桁の日もあった。営業すると露天風呂や庭園風呂、各客室の展望風呂などのお湯を24時間沸かしておかなけばならず維持費がかかる。観光ホテルは予約客がほとんどだが、4月に入っていた予約は3月にキャンセルとなり、4月に入ると5月の予約が消えている状態。休館すると赤字だが、試算をし、休館した方が赤字がより少ないことが分かった」と説明する。従業員には全員の雇用を維持すると伝えてあるという。 5月8日まで1カ月間の休館を告げる筑波山温泉つくばグランドホテル=つくば市筑波

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「大学改革の旗手に」永田学長 筑波大が開学50周年記念式典

マハティール元首相が祝辞 筑波大学(つくば市天王台)が10月1日、開学50周年を迎えるのを記念した式典が30日、同市竹園、つくば国際会議場で催された。永田恭介学長は「世界中の大学との間で頭脳循環を加速させ、知の十字路としてのキャンパスを充実させていきたい。大学改革の旗手として、固定化された社会を再構築する原動力でありたい」などと、次の50年に向けた式辞を述べた。 祝辞を述べるマハティール元首相 式典には大学関係者のほか、つくば市長、県内選出の国会議員、協定などを締結している海外の大学学長など計約1200人が参加した。文科省の安江伸夫政務官のほか、マレーシアのマハティール元首相らが祝辞を述べた。 同大は来年10月、日本の大学で初めて日本の学位を授与する海外分校をマレーシアの首都クアラルンプールにあるマラヤ大学に開設する。2019年、安倍晋三首相とマハティール首相(当時)が取り決めをし海外分校を開設することから、今回来日に至ったという。

朗読列車 今年は紅葉仕立てで運行 筑波山ケーブルカー

山頂駅展望台に新アクティビティ 紅葉シーズンを前に、筑波山ケーブルカー(筑波観光鉄道運行)で10月1日から、車内に色付いたモミジやイチョウを飾り立て、声優らによる朗読劇が体験できる秋のイベント列車「ストーリーテラーズ・レールウェイ」が運行される。昨年に続いて2回目。 8分間の乗車時間の間に、つくばエリアで語り継がれる民話「しっぺいたろう」、宮沢賢治の「注文の多い料理店」、筑波山名物「ガマの油口上」を声優や劇団員らが朗読する。さらに今年から、標高約800メートルの御幸ケ原の筑波山頂駅隣りにあるレストランの展望台屋上に、絶景に浮かぶ的に向かってウォーターガンを発射させるアクティビティが導入される。「天空のガマスプラッシュ」と名付けられたストレス発散系アクティビティだ。 御幸ヶ原、コマ展望台での天空のガマスプラッシュ 展望台での新遊戯ウォーターガン  企画会社の担当者は「今年は朗読に女性声優も参加するなど、昨年よりグレードアップした形となる。また新しいメニューを加え、筑波山観光をグレードアップさせたい」と語り、筑波観光鉄道営業本部の須藤淳さんは「昨年から朗読列車を運行し、大変評判が良く、乗客数も増した。今年は企画がバージョンアップしたので、乗客数がさらに増加することを期待したい」とし、「筑波山ロープウェイの方も、10月から土日祝日に夜間運行がはじまるので楽しみにしてほしい」と話す。

長者と金持ち《ひょうたんの眼》61

【コラム・高橋恵一】岸田首相は就任以来、基本的な経済政策として、これまでの新自由主義的経済から、「新しい」資本主義を掲げ、「成長と分配の好循環」「コロナ後の新しい社会の開拓」を目指すとし、新たな経済対策として、物価高対策、賃上げ、国内投資促進、人口減少対策、国民の安心・安全確保を掲げている。 首相に有言実行してほしいのは、賃上げだ。それも、教師と看護師、介護職員の賃上げと働く環境の改善だ。経営者にお願いしなくても、配置基準と給与額は、政府が決められる。下からの「トリクルアップ」で、非正規雇用と人手不足を解消できる。 バブル期に至る前の日本経済は、高度成長期。国全体の経済力の拡大とともに、個人所得も豊かになったが、まさにバブルの言葉通り、安易な浪費を行い、将来の高齢化社会に備えた社会保障の仕組みや産業基盤、安定的な生活基盤の整備をおろそかにしてしまった。 当時、高度成長は、西欧諸国も同じであり、特に北欧は、堅実に社会保障基盤を固め、ジェンダーフリーの条件を整え、女性の社会進出を実現した。日本は、それを横目で見ていたが、21世紀の今日、両翼飛行の北欧諸国の1人当りのGDPと1.5翼飛行の日本の1人当り所得には、大差がついてしまった。 バブル崩壊後の日本経済は、停滞し、アメリカを習って、新自由主義経済に傾倒した。いわゆる小泉改革であり、経済の効率化、極限のコストカットであった。 アベノミクスの失敗

つくば市役所敷地で初の譲渡会 愛護団体の保護猫約30匹

つくば市の動物愛護団体「Team.ホーリーキャット」(重松聖子代表)が保護した猫の里親になってくれる人を探す譲渡会が10月1日、同市役所敷地内で開催される。 同会は6年前に発足。県南地域を中心に、捨てられたり、野良猫が出産するなど、飼育が困難な猫を保護して譲渡会を催したり、増え続ける野良猫を一時捕獲して不妊・去勢手術後に元の場所に戻す地域猫活動などを7人のメンバーがチームとなって続けている。 これまで、活動拠点のつくばでの譲渡会は借りられる場所が見つからず、牛久などで毎月2、3回の譲渡会を開催してきた。なんとかつくばで譲渡会が開けないかと、動物愛護の啓発や犬猫の不妊・去勢手術の補助事業を行っている、つくば市環境保全課との話し合いを重ねて初の譲渡会開催となる。同課の沼尻輝夫課長は「庁舎敷地内での譲渡会が犬猫の殺処分減少の第一歩になれば」と話す。 猫は春と秋が出産期といわれるが、栄養状態がよい、人工光も含め1日12時間以上明るいーなどの条件がそろえば一年中いつでも出産するといわれる。道端に生後間もない数匹が捨てられている、空き家で野良猫が出産したなどの連絡が入り、保護活動にはいとまがないそうだ。手の平に乗るほどの小さな命は同市栗原に同会が設けた保護部屋に収容し、ミルクボランティアの経験があるメンバー、村上由里子さんが猫用の粉ミルクを用いて人工哺乳で育てている。 保護猫を迎えるには条件がある。①責任と愛情を持って最期まで飼育する②脱走防止を常に心掛ける③災害時など避難の必要がある場合は同伴避難をするーなどだ。 譲渡費用必要