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土浦市長選
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中川清市長が立候補表明 11月の土浦市長選
2019年9月11日
【鈴木宏子】任期満了に伴って11月3日告示、10日投開票で行われる土浦市長選について、現職の中川清市長(74)は11日、5選に向け立候補する意向を明らかにした。市議会9月定例会で海老原一郎氏(郁政クラブ)の一般質問に答えた。同市長選をめぐっては現時点でほかに立候補の動きは見られない。 中川市長は「体力、気力共に充実している。引き続きまちづくりの先頭に立って市政運営に全身全霊で取り組み、市の発展に全力を尽くしたい」と述べた。 4期目の実績については、新図書館と市民ギャラリーの整備、神立駅舎の橋上化、施設一体型新治義務教育学校の開校など数々の取り組みを挙げ「市発展の根幹となる社会資本整備に重点的・集中的に取り組んだ」と強調した。 ソフト面についても、土浦協同病院や霞ケ浦医療センターへの支援により医療体制を強化したほか、市内小中学校すべての普通教室にエアコンと電子黒板を整備したなどと述べた。 一方、市政の課題については「急激な人口減少、少子高齢化、ICT(情報通信技術)社会の進展など、地方を取り巻く環境は大きな転換期を迎え、変化に的確に対応することが求められている」とし「これからが土浦市の将来を決める、真価が問われる大事な時期」だと強調した。 5期目については「『改革と協働で創る未来の土浦』を基本理念に、さらなる行財政改革を推進する」としたほか、「これまで整備した施設を積極的に活用しソフト面の充実を図り個性と魅力を高めながら活気あふれるまちづくりを進める」と話した。日本を代表する自転車道『ナショナルサイクルルート』の第1次候補の一つに「つくば霞ケ浦りんりんロード」が選ばれたことにも触れ「機を逃さず、日本一のサイクリング環境の実現と新たな誘客を図る」などと語った。 中川氏は同市真鍋出身、県立土浦一高、慶応大卒。土浦商工会議所会頭、県公安委員長などを経て2003年11月から4期市長を務めている。
2期目へ立候補表明 安藤土浦市長
2023年6月14日
任期満了に伴って10月15日告示、22日投開票で実施される土浦市長選について、安藤真理子市長(62)は13日開かれた市議会本会議で、「引き続き市長としてまちづくりの先頭に立って、さらなる市の発展に向けて全力で傾注したい」などと述べ、2期目に向け立候補を表明した。同市長選への出馬表明は初めて。 13日開かれた6月定例会で、寺内充市議(政新会)の一般質問に答えた。 安藤市長は1期目の3年7カ月を振り返り「すべての市民に寄り添った、暮らし満足度ナンバーワンの温かさあふれる土浦市政を目指し、公約で掲げた家庭用ごみ袋の値下げや公共交通不便地域のコミュニティーバス実証運行など数々の施策を着実に実行してきた」などと述べた。 さらに、高校生までの医療費助成の所得制限撤廃、土浦幼稚園の認定こども園としての存続、手話言語普及促進条例の制定などのほか、常磐道スマートインターチェンジの整備推進、台湾などサイクルツーリズムの海外発信、新治運動公園多目的グラウンドの人工芝化、生産量日本一のレンコンのPR強化など、実績を強調した。 その上で、市の現在について、コロナ禍でのリモートワークの普及や市の子育て支援に対する評価、アクセスの良さなどから、2000年をピークに減少を続けていた市の人口が2020年の国勢調査で増加に転じたこと、長年の悲願だったつくばエクスプレスの土浦延伸の夢が実現に向けて動き出そうとしていることなどを強調し、「この歩みを止めることなく、これから生まれてくる子供たちが安心して人生のスタートを切り、このまちに生まれてよかったと思えるよう、夢のある、元気のある土浦市の実現に向けて最後までやり遂げることこそが私自身に科せられた使命だと思っている」などと述べた。
《吾妻カガミ》71 つくばと土浦の市政をウォッチ
2020年1月1日
【コラム・坂本栄】あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。今年は2020年という切りのよい年です。東京五輪が楽しみですが、夏の暑さが心配でもあります。もうひとつの注目イベントは米大統領選挙です。国際秩序混乱の元凶トランプさんにはお引き取り願いたいのですが…。 上記は私の年賀状の文面です。国内外の大きな問題はさておき、県南地域をカバーしている本サイトの今年の大きなテーマは、昨秋土浦市長になった安藤真理子さんの仕事のこなし方と、今秋に予定されているつくば市長の選挙です。 安藤市政の第1幕に注目! 土浦市長選については先のコラム「新旧市長の政治と経済センス」(11月18日掲載)で私なりに総括しました。この中で安藤さんの選挙センスには〇を付けたものの、行政センスについては「公約集は場当たりのところが多く、整合性に欠けるところが気になります」とコメントしました。 安藤さんは12月議会で公約の具体化について答弁しています。詳しくは「公約実現へ道筋語る 土浦市議会で安藤新市長」(12月17日掲載)をご覧いただくとして、市内巡回バスの路線拡充、市立保育園民営化の見直し、有料ごみ袋価格の引き下げ―いずれも、市財政にはマイナスに作用します。選挙中安藤さんは市の負債構造を危機的と言っていましたが、財政改革の方は大丈夫でしょうか? (必要というよりもあれば便利な)縦横に走る巡回バス経路、(公営→民営の流れを止める)市立保育園の温存、(市民のごみ処理意識を鈍らせる)ごみ出し負担軽減―。私は(前経営者市長の施策を修正する)安藤市政の方向に違和感を覚えています。 つくば市長選挙の焦点は? つくば市長五十嵐立青さんの仕事振りについては何回も取り上げました。ご関心ある方は、本サイトの上部バー「コラム」から《吾妻カガミ》に入り、つくば市役所の写真がある記事を開いてください。若い市長を鍛えなければと、五十嵐さんの施策(特に懸案の総合運動公園問題)については厳しめにコメントしています。 本サイトは土浦市長選を詳しく伝えました。候補者出馬表明(9月11日、10月11日)、市が抱える課題(10月26日、27日、28日、29日、31日、11月1日)、公開討論会(10月30日)、開票速報(11月10日)、当選直後の新市長インタビュー(11月11日)などです。つくば市長選も切れのよい記事をお届けします。 地域の話題やコラムなどのメニューを一層充実させ、1期4年目の五十嵐市政、1期1年目の安藤市政をきちんとウォッチ、つくば市長選で今年を締める。これが2020年の基本的な編集方針です。ご期待ください。(NEWSつくば理事長) ➡坂本栄の過去のコラムはこちら
公約実現へ道筋語る 土浦市議会で安藤新市長
2019年12月17日
【鈴木宏子】土浦市で市長交代後、初の市議会が始まっている。16日、会派代表質問が行われ、安藤真理子市長は公約実現への道筋を語った。 同12月議会は10日開会し、安藤市長は、公約に掲げた七つの基本政策を改めて述べ「すべての市民に寄り添った、暮らし満足度ナンバーワンの温かさあふれる市政の実現に取り組む」と所信を表明した。 これを受けて16日、会派代表質問が行われ、安藤市長は、選挙戦で公約に掲げた①コミュニティバスを市内全域運行する②市立保育所を守る③指定ごみ袋の料金を再考する―などについて、自らの考えと公約実現に向けた道筋を話した。 コミュニティバス運行へ、来年度から調査 コミュニティバスについては、NPOが現在、中心市街地で運行している「キララちゃんバス」ということではなく、新たなコミュニティ交通または民間のバス事業者により、公共交通不便地域を解消していきたいと改めて強調した。実現への道筋については、来年度から課題や問題点を調査するとした。さらに運行区域や路線の検討など市全体の公共交通ネットワークについて調査研究し、市民に寄り添った温かさあふれる公共交通網の形成に向け努力すると述べた。運行の予算や財源については、利用者、事業者、学識経験者などで構成する市地域公共交通活性化協議会で協議を進める中で具体的にしていくとした。 後期計画の4公立保育所「残したい」 公立保育所10カ所については、前期計画で21年3月までに6園を民営化し、後期計画で残り4園を25年度までに民営化の対象とするとされていた。これに対し安藤市長は「近年、家庭の養育機能の低下や虐待児童の増加、子供の貧困、特別な支援を必要とする子供への対応が課題となっており、公立は長年培ってきた保育のノウハウを生かして先導的な役割を担うことができる」とし、後期計画の4園について「後期計画策定時には学識経験者や保護者などの意見を聞きながら民営化の効果や課題について検証し、ぜひ公立保育所を残したい」と述べ、後期計画で対象となる神立、霞ケ岡、天川、荒川沖の4保育所を公立のまま残す検討の対象とする意向を示した。 有料ごみ袋料金、検証し再考 家庭ごみ処理の有料化が昨年10月スタートし、「燃やせるごみ」と「燃やせないごみ」の指定ごみ袋が最大で10枚入り500円と、県内市町村で最も高くなったごみ袋料金については、「有料化はやむを得ない」と述べる一方、「同じ有料化を実施している県内他市に比べて高いという意見をいろいろな市民から聞いている」とし、今後データや資料をとりまとめて様々なアイデアを出しながら、現在の制度の実施状況や効果を検証して、ごみ袋の値段をいくらにできるのか再考に取り組みたいと述べた。 ほかに公約に掲げた新治運動公園多目的グラウンドの人工芝化については、グラウンド全面に人工芝を張る場合は約4億3000万円、少年サッカー用ピッチ3面分の場合、約2億7000万円の事業費が見込まれているとし、財政健全化を推進しながら整備手法や維持管理経費を改めて検討し、市サッカー協会などの意見も参考に早期に実現したいと話した。 一部用地取得ができず塩漬けとなっている常名(ひたな)運動公園問題についても質問が出た。安藤市長は、今後も引き続き「早期解決に向け用地交渉に取り組んでいく」と答弁し、運動公園から新たな土地利用計画への変更についても「考えてない」とした。同運動公園は27年前の1992年から事業着手し、これまで計画面積23ヘクタールのうち93%の21.7ヘクタールを利子も含めて約77億8800万円で取得した。残り1.58ヘクタールの取得が難航し未買収地が点在しているため面的整備ができないまま現在に至っている。 ➡土浦市長選の過去記事はこちら
《猫と暮らせば》8 女は残念な存在!? 男性中心主義に怒り
2019年12月1日
【コラム・橋立多美】先月27日、レスリング女子63キロ級の2016年リオ五輪金メダリストで、57キロ級の東京五輪代表となった川井梨紗子さんが、出身地である石川県レスリング協会の下池新悟会長が「石川県には五輪内定者が2人いる。しかし残念ながら女だ」と発言したと告白した。 またか、である。スポーツ業界に限らず女性蔑視と男性中心主義的な言動に憤りを覚えつつ、「それは違うだろう」と忠告してくれる友人も家族もいないんだなとあわれみさえ感じる。 土浦の女性新市長、安藤さんに期待 さて、先の土浦市長選挙で16年間の実績を掲げて継続を訴えた中川清さんが、市議と県議を歴任し、変革の必要を前面に押し出した安藤真理子さんに敗れた。 女性市長の誕生は土浦市初で、現役首長としては県内唯一。男は女より秀でていて、政治家を筆頭に偉い人はみな男という認識が強い(ように思う)保守王国茨城の状況が覆された。 勝敗には、前中川市長が推し進めた公立幼稚園の廃止と公立保育所の民営化(10月31日掲載)が少なからず影響したと思う。 市選管の発表によれば、投票人数は男性約2万1000人で女性約2万2000人。女性が大挙して投票所に押し寄せたわけではないが、女性たちが安藤さんの公約「市立保育所の維持」に期待を寄せたと思える。 選挙のプロたちの予想は「中川さん当選」で安藤市長誕生を言い当てた人はいなかった。そこには「中川市政は長すぎだと思っても女性に任せようと思う有権者は少ない」との読みが働いたのではないか。 しかし、市政を女性候補に託してみようと思っていた人は男女問わずいた。そして、子どもを保育所に預けて働く女性たちの切実な思いをくみ取ることができれば、予想は違うものになっていたと思うのは私だけか。 つくば市は男女参画課を「室」に降格 女性の活躍を阻む壁は男尊女卑文化だ。1999年に「男女共同参画社会基本法」が公布・施行され、当時のつくば市の藤澤順一市長は男女共同参画課を設けた。ところが2004年に市原健一市長に代わると「課」から「室」に降格されて現在に至る。 表向きは、男性も女性も意欲に応じて、あらゆる分野で活躍できる男女共同参画社会を推進するとしながら、本音は「女性活躍なんて言う女は面倒くさい」という意識が透けて見える。こうした古い文化を温存したままでは地方創生は絵にかいた餅だ。 国会で女性議員に汚いヤジを飛ばすオジサンや、説明責任を果たさない国のリーダーの不誠実な言動を見るにつけ、安藤市長の活躍を期待する思いが強くなる。(ライター) ➡橋立多美の過去のコラムはこちら
「温かさあふれる市政」実現へ 安藤市長が初登庁 土浦
2019年11月22日
【鈴木宏子】土浦市長選に初当選した安藤真理子市長が22日初登庁した。同市初の女性市長。安藤市長は市幹部職員を前に、選挙戦で公約に掲げた「温かさあふれる市政」を実現したいと強調し、「可能な限り市民や市職員の意見に耳を傾け、話し合いながら市政に取り組みたい」と抱負を述べた。 午前8時過ぎ、市役所1階ロビーとうらら大屋根広場には約500人の支持者や市職員が集まり、拍手で初登庁を出迎えた。安藤市長は、選挙戦で着用したピンクのスーツとは異なり、シックなスーツ姿でワゴン車から降り、支持者や女性職員から次々と花束を手渡された。 続いて市幹部職員約70人を前に訓示。①市民の暮らし満足度ナンバーワンの実現②子育て支援と女性の活躍の場所づくり③市財政の健全化ーなど7つの公約を改めて強調し、「すべての市民に寄り添った『温かさあふれる市政』を実現するため7つの公約は必要不可欠」「県議としての経験を生かし企業誘致や土浦ブランドセールスの先頭に立って財源確保に努める」などと強調した。 さらに「公約実現には職員の皆さんの力が必要。市民のいろいろな声を形にするため、スピード感をもって課題に取り組み、職員にも積極的にアイデアを出してもらい、国、県と連携を図って土浦市のために全力を尽くしたい」と話した。「市民サービスの向上には職員の明るい笑顔が何より大切。明るく生き生きと職務に励んで市民を温かくお迎えする雰囲気づくりをしてほしい」などとも言い添えた。 続いて行われた記者会見で、副市長人事について質問が出たが、安藤市長は「いろいろな人の意見をお聞きし協議したい。具体的に話ができる段階ではない」とし、12月議会の会期中には新たな副市長人事を提案しない見通しを示した。
《吾妻カガミ》68 新旧土浦市長の政治と経済のセンス
2019年11月18日
【コラム・坂本栄】秋の土浦市長選挙では、16年の実績を掲げ継続を訴えた中川清さんが、変革の必要を前面に押し出した安藤真理子さんに敗れました。結果は本サイトの記事「新人の安藤氏が現職の中川氏を破る」(11月10日掲載)をご覧ください。中川さんの敗因はいろいろ挙げられますが、一言でいえば、市民に長過ぎると思われたからでしょう。 私は、経営のセンスを市政に生かし、土浦改造計画に取り組んだ中川さんの実績を評価、中川市政に合格点を付けたいと思います。長い間お疲れ様でした。中川さんの口癖は「私は政治家でないから…」でしたが、市民の感情に想いが至らなかった政治のセンスは残念でした。 逆に、変化と女性であることを強調した安藤さんの政治センスはなかなかでした。高いリスクを覚悟して、3段跳び(市議→県議→市長)に挑んだセンスに拍手を送ります。当選おめでとうございます。ただ市民への公約束集は場当たりのところが多く、整合性に欠けるところが気になります。 将来投資と財源不足 安藤さんは「市の財源不足は拡大の一途をたどっており、…… 、危機的な財政状況にある」と、中川市政を批判しました。数字は確かにその通りです。詳しくは本サイトの記事「財政不足額が毎年10億円超 5年後に基金枯渇」(10月27日掲載)をご覧ください。 しかし財源不足は、中川市政の実績(市庁舎移転、2大病院支援、図書館移転、新市営斎場整備、市民会館改装、市民球場改装などなど)を表とすれば、その裏で生じたものです。経済の言葉で言えば、設備投資のための借り入れ増によって発生したものです。企業が法人の生存のために投資するように、市が投資をしないとあとで困るのは市民です。 問題は赤字がマネージャブル(管理可能)かどうかです。そうするために、中川さんは行財政改革を掲げ、不評を承知で職員と冗費(じょうひ)を削りました。細かな支出カットを積み上げながら、将来のための投資を続けたわけです。経済のセンスです。 公約は手かせ足かせ 安藤さんは、税収増のために自分の足で企業を誘致すると公約しました。公約の肝(きも)ですが、これには問題があります。中川市政下で工業団地は完売になり、工場を誘致する区画はもうありません。公約実現には用地造成が必要です。つまりおカネがかかる投資が必要になります。でも中川さんが公約した湖畔へのリゾート企業誘致は引き継いでください。 市民に受ける公約を並べても許されるのが選挙かもしれませんが、首長になると、選挙での約束は手かせ足かせになります。政治とは厄介(やっかい)なものです。 私はコラム「土浦の市街地をつくり変える仕事」(9月16日掲載)で、市長選は無投票になりそうだと書きました。しかしそうはならず(ジャーナリスト落第!)、久しぶりに選挙らしい選挙になりました。この読み間違いを反省、これからは安藤市政をしっかりウォッチしていきます。(経済ジャーナリスト) ➡坂本栄の過去のコラムはこちら
清掃活動15年 「ごみ箱撤去以来きれいに」 土浦 霞ケ浦総合公園
2019年11月17日
【相澤冬樹】水郷桜イルミネーションの点灯式から一夜明けた17日、土浦市大岩田、霞ケ浦総合公園で、第15回を迎えた「クリーン・ザ・パーク霞ケ浦総合公園」の清掃活動が行われた。主催は明るい社会づくり筑浦協議会(村上和雄会長)で、土浦ライオンズクラブ(飯田晃久会長)などと実行委員会を作って開催した。 同市やつくば市などから約130人が参加、午前8時から始まった開会式で、矢口幸一実行委員長は「普段はドングリの実を拾って育てる運動など、地域でボランティア活動を展開してきた皆さんが年に一度集まる機会がクリーン・ザ・パーク。元気な顔で令和最初のごみ拾いに集まれたことを喜びたい」とあいさつした。会には長年活動に参加して、一週前の土浦市長選で初当選した安藤真理子さんも駆けつけ当選の報告をした。 参加者はごみ袋を手に、同公園の水辺から運動広場まで広がって清掃活動に励んだ。風車広場周辺は点灯式前に一旦整えられていることもあって、前夜のごみもほとんど見当たらないクリーンさだった。公園全体で40リットルのごみ袋に換算して50袋に満たない回収量で約30分の活動を切り上げた。 15年間、活動に携わっているという木村清さん(80)は、「土浦の花火大会の後の清掃にも参加しているが、昔と比べると随分きれいになった。公園ではごみ箱の撤去以来、目に見えてごみが減った。ごみは持ち帰り、きれいに使おうという意識が定着しているみたいだ」という。
《吾妻カガミ》64 土浦の市街地をつくり変える仕事
2019年9月16日
【コラム・坂本栄】現在4期中の中川清土浦市長が11日、5期続投への意欲を表明しました。市長選の告示は11月3日、投票は10日ですから、これから2カ月、土浦も政治の季節に入ります。でも対抗馬の姿が見えません。「政治・行政は選挙によって鍛えられる」が持論の私としては、選挙になることを期待しているのですが、無投票の可能性が大です。 市議会での中川さんの出馬表明は、本サイトの記事「中川清市長が立候補表明 11月の土浦市長選」(9月11日掲載)をご覧ください。答弁テキストによると、「体力、気力とも充実しており…」「引き続き…全身全霊で市の発展に尽くす」と、実に意欲的です。 仮に選挙になった場合は、16年間の仕事と多選の是非がポイントになります。前回2015年の選挙には、4選を阻止しなければと柏村忠志市議が立ちました。しかし、得票比1:2で負けました。2011年と2007年の2回は無投票でした。いい勝負だったのは、最初の2003年(対抗馬はベテラン市議、得票比7:10)だけでした。 前回の市長選に挑み敗北→昨年末の県議選に挑み落選→今春の市議選で復活した柏村さんについては、本コラム46「ホットなつくば>クールな土浦」(昨年12月17日掲載)で取り上げ、「無投票を阻むドンキホーテ」と書きました。今回は? と聞いたら、いまのところ出るつもりはないとのこと。メディアは、争い(選挙戦)が大好きなのですが…。 大名のまち→商業のまち→文化観光のまち 私が東京(通信社で仕事)から土浦(高校まで在住)に戻り、地方紙の社長になったのは2003年の春でした。中川さんが市長になる半年前です。それから16年。土浦市でもつくば市でもいろいろなことが起き、まちの姿形が変わりました。 つくばで言えば、2005年にTXが開通したことで、まちの臍(へそ)がTX終点駅周辺(センター地区)から1駅手前周辺(研究学園地区)に移るという、変化が起きました。これによって市民の動きが変わり、市の大きな仕事が「(市の中心でなくなった)センター地区活性化」になりました。同じまちの中での盛衰(せいすい)です。 大名のまち→商業のまちと、繁栄を謳歌(おうか)してきた土浦は、旧市街地の疲弊に悩んでいました。自動車社会になり、生活者の消費・居住の場が変わり、旧(ふる)いまちの使い勝手が悪くなったわけですから、当然でしょう。時間軸での盛衰です。 中川さんの仕事は、こういった「まちの変化」を踏まえ、旧市街地を商業地区に戻すことではなく、コンパクトな居住地区につくり変えることでした。駅前に市役所(2015年)や図書館(2017年)を持ってきたのも、このコンセプトに沿ったものです。さらに、文化都市(生活の質アップ→定住人口増)と観光都市(資源は霞ケ浦→交流人口増)づくりを目指して欲しいものです。(経済ジャーナリスト) ➡坂本栄の過去のコラムはこちら
《吾妻カガミ》46 県議選 ホットなつくば>クールな土浦
2018年12月17日
【コラム・坂本栄】今回の県議会議員選挙(12月9日投票)では、土浦市とつくば市の2放送メディアに呼ばれ、いろいろしゃべらされました。土浦の方はネットTV局「Vチャンネルいばらき」(7日午後)、つくばの方はコミュニティFM放送局「ラヂオつくば」(7日夕と9日夜)。7日は土浦市区とつくば市区の特徴を話し、9日夜は両区の開票速報と解説を担当しました。 無投票を阻むドンキホーテ 柏村氏 Vチャンで土浦の視聴者に呼び掛けたのは、選挙に行こうということでした。というのは、現職3人(伊沢さん=自民、安藤さん=同、八島さん=公明)の当選が堅いことから、投票率が低くなると思ったからです。 衆院選と同時だった前回は52%でしたが、その前は42%。中川さんが4選に臨んだ3年前の土浦市長選は、現職確実との見立てから投票率は28%でした。投票日直前に3県議の1人から投票率予想を聞かれ(多分自分の得票数が心配だったのでしょう)、私は「前よりも低くなる。28%と42%の中間ぐらい」と返事しました。結果はドンピシャリの35%でした。 土浦市区には、霞ケ浦の水質浄化に熱心な柏村さん(元市議)も立ちました。3年前の市長選にも立候補した方です。出馬会見の際に「また出るんですかー」と聞いたら苦笑いしていましたが、両選挙とも彼がいなければ無投票になったわけですから、私は柏村さんのドンキホーテ的な役割(選挙の活性化)を評価しています。 僅差で勝ったTX延伸論者 塚本氏 つくば市区の方は、冷めた土浦市区と違い、5人枠(前回まで4人枠)に9人も立つという熱い選挙になりました。現職の鈴木さん(自民)、星田さん(同)、田村さん(公明)、山中さん(共産)の4人(いずれも当選)に、野口さん(立憲)、飯岡さん(元自民)、塚本さん(無所属)、後藤さん(同)、八代さん(同)が挑む構図です。 7日のラヂオでは、1人増枠を、保守系の飯岡さんと塚本さん、革新系の野口さんの3人が奪い合う形になると予想しましたが、開票(投票率は42%)では塚本さんと野口さんが最後まで競り合いました。結果、塚本さん7730票、野口さん7659票、その差71票でした。(詳細はNEWSつくば県議選開票記事をご覧ください) 「初当選おめでとうございます」と塚本さんに電話を入れたら、「僅差でも勝ちは勝ち。疲れたけれど心地よい疲労」ということでした。元JRマン・塚本さんの「売り」はTX(つくばエクスプレス)の北部延伸です。国と関係市の間を駆け回り、TXを茨城空港まで延ばす大構想の旗振り役になってください。 政治家は選挙で鍛えられます。政策も選挙で鍛えられます。ですから選挙は熱くなければいけません。その意味で、今回県議選の2市区比較は、ホットだったつくば市区の勝ち、クールだった土浦市区の負け、といえます。新しいまちと古いまちの活気差が出たようです。(NEWSつくば理事長)
2年掛け土浦市政と議会検証 10月1日、市民団体が報告
2017年9月22日
市民主体の新しいまちづくりを目指す市民団体「土浦まちづくり市民の会」(代表・長坂慎一郎元山形大教授)が、10月1日「『住みたいまち 土浦をつくる』には?」と題して、同市真鍋新町、土浦ピアタウン2階イベントホールで「土浦まちづくり市民の集い」を開く。 塩漬けの常名(ひたな)運動公園計画、財政難による行政サービスの低下と市民負担の増加、情報公開請求をして明らかにした議会費の使われ方など、作業チームを設置して2年間にわたって検証してきた市の課題を六つのテーマで報告し議論する。 長坂代表は「土浦市は合併特例債で箱モノを次々につくり借金を増やす一方、人口減少で収入が減っている。こうした中、公共施設の使用料や手数料の見直しが現在検討されている。行政サービスの低下と市民負担の増加が始まっていることをまず市民に知ってほしい」と話し、事務局長の高村義親茨城大名誉教授は「空き家に若者が暮らせるようにする仕組みづくりなど、これから求められる新しい政策も合わせて議論できたら」と話す。 同会は2011年2月発足した。直後、東日本大震災が発生し福島第1原発事故による土浦市の放射能汚染問題に取り組んできた。15年11月の土浦市長選をきっかけに内部に新しい作業チーム「いいまちづくりグループ」を設置し2年間にわたって市の課題を検証してきた。1年目の昨年11月には中川清市長に、常名運動公園予定地の利活用と新図書館の有効利用を要望した。(鈴木宏子) ◆同集いで報告される6つのテーマは①東海第2原発再稼働反対請願②常名運動公園問題③財政悪化と市民負担増と行政サービスの低下④議会の実態と議会費の無駄遣い⑤水道料金⑥年金、地域医療。課題報告を前に、第1部としてつくば市の山本千秋さんが、総合運動公園計画を中止させたつくば市の市民運動を報告する。資料代500円。問い合わせは090-9680-8143(事務局・高村さん)
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