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つくば霞ケ浦りんりんロード -検索結果

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土浦駅ビル「プレイアトレ」1年 計画上回り順調 4、5月に第2、第3弾オープン

【鈴木宏子】「日本最大級の体験型サイクリングリゾート」を掲げ、「モノを売る」から「コト(体験)を売る」駅ビルに転換した「プレイアトレ土浦」が、29日でオープン1周年を迎える。1年目の売り上げは計画を上回り順調に推移しているという。一部工事が遅れていたが、4月と5月には第2弾、第3弾が次々にオープンする。 駅ビルを運営するアトレ(本社・東京都渋谷区)同土浦の藤本沢子店長によると、2月までの売り上げは月平均で計画比13%増、サイクリング拠点「りんりんスクエア」のみの売り上げは同比72%増で、1階サイクルショップ「ル・サイク」のレンタサイクル利用者は月平均約400台だったという。同スクエアの利用者は東京、千葉、神奈川、埼玉の1都3県からが半数で、さらに30代以下が半数を占める。サイクリング愛好者は一般に男性が多いことから、男性の来店者が多いのも特徴という。以前のペルチ土浦は60~80代の利用客が主流だったのと比べ大きく様変わりした。 同駅の1日平均乗車人員は2000年には2万人を超えていたが、05年のつくばエクスプレス開通で大きく減り、17年度は約1万6000人だった。少子化や人口減少などにより定期券利用者は現在も微減傾向が続いているというが、この1年間で同駅の土・日曜の利用者(定期外)は前年比6%増となり、減少傾向の歯止めに期待がかかる。 藤本店長は「期待を上回る結果。つくば霞ケ浦りんりんロードのサイクリストも増えており、地元からも喜んでもらっているのではないか」とスタート1年目を振り返る。 県地域振興課によると同りんりんロードの利用者数は15年度が約3万9000人、16年度が約4万8000人、17年度が約5万5000人と年々増えている。同店オープン以後の18年度の利用者数はまだまとまってないが、同課は「(同店がオープンした)影響は大きい」と話す。 中心市街地最大のレストランゾーン 第2弾として中央通路北側の2、3階に「ステーションロビー」が4月26日、第3弾として南側の2階に「ブック&テーブル」が5月31日オープンする。 第2弾は、市中心市街地で最大級となる約400坪(約1320平方メートル)のレストランゾーンとなる。関東や関西を中心に人気レストラン、カフェを展開する飲食店企画経営会社「バルニバービ」(東京本部・台東区)が、カフェ、レストラン、中華スタンド、クッキングスタジオのほか、フォトスタジオ、コワーキングスペースなどを運営する。店内に卓球台が置かれたり、各店が体験型イベントを展開するなど、体験と学びの新業態ゾーンになるという。高校生の利用が多い駅であることから、ワンドリングで勉強できる店もできる。 第3弾は、書店と地元茨城の人気フードショップを組み合わせたマーケットショップという。書店は、読書会やゼミ、部活、演劇、旅行など、体験を提供する次世代型書店として注目される「天狼院書店」が県内初出店する。 第4弾となる3~5階のホテル(90室程度)は2020年春以降オープン予定という。 オープン1周年を記念して、3月と4月、様々なイベントが開催中だ。 【第2弾「ステーションロビー」出店予定店】4月26日オープン 2階 ▽レストラン「Nanairo Eat At Home!」 ▽フォトスタジオ「阿部写真館」 3階 ▽チャイニーズスタンド&バー「Hao2 ごはん&バー」 ▽カフェ「SLOW JET COFFE Cookie」 ▽クッキングスタジオ「ぼくらのキッチン」 ▽コワーキングスペース「LAP's」 ▽スタディスペース「STEADY STUDY」 ほか 【第3弾「ブック&テーブル」出店予定店】5月31日オープン ▽書籍「天狼院書店」 ▽パン「クーロンヌ」 ▽焼き芋「蔵出・焼き芋かいつか」 ▽どら焼き「志ち乃」 【プレイアトレ土浦オープン1周年イベント】開催中 ▽インスタグラム投稿フォトコンテスト(4月14日まで)=プレイアトレのオンラインギャラリー「SCENES」にプレイアトレやつくば霞ケ浦りんりんロードで撮影した写真を投稿してもらう。 ▽「HAPPY BAG」販売(29日から、無くなり次第終了)=各ショップのお得が詰まったバッグを販売する。 ▽〈B.B.BASE〉佐原で行こう!SAWARIDE feat.PLAYatre TSUCHIURA(30日開催)=話題の自転車専用列車「B.B.BASE」に乗って佐原からプレイアトレ土浦を目指すBBQ付きサイクリングツアー。参加費5400円。申込締切は25日。 ▽ル・サイク筑波山ライドツアー(30日開催)=ツアーガイドと一緒に桜が見事な往復約50キロの「つくば霞ケ浦りんりんロード」筑波山コースを走る。休憩ポイントでは地元グルメを堪能する。参加費無料。事前申込必要。 ▽BIKE FES(4月6、7日開催)=各メーカーの最新モデルが土浦駅前に集結する。試乗コーナー、補助輪外しキッズスクール、輪行講座などを開催。 ▽出張エイドステーション(4月13日)=藤沢休憩所に設置し、補給食やドリンクなどを用意する。 問い合わせは電話029-835-1363(プレイアトレ土浦店)

《霞ケ浦 折々の眺望》1 霞ケ浦の魅力を発信しよう

【コラム・沼澤篤】昨年も都道府県魅力度ランクで茨城県は最下位だった。県民はこの結果に慣れ、気にしない人が多い。一方、県民の所得額や県の経済力ではベストテン入りしている。農畜産業分野では常に上位。温暖で暮らしやすい、世界有数の科学都市がある、優れたスポーツ選手を輩出している、等々の事実が県民に余裕を与えているようだ。 魅力度調査方法の客観性に課題があるのではとも思う。しかし、茨城県民の郷土愛では、他県民に比較して不足するようだ。 その県の魅力度は、県民が郷土について熱く語る志の高さに比例するのではないか。観光地、名産品、景観、郷土の偉人、県民性などを語る時の、生き生きした表情に我々は引かれ、その県を訪問したいと思う。果たして、茨城県民は郷土の魅力を積極的に語ってきただろうか。県民が茨城県の魅力を発信する力が弱い。全国で唯一、県域テレビ局がない。 例えば、日本第2の湖、霞ケ浦の魅力を誇り高く語れる人がどれほどいるか。私は霞ケ浦の環境問題に取り組む市民活動に加わって30年が過ぎた。最初のころは、霞ケ浦への県民の関心の薄さに当惑した。ここ数年は、霞ケ浦環境科学センターの「霞ケ浦学講座」の講師を務め、「霞ケ浦の全体像を体系的に把握する」という目標を提示している。 毎回出席する熱心な受講者もおられる。問題は一般県民が霞ケ浦をよく知らないことである。昨年10月には第17回世界湖沼会議が当地で開催され、会期中は茨城新聞などで連日報道された。しかし、年末の「読者が選ぶ県内10大ニュース」に入らなかった。慨嘆せざるを得ない。 りんりんロード 地域活性化の新しい動き 滋賀県民は琵琶湖を誇りにしている。「湖国」「マザーレイク」とも呼ぶ。琵琶湖を愛する心が、水質、景観、信仰などの文化を守る行動に直結している。琵琶湖を汚す排水を出す事業者は警察に摘発され、条例による罰則が適用される。 琵琶湖では、延暦寺、石山寺、浮御堂、竹生島など、湖と信仰の伝統文化が今も息づいていることが評価され、日本遺産に登録された。日本発祥の国際会議である世界湖沼会議は琵琶湖から始まり、世界各地で引き継がれている。本県は滋賀県に多くを学んできたが、湖への姿勢は今も相当の較差(かくさ)がある。 しかし、悲観したものではない。筑波山地域ジオパークに霞ケ浦も指定され、各種啓発事業が行われている。つくば霞ケ浦りんりんロードは日本一長い自転車道として注目され、地域活性化への新しい動きが出てきた。先の世界湖沼会議では5カ所のサテライト会場が盛況だった。今年の「いきいき茨城ゆめ国体」ではセーリング競技の会場になる。 従来、自然保護や環境問題に取り組む市民が活動してきたが、霞ケ浦を主題にした絵画、音楽、写真、映画、文芸、歴史、民俗などの文化的な分野にいそしむ人々が少しずつ出てきており、期待したい。霞ケ浦が県民の誇りになり、その素晴らしさを発信すれば、魅力度ランクもアップするに違いない。(霞ヶ浦市民協会研究顧問) 【ぬまざわ・あつし】山形大学理学部生物学科卒。千葉大学大学院、東京大学大学院修了、理学博士。医薬品会社研究員、自然公園職員などを経て、1989年より霞ケ浦の市民活動に参加。霞ケ浦情報センター主任研究員、茨城大学農学部非常勤講師、同教育学部特任教授、霞ケ浦環境科学センター嘱託職員などを歴任。現在、(一社)霞ヶ浦市民協会・研究顧問。67歳。山形県出身、土浦市在住。

【土浦市長会見】1月4日 行財政改革と市民協働をしっかり

 J:COM茨城提供 仕事始めの4日、土浦市役所で中川清市長の定例記者会見が開かれた。今年11月で任期満了となる4期目最終年の今年の方針について中川市長は「前例踏襲をやめて終わりなき行財政改革と、市民協働のまちづくりをしっかりやっていきたい」と述べた。5期目出馬の有無については言及がなかった。 本格的な人口減少、少子高齢化社会を迎える中、今年は昨年スタートした第8次市総合計画が2年目となることから、同計画を基に、地方創生に関する施策を推進し長期的展望に立った持続可能なまちづくりに取り組んでいくとした。 昨年11月に1周年を迎えた図書館と市民ギャラリーの複合施設「アルカス土浦」の来館者が65万人を達成したことから、中心市街地に新たな人の流れが生み出されたと評価した。 今年は、中心市街地の川口から中央にかけて亀城モール1期工事が完成するほか、真鍋地区から新治地区を結ぶ真鍋神林線と、土浦協同病院があるおおつ野地区と神立を結ぶ田村沖宿線の延伸道路が開通するという。3月には土浦港周辺に自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」の拠点となる「りんりんポート土浦」がオープンする。 さらに現在取り組んでいる神立駅西口地区土地区画整理事業、旧新治村役場跡地の学校給食センター再整備事業、市民会館耐震化・大規模改造工事についても着実に進めていくと話した。 直面している人口減少に対しては、2015年3月に開通した上野東京ラインにより常磐線の利便性が高まり、土浦駅東口前に今年3月末、新しいマンションが完成、西口の図書館隣りにも新たなマンションが今年着工するとし、人口減少緩和への期待を話した。 ほかに新たな取り組みとして1月1日から、消防本部の救急隊員が救急現場などで、応急手当てをした人に「サンキューカード」を配布し、感謝を伝えると共に、相談窓口を案内するなどサポート体制の充実を図ることなどを報告した。救急現場などで応急手当てを実施したことによって身体的、心理的な不安が現われるなどの症状が報告されていることなどが背景にあるという。同カード裏面には消防本部の相談窓口が記載されている。

ツール・ド・梨IBARAKI2018

ツール・ド・梨IBARAKI 2018 まさに旬のド真ん中!梨の甘~い果汁で水分補給! *今年は茨城県出身の渡辺裕之さんがゲスト出演!* 【日時】平成30年9月2日(日) 9:30~13:00 ※梨がなくなり次第終了 【場所】つくば霞ケ浦りんりんロード 筑波休憩所(茨城県つくば市沼田283) 【主催】茨城県、協賛:茨城県梨組合連合会、協力:いばらき美菜部 【ゲスト】渡辺 裕之 さん 【内容】サイクリングロード「つくば霞ケ浦りんりんロード」筑波休憩所で、今が旬で生産量全国第2位を誇る茨城県の「梨」100キロを振る舞う。 【問合せ】ツールド梨IBARAKI2018実行委員会事務局 TEL:03-6869-7892(担当:柴田さん) ★渡辺さん走行ルート 土浦駅~筑波休憩所までサイクリングする。10:30頃スタートし、11:45頃に筑波休憩所に到着予定。

《泳げる霞ケ浦へ》8 りんりんロード+レンタル自転車

【コラム・霞ヶ浦市民協会】霞ケ浦湖岸を走る「霞ケ浦自転車道」と筑波山西側の旧筑波鉄道跡を走る「つくばりんりんロード」がつながり、全長180キロの自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」が開通した。私の職場がある土浦の霞ケ浦総合公園にも、自転車愛好家が全国から訪れ、土日曜日、公園駐車場は他県ナンバーの車であふれている。 この自転車道に沿って、土浦市2カ所、桜川市、石岡市、つくば市、かすみがうら市、行方市、潮来市各1カ所―合計8カ所に、どこで借りてどこで返してもOKの「広域レンタサイクル事業」もスタートした。このシステムに加え、各市の観光拠点に「自転車ステーション」を設ければ、各市のにぎわい=活性化も期待できるのではないだろうか。 近年ヨーロッパでは、「路面電車の復活」「自転車の活用」が進められているが、デンマークのコペンハーゲン市には自転車専用車線があり、レンタル自転車ステーションも市内随所にある。調べたところ、120カ所にステーションが設けられ、20クローネ硬貨(約350円)でどこへでも自転車で行ける。 以下、1999年に同市で開かれた第8回世界湖沼会議に参加した時の思い出話だが、「自転車の街」をイメージしていただけたらと思う。 自転車の街 コペンハーゲン コペンハーゲン市は水と緑にあふれ、歴史のある都市である。チボリ公園、市庁舎、王宮殿、教会、旧証券取引所など歴史的建造物も多く、都市景観は素晴らしい。これらが運河など水辺に触れ合う工夫が随所にしてある。運河クルーズで見る水辺からの景観は特に素晴らしく、1つ1つの建造物が印象に残っている。 目を陸に向けると、やたらに自転車が多く、通勤通学などの交通手段として市民に定着している。乳母車を前に付けたような3輪自転車もあり、これはなかなか高額ということだった。自転車のチャイルドシートも、足のステップがしっかりカバーされていて、子供に合わせてオーダーできるそうだ。 チボリ公園視察のあと、レンタル自転車に試乗してみた。赤黄青が基調のカラフルな自転車は、ブレーキがハンドルに付いておらず、サドルを逆転するとブレーキがかかる仕組み。最初はとまどったが、すぐ要領が分かった。 翌朝、ホテル前のステーションから自転車散策に出てみた。早朝にもかかわらず、大通りは通勤通学の自転車であふれ、どんどん抜かれる。こちらはのんびりと、ドローニンリーゼ橋畔にあるレストラン側の木道桟橋をゆっくり走り、水鳥のさえずりを聞き、透き通った空気を吸って、朝の一時を過ごした。(大川幸一 霞ヶ浦市民協会副理事長)

《光の図書館だより》7 世界初! ネットTVで情報発信

【コラム・入沢弘子】梅雨入り間近の週末、6月1日に土浦市立図書館は30万人の来館者をお迎えしました。開館から半年、開館日163日目です。大勢の方のご来館を心より感謝いたしております。3月下旬、隣接するJR土浦駅に「プレイアトレ土浦」がオープンしてからは、週末の来館者が増加傾向にあります。 サイクリングウエアで立ち寄る方々も見受けられ、企画展示の「自転車関連」書籍や、情報ステーションで配布している「つくば霞ケ浦りんりんロード」「つちうらサイクリングマップ」も、すぐに無くなってしまう人気ぶり。徐々に、駅前の人や自転車の往来が盛んになってきている印象を受けます。 この半年間、来館者のご意見を運営に活かすために毎日アンケートを実施し、約600名の方から回答をいただきました。 集計したところ、①男女比は女性60%、男性40% ②年齢は10代35%、次いで50代から70代の各年代が15%前後 ③居住地は土浦市内80%、市外20% ④交通手段は自家用車50%、次いで徒歩・自転車が17%程度 ⑤職業は学生40%、次いで会社員と主婦がそれぞれ20%程度―という結果でした。 5段階評価の満足度は、①アクセスと図書館内の環境が各4.5 ②図書資料とサービスが4.2 ③スタッフの対応が4.1―でした。自由回答で記入の多い「館内に飲食場所がほしい」「周辺の飲食店を知りたい」「Wi-Fiを利用したい」「椅子の音が気になる」「平日もイベントをやってほしい」などについては、ご要望にお応えしてきました。 また、「もっと図書館に親しみをもってほしい」「これまで足を運ばなかった方にも図書館に来ていたただきたい」との願いから、5月から週1回のインターネットテレビ番組を始めました。職員が交代で出演し、図書館や本についての情報をお届けします。公共図書館の番組は世界初のチャレンジ。ぜひご視聴ください。(土浦市立図書館館長) ▽番組名:「つちうら図書館ちゃんねる」 ▽放送日時:毎週木曜日 午後3時から15分間 ▽公開生中継:Vチャンネルいばらき「サテライトスタジオ505」 ▽録画保存先:https://www.youtube.com/vchannelibaraki

【GW】まだ間に合う! お出掛け情報㊤ 手ぶらでサイクリング

【鈴木宏子】最大で9連休のゴールデンウイーク(GW)がスタートした。県内の行楽地では家族や友人、一人でも楽しめる多彩な催しが用意されている。GW後半に向け、日帰りで楽しめる「GWまだ間に合う! 県内お出掛け情報」を2回に分けお届けする。第1回は手ぶらで楽しめるサイクリングを紹介する。 筑波山や霞ケ浦をめぐる全長約180㎞の自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」は、玄関口の土浦駅ビルに3月末、サイクリングを楽しむ拠点施設「りんりんスクエア土浦」がオープンするなど、自転車を楽しむ環境が充実してきた。 GW中は、手ぶらで土浦駅に来てレンタサイクルを借り、同駅東口そばの土浦港から遊覧船に自転車を載せて、クルーズとサイクリングを楽しむ「霞ケ浦広域サイクルーズ」や、土浦の街なかを自転車で楽しむ散策ツアーなどが用意されている。 5月は自転車月間。昨年5月に「自転車活用推進法」が施行され定められた。同月間に合わせて5月1~31日まで、つくば霞ケ浦りんりんロード沿線の10カ所どこでも自転車を乗り降りできる「広域レンタサイクル」(県と土浦、つくば市など8市町が実施)の利用料金が1000円になる特別割引が実施される。通常利用料1日1500~2000円のロードバイク、ミニベロ、クロスバイクが3~5割引で利用できる。 県地域計画課によると同コースを走る自転車愛好者は、県が環境整備をスタートさせたころの2015年度は約3万9000人だったが、昨年の17年度は2倍近い5、6万人に増えたと推計されている。東京五輪が開かれる20年には琵琶湖と並ぶ10万人を目標にしている。各市の沿道には、まんじゅう店、かりんとう店、大盛りカレーの店など、自転車愛好者の間で話題を集める立ち寄り店も出てきているという。 玉造港にも寄港 霞ケ浦サイクルーズ 「霞ケ浦サイクルーズ」は土浦港のヨットハーバー、ラクスマリーナを出航し自転車を載せて潮来までを結ぶ。霞ケ浦クルーズと湖岸のサイクリングを一緒に楽しんでほしいと県と土浦市が、遊覧船を運航するラクスマリーナと実施している。潮来港のほか、今年から対岸の霞ケ浦ふれあいランド(行方市)そばの玉造港に立ち寄るコースが新たにできた。出発地の土浦港ラクスマリーナで広域レンタサイクルを借りることができる。GW後半の運航日は5月3日と5日、いずれも午前9時30分に土浦港を出発、玉造港と潮来港に立ち寄り土浦港に戻る。遊覧船の乗船料は玉造港、潮来港までが500円。事前予約が必要。申し込みは電話029・822・2437(ラクスマリーナ)。 見て食べて探索 つちうら散走ツアー 自転車に乗って土浦市内を散策し、見たり、食べたり、探索したりするツアー。ジオパークをテーマに上高津貝塚や霞ケ浦を巡り土浦市内を散策しながら、昼食や軽食をとる。同市がル・サイクと実施する。5月4日午前10時、土浦駅プレイアトレ1階りんりんスクエア土浦内ル・サイク土浦店に集合。参加費3000円(レンタサイクル、保険、昼食・軽食代、ガイド料込み)。募集対象は中学生以上、定員20人。申し込みは電話029-846-3192(ル・サイク土浦店) 【レンタサイクル】自転車月間の5月中、1日1000円で利用できる広域レンタサイクルの乗り降り場所は、土浦市内は駅ビルのりんりんスクエア土浦、土浦まちかど蔵大徳、土浦港ラクスマリーナの3カ所、つくば市はつくば駅前のつくば総合インフォメーションセンターで利用できる。3日前までに予約が必要。予約は電話029・822・2437(ラクスマリーナ)。ほかに土浦駅ビル、プレイアトレ1階ル・サイク土浦店(1日1500~3500円、電話029・846・3192)▽同地下1階(「ハローサイクリング-どこでも借りれる自転車シェア」の専用アプリに会員登録が必要、24時間2500円)▽土浦市中央、まちかど蔵大徳(1日1000円、電話029・824・2810同市観光協会、予約受付なし)などでも利用できる。

「逆転の発想」が原点 土浦駅ビル 29日、サイクリング拠点オープン

【鈴木宏子】JR土浦駅ビル(同市有明町)に29日、サイクリングを楽しむ拠点施設「りんりんスクエア土浦」がオープンする。中心市街地の衰退に悩む土浦で、何が始まろうとしているのか。 同拠点施設は県と土浦市が1階と地下1階に設置した。同駅ビルを運営するJR東日本の子会社、アトレ(東京都渋谷区)が指定管理者として管理運営する。駅ビルもペルチからPLAYatre TSUCHIURA(プレイ・アトレ・ツチウラ)に名称変更する。 シャワー、コインロッカー、レンタサイクル、サイクルショップ、カフェなどがあり、自転車で乗り入れできる。館内で組み立て、修理、洗車などもできる。サイクリングコンシェルジュが常駐し、地域の観光スポットを案内したり、街の楽しみ方の情報を提供などする。 従来のショッピングを中心にした「モノを売る」駅ビルから脱却し、「コトを売る(体験を提供)ことにまじめにチャレンジする」と、アトレ土浦店プロジェクトリーダーの藤本沢子課長は狙いを話す。 7分の1に落ち込み 土浦駅ビルは1983年にオープンし35年の歴史がある。藤本課長によると、売り上げのピークはバブル期の1991年で、年間約112億円の売り上げがあった。 その後、つくばエクスプレス(TX)が開通し沿線に多くの商業施設が建設されたこと、土浦駅を利用するのは車を運転しない学生やシニアが中心になったことなどから、駅ビルの売り上げが低迷し、2016年度の売り上げはピーク時の7分の1の約16億円まで落ち込んだ。 「モノが売れない、地元のお客様に駅ビルにお越しいただけない、お店を入れ替えてリニューアルしても解消されない中、駅ビルをどのように存在させるか。それならば足元の商圏に頼らず、東京や全国からお客様を呼ぼうという逆転の発想」だという。 「世の中の消費は、モノを買うより体験することにお金を使う体験型にシフトしている。モノを売ることにこだわらないというのが原点」と藤本課長。新しい価値をつくり出し、コトを売ることにチャレンジするチャンスだと捉えた。 同じ時期、土浦では、県が中心になり、霞ケ浦や筑波山を巡る全長180㎞のサイクリングコース「つくば霞ケ浦りんりんロード」の環境整備が進んでいた。PRが功を奏し、同コースを利用する自転車愛好者は2015年が約3万9000人だったのに対し、16年度は約4万8000人、17年度は約6万人を超えると推測されるなど年々増加している。 米ポートランドをイメージ サイクリングのまちづくりで、藤本課長がイメージしたのが自転車の街として知られる米国西海岸のポートランドだという。 ポートランドには全長480㎞を超える自転車優先道路や自転車専用レーンが整備され、多くの市民が通勤・通学に自転車を利用している。自転車のイベントも数多く開催され、自転車を利用した観光も盛んで、グルメスポット、公園、下町、ビール醸造所など街中を巡るガイド付きツアーや、少し離れたブドウ畑、渓谷まで足を延ばすツアーなどが用意され、自転車は一大産業となっている。 「土浦、霞ケ浦は日本有数の観光拠点になる。そこから始める」と藤本課長はいう。 専用列車を運行 とはいえ、首都圏や全国からどうやって自転車愛好者を集めるのか。アトレでは、土浦駅前で自転車フェスティバルを開いたり、親会社のJR東日本や旅行会社と連携しサイクリスト向けの専用列車を運行して誘客に努める予定だ。 最初のフェスティバルはオープン後、最初の土・日曜となる31日と4月1日に駅前特設ステージで開催する。最新モデルのスポーツ自転車が集結し、試乗会やツアーなどを実施したり、キッズスクールなども開催するという。 オープン後、初めてとなるサイクリスト専用列車は4月22日に運行する。「つくば山桜ライド」と題して、上野発、15両編成の臨時列車が土浦にやってくる。参加者は折りたたみ自転車をたずさえて列車に乗車。土浦駅を出発し、山桜やご当地グルメを堪能しながら真壁休憩所まで片道30㎞を往復する。JTBが参加者を募集しており、28日までに130人の参加申し込みがあるという。 ホテルは90室前後 土浦駅ビルは今年11月、第2弾として2階と3階に、学びや体験を充実させたカフェ、レストラン、クッキングスタジオがオープン。第3弾として来年5月、2階南側に茨城の地ビールや日本酒、パン、スイーツなど地元の人気店を集めたフードマーケットがオープンする。最終段階の第4弾は来年秋以降、3~5階に、サイクリングを気軽に楽しむ人のためのカジュアルなホテルが誕生する。 ホテルはすでに運営会社が決定。客室は90室前後となり、1人1万円以下で宿泊できる施設になるという。「サイクリストはもちろん、観光客、ビジネス客も気軽にカジュアルに利用できるホテル」と藤本課長。さらに「霞ケ浦の景観が一番の魅力。きれいな霞ケ浦であってほしい」と願う。

《つくば道》5 茨城の観光ポテンシャルは高い

【コラム・塚本一也】先日ピョンチャン冬季オリンピックが閉幕し、現在はパラリンピックが開催されています。閉式後はいよいよ2020年の東京五輪が注目されることになるでしょう。また、2019年にはラグビーワールドカップの日本開催が決定しており、同年には茨城国体も開催されます。国内のアスリートが当県を訪れ、さらに世界が日本を注目する機会が訪れようとしています。 国内各地から初めて茨城へ来県するお客様やこれから日本を訪れる観光客に対して、私たちはどのような「おもてなし」をすればよいのでしょうか? 観光開発には俗にいう三原則があります。一つ目はファミリー客をターゲットにすること、二つ目はリピート率を上げる工夫をすること、三つ目は非日常的空間を演出することです。この三原則を忠実に守っているのが東京ディズニーランドです。舞浜の駅を降りた瞬間から演出が始まり、全てのキャスト・スタッフが夢の世界を作り上げています。 将来、国体や東京五輪などをきっかけに、茨城を訪れたお客さまが「次は家族旅行で来たい」―そう思っていただけるかどうかが茨城県観光開発の鍵になります。観光旅行とは非日常を楽しむために時間とお金を費やすのであって、日々見ているような景色や常日頃体験しているようなおもてなしでは、観光客の満足度を高めてリピート率を上げることにはつながりません。 これから茨城県では観光客を取り込むための様々な施策が実施されようとしています。霞ケ浦湖畔から筑波山を周遊する「つくば霞ケ浦りんりんロード」などはいい一例でしょう。このりんりんロードを例にとれば、サイクリング愛好家だけが楽しむのでなく、ファミリー層や幅広い年代の観光客を対象とした地元住民と共に楽しめるような交流の場をつくることなども考えられます。 スパやアスレチック場のような施設の整備や、シンガポールにある森に溶け込むようなテントの屋台村など設ける案はいかがでしょうか?また、このコースは万葉の時代から西の富士、東の筑波と謳われた関東のシンボル「筑波山」を巡るコースで、他県にないポテンシャルを秘めています。茨城空港から筑波山へ向かう観光ルートを開発して、筑波山を一体的に遊園化することも面白いと思います。 これらを実現するためには地域の住民と行政、事業者が一体となって取りくむ枠組みが必要となります。今、世の中にあふれている多くのものは夢物語からはじまりました。オリンピックは夢を実現するためには何が必要かを私たちに教えてくれました。これから訪れる観光客に茨城の自然や歴史、文化や人との出会いと交流の場を提供し、丸ごと楽しんでいただくことが目指すべきおもてなしではないでしょうか。 茨城県が日本有数の観光地へと変わる千載一遇のチャンスが訪れようとしているのです。(大曽根タクシー社長)

市民会館を大規模改修 土浦市新年度予算案

【鈴木宏子】土浦市の中川清市長は23日、2018年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初と比べ5.1%減の510億8000万円。主な事業として、老朽化している市民会館の大規模改修を実施するほか、土浦港周辺にサイクリング愛好者向けの拠点施設を整備する。 特別会計を合わせた総額は同6.2%減の909億6000万円。市立図書館、川口運動公園野球場、新治学園義務教育学校建設など大規模事業が一段落したことによる減額という。 歳入は市民税は1.3%の増加を見込んだが、3年に1度の固定資産税の評価替えなどから市税全体では同比0.2%減とした。10月からスタートする家庭用ごみ袋の有料化により、ごみ処理手数料収入を2億2500万円計上する。17年度がピークだった市債(借金)は、大規模事業の完了により減額に転じるという。 新年度の主な事業は、1969年に建設された市民会館の耐震補強と大規模改修を実施し、大ホールの座席幅を広げるほか、エレベーター設置、トイレ改修などを実施する。完成は2019年度で全体事業費は23億円。合併特例債の活用可能額167億6000万円のうち残り1億800万円を財源の一部に充て、使いきる。 土浦港周辺の拠点施設は、2010年にプロパストから取得し暫定広場になっている「つくば霞ケ浦りんりんロード」沿いの用地に、総額2億3000万円でサイクリング拠点施設とイベント広場、100台分の駐車場などを整備し、民間参入の呼び水とする。土浦駅ビルに3月オープンするサイクリング拠点施設「りんりんスクエア土浦」は鉄道利用のサイクリング愛好者向け、土浦港周辺はマイカー利用者の拠点になるという。 ほかに、今年10月6日に開催予定の土浦全国花火競技大会のブランド化を図ろうと、土浦駅前のビル壁面に花火を題材にした映像を投影するプロジェクションマッピングを実施するほか、東京・品川駅自由通路44面で花火大会の映像を上映する(1600万円)。 老朽化した第1・第2給食センターを統合して新治庁舎跡地に建設する学校給食センターは18年度に着工する。完成は20年度で全体事業費は37億2900万円になる。

土浦駅ビルがサイクリングリゾートに 日本最大級、ホテルも 来春第1弾オープン

JR土浦駅ビル「ペルチ土浦」(同市有明町)が来春、日本最大級の体験型サイクリングリゾートに生まれ変わる。レンタサイクル、サイクルカフェなどのほか、県内の人気店を集めたフードマーケットやホテルなどが次々にオープンする。 全長180㎞のサイクリングコース「つくば霞ケ浦りんりんロード」のスタート地点にあることを生かし、従来の駅ビルの枠を超え、ライフスタイルの発信や体験の提供に軸を移した新しい駅ビルになるという。JR東日本の子会社で同駅ビルを運営するアトレ(東京都渋谷区)が22日発表した。 駅ビルの新名称は「PLAYatre TSUCHIURA(プレイ・アトレ・ツチウラ)」で、第1弾として来年3月29日、核施設となる「りんりんスクエア土浦」が1階と地下1階にオープンする。1階にサイクルショップ、レンタサイクル、洗車・修理コーナー、地下1階にシャワー、ロッカーなどを備えた施設で、延床面積は計約959㎡。県が設置し、アトレが指定管理者として運営にあたる。整備費は約3億1700万円(県と土浦市が2分の1ずつ負担)。 駅直結の本格的サイクリング拠点施設は全国初で、サイクリングコンシェルジュが常駐し、地域の観光スポット、サイクリングコース、街の楽しみ方などの情報を提供する。 1階にはほかに、イタリアの自転車メーカー「ビアンキ」と、コーヒーチェーン店「タリーズコーヒー」によるサイクリングカフェがオープン。コンビニ、ドラッグストアなども開店する。 第2弾として来年11月、人気飲食店の企画・運営を手掛けるバルニバービ(東京都台東区)が、2~3階北側に「ステーション・ロビー・ツチウラ」を出店。学びや体験を充実させたカフェ、レストラン、クッキングスタジオなどを開く。 第3弾は2019年5月、2階南側に、地ビールや日本酒、パン、スイーツなど地元茨城の人気店を集めたフードマーケットがオープンする。 第4弾は19年秋以降、3~5階に、サイクリングを気軽に楽しむ人のためのカジュアルなホテルが誕生する。 土浦、つくば市など地域住民や駅利用者のほか、1000万人いるといわれる全国のサイクリング愛好者、アジアやヨーロッパなど海外のサイクリング愛好者の利用を想定しているという。 ペルチ土浦は地下1階地上6階建て、延床面積は約1万7400㎡。(鈴木宏子)

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