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2018
つくば山水亭 オークラホテルに新規出店
2018年5月2日
【富永みくに】サンスイグループ(東郷治久代表)の料亭「つくば山水亭」(つくば市小野崎)は1日、同市吾妻のオークラフロンティアホテルつくば(馬場清康社長)本館2階に、2号店にあたる「つくば山水亭オークラ店」をオープンした。 同ホテルでは1983年から35年間、日本料理店「筑波嶺」が営業していたが、今年3月に撤退。利用者から「本格的な和食店は不可欠」との要望があり出店が決まった。テーブル席と個室があり、設備や内装などは前店からそのまま引き継がれている。 つくば国際会議場から近いという立地を踏まえ、事前に申し込みがあればイスラム教の戒律に沿ったハラル食、ベジタリアン食のほか、アレルギー食など、多様な食文化・食習慣を有する外国人客にも対応したメニューも提供する。 4月30日に開かれたプレオープンでは、ホテルや報道関係者に提供メニューが振る舞われた。東郷代表は「昨年12月の中頃、馬場社長から入居の依頼があった。当時は本店でも板前が不足しており、予約なしのお客様を迎えた経験もなかったことから、出店にはためらいがあった。そんな中、若いスタッフたちから『やってみたい』との声が多く上がり、私も腹をくくって出店を決めた。私たちの失態はオークラの名を傷付けるということを肝に銘じつつ、良いサービスを提供していきたい」と抱負を述べた。 営業時間は、ランチタイムが午前11時半~午後3時、ディナータイムが午後5時半~9時。ランチメニューは「花御膳」など4種類で、価格は1,400円~(税・サービス料10%別)。ディナーメニューは地元産の常陸牛を使った「常陸牛のしゃぶしゃぶコース」(6,500円~8,500円)など。定休日は火曜。本店は事前予約制だが、オークラ店は予約をしなくても利用できる。予約・問い合わせは電話029・855・3313(同店)。
つくばでメーデー 研究予算の充実など訴えデモ行進
2018年5月1日
【崎山勝功】メーデーの1日、つくば市吾妻の中央公園で「つくば中央メーデー 第89回筑波研究学園都市圏統一メーデー」が開かれた。県南・県西地域の研究機関や官公庁、民間企業の労働組合など31団体、約700人(主催者発表)が集会とデモ行進を行い、職場環境の改善と市民生活向上を訴えた。 つくば市の研究機関の労働組合、筑波研究学園都市研究機関労働組合協議会(学研労協)などでつくる同メーデー実行委員会が主催した。 集会では、公的研究機関の基礎的研究予算の充実、研究費を減らし研究機関職員の生活を圧迫する運営費交付金削減への反対のほか、東海第2原発の再稼働反対などを訴えたメーデー宣言が採択された。デモ行進に使うプラカードのコンテストなども行われた。 集会後、参加者らは3グループに分かれてつくば駅周辺をデモ行進。最高気温28度と7月中旬並みの暑さの中、「サービス残業無くせ」「労働者の使い捨てやめろ」「国保料値上げ反対」などと市民らに向けて訴えた。 取材に対し参加者の一人、土浦協同病院などの職員らで組織する「茨城厚生連労組」の20代の男性組合員は、看護師を含む医療職員の労働環境について「賃金の問題などがあって人が集まらない。週休2日制にするよう要求しているが、いまだに4週6休の医療機関がある。茨城より労働条件のいい千葉県の医療機関に転職する人もいて、とにかく医療職員が増えて欲しい」と、厳しい現状を話した。 つくば市内の研究職員の男性は、有期雇用の任期制研究職員が増えている現状に触れ「労働者同士でいがみ合ってはダメ。正規・非正規の枠組みを超えて連帯しなければ」と語った。 「小売業で働いている息子がいる」という60代の女性は「息子をメーデーに誘ったが、疲れているので休んでいる。現役世代は疲弊している」と、現役世代の厳しい労働環境を明かした。 非正規労働者ら常総でデモ行進 常総市では4月30日、非正規労働者や生活困窮者など、既存の労働組合に加入しにくい労働者向けの「茨城反貧困メーデー」が行われた。集会の後、水海道駅周辺をデモ行進し「家賃が高いぞ」「でも給料は安いぞ」「ちゃんと給料払え」などと訴えた。 非正規労働者などでつくる「茨城不安定労働組合」(土浦市)などが参加するメーデー実行委員会が主催。2009年につくばで初めて開催して以来、毎年開き、16年には土浦でも行われた。常総市で開いたのは初めて。 集会は同市水海道天満町の市生涯学習センター会議室で開かれ、県内外から12人が参加した。大学非常勤講師の藤田康元さん(51)らが講演。藤田さんは同非常勤講師の労働環境について「資料費はポケットマネー。出るのは講義料と交通費の実費だけ」と話した。さらに参加者の質問に答えて「任期が1年単位で生活が安定しない。任期を延ばしたり無期雇用に転換することが重要」と述べた。 参加者からは「正社員であろうがなかろうが『食っていける賃金をよこせ』と要求することが必要」などの意見が出された。
【GW】まだ間に合う! お出掛け情報㊤ 手ぶらでサイクリング
2018年4月30日
【鈴木宏子】最大で9連休のゴールデンウイーク(GW)がスタートした。県内の行楽地では家族や友人、一人でも楽しめる多彩な催しが用意されている。GW後半に向け、日帰りで楽しめる「GWまだ間に合う! 県内お出掛け情報」を2回に分けお届けする。第1回は手ぶらで楽しめるサイクリングを紹介する。 筑波山や霞ケ浦をめぐる全長約180㎞の自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」は、玄関口の土浦駅ビルに3月末、サイクリングを楽しむ拠点施設「りんりんスクエア土浦」がオープンするなど、自転車を楽しむ環境が充実してきた。 GW中は、手ぶらで土浦駅に来てレンタサイクルを借り、同駅東口そばの土浦港から遊覧船に自転車を載せて、クルーズとサイクリングを楽しむ「霞ケ浦広域サイクルーズ」や、土浦の街なかを自転車で楽しむ散策ツアーなどが用意されている。 5月は自転車月間。昨年5月に「自転車活用推進法」が施行され定められた。同月間に合わせて5月1~31日まで、つくば霞ケ浦りんりんロード沿線の10カ所どこでも自転車を乗り降りできる「広域レンタサイクル」(県と土浦、つくば市など8市町が実施)の利用料金が1000円になる特別割引が実施される。通常利用料1日1500~2000円のロードバイク、ミニベロ、クロスバイクが3~5割引で利用できる。 県地域計画課によると同コースを走る自転車愛好者は、県が環境整備をスタートさせたころの2015年度は約3万9000人だったが、昨年の17年度は2倍近い5、6万人に増えたと推計されている。東京五輪が開かれる20年には琵琶湖と並ぶ10万人を目標にしている。各市の沿道には、まんじゅう店、かりんとう店、大盛りカレーの店など、自転車愛好者の間で話題を集める立ち寄り店も出てきているという。 玉造港にも寄港 霞ケ浦サイクルーズ 「霞ケ浦サイクルーズ」は土浦港のヨットハーバー、ラクスマリーナを出航し自転車を載せて潮来までを結ぶ。霞ケ浦クルーズと湖岸のサイクリングを一緒に楽しんでほしいと県と土浦市が、遊覧船を運航するラクスマリーナと実施している。潮来港のほか、今年から対岸の霞ケ浦ふれあいランド(行方市)そばの玉造港に立ち寄るコースが新たにできた。出発地の土浦港ラクスマリーナで広域レンタサイクルを借りることができる。GW後半の運航日は5月3日と5日、いずれも午前9時30分に土浦港を出発、玉造港と潮来港に立ち寄り土浦港に戻る。遊覧船の乗船料は玉造港、潮来港までが500円。事前予約が必要。申し込みは電話029・822・2437(ラクスマリーナ)。 見て食べて探索 つちうら散走ツアー 自転車に乗って土浦市内を散策し、見たり、食べたり、探索したりするツアー。ジオパークをテーマに上高津貝塚や霞ケ浦を巡り土浦市内を散策しながら、昼食や軽食をとる。同市がル・サイクと実施する。5月4日午前10時、土浦駅プレイアトレ1階りんりんスクエア土浦内ル・サイク土浦店に集合。参加費3000円(レンタサイクル、保険、昼食・軽食代、ガイド料込み)。募集対象は中学生以上、定員20人。申し込みは電話029-846-3192(ル・サイク土浦店) 【レンタサイクル】自転車月間の5月中、1日1000円で利用できる広域レンタサイクルの乗り降り場所は、土浦市内は駅ビルのりんりんスクエア土浦、土浦まちかど蔵大徳、土浦港ラクスマリーナの3カ所、つくば市はつくば駅前のつくば総合インフォメーションセンターで利用できる。3日前までに予約が必要。予約は電話029・822・2437(ラクスマリーナ)。ほかに土浦駅ビル、プレイアトレ1階ル・サイク土浦店(1日1500~3500円、電話029・846・3192)▽同地下1階(「ハローサイクリング-どこでも借りれる自転車シェア」の専用アプリに会員登録が必要、24時間2500円)▽土浦市中央、まちかど蔵大徳(1日1000円、電話029・824・2810同市観光協会、予約受付なし)などでも利用できる。
ロボッツ 破竹の15連勝! 中地区優勝へ大きく前進
2018年4月30日
【池田充雄】水戸市とつくば市をホームタウンとするバスケットボールB2リーグの茨城ロボッツは、2017-18シーズンのホーム最終節として28、29日、水戸市の青柳公園市民体育館で群馬クレインサンダースと対戦し2試合とも勝利。連勝記録を15に伸ばすとともに中地区首位の座を守った。 28日の試合は、対戦後、岩下桂太ヘッドコーチが「第1クォーターを制したときのうちは強い」と評したように、ロボッツは立ち上がりから群馬を圧倒。相手に精度の高いシュートを打たせず、リバウンドやターンオーバーを次々と成功させ、30-11と大差をつける。 だが第2クォーターは、その点差をほとんどはき出す結果となった。原因はゴール下に入った相手とのマッチアップ。ここへパスを通されたときに次々とディフェンスファウルを取られてしまう。 第3クォーターではその点を相手に合わせてマッチアップを変えて修正。第4クォーターでは前田陽介の3本連続3点シュートなどで大きく引き離し、結果80-63で勝利をつかんだ。 今節を終えてロボッツは36勝21敗。2位のFイーグルス名古屋も同率だが直接対決で勝ち越している。レギュラーシーズンの残りは3試合。「まずは一つ一つ。優勝は後からついてくる」と岩下HCは語る。
子どもの「強み」に着目 関係づくりのコツ学ぶ 12日土浦で講演会
2018年4月29日
【大志万容子】うまく人間関係を築けない子どもたちがいる中、その子の「強み」に着目し、親や周囲の大人とより良い人間関係をつくるコツを学ぶ講座「『強み』で育てるこどものミカタ」が5月12日、県南生涯学習センター(土浦市大和町、ウララビル5階)で開かれる。市民グループ「シェイク・ハンズ・ドット・オゥグ」と“こどものミカタ”養成講座実行委員会が共催。 ここでいう「強み」は、「能力」ではなく「他者に良い影響を与える行動」。同シェイク・ハンズのマージィ武藤さんは「例えば、朝、人に会ったらニコッと笑える。それも強み。どんな子どもにも強みは見つけられる」と話す。 講座のきっかけは、つくば市を中心に長年、子どもや関係者の支援に取り組んできた“こどものミカタ”養成講座実行委員会が昨年、障害のある子どもの学校生活をサポートする特別支援教育支援員のための養成講座を開いたこと。講師の一人、元筑波大教授で臨床心理士の大六一志さんが、子どもと関わるときに有効な視点として紹介したのが、井上さんの「強み探し」だった。参加者から「もっと深く知りたい」と大きな反響があり、一般の人に向けた講演会を企画した。 実行委のメンバーたちは「社会が多様化する中、みんなと同じであることを良しとする学校のシステムはなかなか変わらない」と指摘する。その上で「『強み』に着目することは、子どもと大人のみならず、人と人とが良い関係を結ぶためにも大切なこと。講座をきっかけに強みを見つけられる大人が増え、子どもを囲む社会全体が良い方向に変わるといい」と期待を込める。 講座は2部制。午前10時からの第1部は、強みを探すための方法「ストレングス・トーク(R)」提唱者の児童精神科医、井上祐紀さんの講演と専門家を交えたトークセッション。午後1時45分からの第2部は、参加者がワークショップを通して実際に「強み探し」を体験する。参加費は1部のみ1500円、1部と2部は4000円(2部のみは不可)。申し込みはインターネットhttps://goo.gl/oV9iEX 。問い合わせは℡090・6045・4982またはEメールkodomo-no-mikata@mikata.shake-hands.org。
ミュージアムショップ開店15年 つくば美術館 手作りプレゼントを用意
2018年4月29日
【鈴木萬里子】県つくば美術館(つくば市吾妻)内の「ミュージアムショップa」が開店15周年を迎えたことを記念して、購入者に手作りのプレゼントを多数用意している。 県近代美術館の分館として1990年にオープンした県つくば美術館。開館に伴って併設されたミュージアムショップは経営者が何人も替わり、15年前引き受け手が無く、閉鎖されることになった。 当時の分館長からの申し出により、絵が好きで同美術館でボランティアをしていた山田光子さん(73)ら10人(現在は7人)が「つくば在住の人にアートフルな生活を届けたい」との思いから経営を引き継いだ。 若い作家たちの陶器や絵画、木工などを展示即売して彼らの活動を応援する一方、街の雑貨店にはないアートが息づく雑貨を扱っている。「県南の顔である美術館に恥じないショップにしたい」との思いから、女性服やアクセサリー、バックなども置くようになった。それらの商品は季節ごとに担当の4人が東京まで出向き、眼鏡にかなった商品を仕入れている。 2005年つくばエクスプレスが開業すると沿線からの来館者が増え、つくばの情報を伝えるなど店はサロン的な雰囲気になっていったという。 美浦村から来店した50代の女性2人は「つくばに遊びに来る時このお店に寄るのが楽しみです」と笑顔に。つくば市の60代の女性は「この店の商品はどれもセンスが良くて見ていて飽きません」と話していた。 プレゼント用に用意された小物は数種のブローチ、はし入れなど。ハスのブローチは木工で形を作り、紅茶で染め上げ、仕上げに布でみがいた手の込んだもの。シルクや麻の切れ端を持ち寄って作ったブローチも好評だ。プレゼントはたくさん用意され、5月末までに来店した人に配布されるという。 ◆月曜定休日(ただし祝日の場合は開店、翌日休み)。問い合わせは℡029・856・3711まで。
七十二候を刻む 篆刻家 宮部紫邦さん 土浦
2018年4月28日
【谷島英里子】土浦市在住の篆刻(てんこく)家、宮部紫邦さん(85)の個展「七十二候(しちじゅうにこう)・篆刻展(前期)」が25日から同市大和町のアルカス土浦1階、市民ギャラリーで開かれている。30日まで。 水戸市出身、30代より篆刻を始めた。知丈印社を主宰し日本の篆刻史に名を刻む松丸東魚(1901-75)や加藤紫翆(1894-1984)の元で学び、40代で独立。現在は県内を中心に篆刻教室の講師を務めるほか、教育習字普及連盟(東京都)検定委員長を担う。 個展は石に文字を彫る篆刻の世界を知ってもらおうと開いた。季節を表す二十四節気をほぼ5日ごとに示した七十二候を題材に、一つの候ずつ解説を付けて展示している。2010年ごろから制作を続けてきたという。 霞がたなびき始めるという意味で、初春の2月23~27日ごろに当たる「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」や、冬ごもりの虫が出てくるという意味で3月5~9日ごろに相当する「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」などの短文が並び、赤色が際立ち、迫力が感じられる。 前期展と後期展(9月26日~30日)に36点ずつを展示する。入場無料。開館時間は午前10時~午後6時(最終日は4時まで)。問い合わせは宮部さん(電話029・822・8312)まで。
駅前図書館脇にマンション 3割高く市有地売却 土浦
2018年4月27日
【鈴木宏子】土浦駅西口に近い、市立図書館北側の市有地(同市大和町)約0.23haが、予定価格より3割高い2億1000万円で売却され、分譲マンションが建設されることが決まった。同市が25日発表した。駅西口の中心市街地にマンションが建設されるのはほぼ10年ぶりになるという。 公募の結果、いずれもマンション建設を計画する2社が応募し、不動産事業を展開する日立製作所グループの日立ライフ(本社日立市)が落札した。不動産鑑定価格である予定価格は約1億6000万円だった。9階建て(89戸)マンションが建設される計画で、来年9月着工、2021年1月完成予定という。 もともと図書館を核にした駅前再開発事業(市施行)用地の一部で、2006年の都市計画決定時点では14階建てマンションを建設する計画だった。しかし開発事業者が見つからず、11年、事業計画を縮小し、マンション建設を除外した。同年3月に起こった東日本大震災でいったん事業を休止。14年に施設規模縮小の都市計画変更をし、昨年11月末、市立図書館を核にした再開発ビル「アルカス土浦」がオープンした。 計画から除外した北側の市有地0.23haについては昨年5月から市場調査を実施し、土地活用策を検討。不動産会社など計9社からマンションや商業店舗などの開発ニーズがあったのを受けて、公募を実施した。 予定価格より3割高い売却となったことについて市都市計画課は「駅から直結という場所にあり、隣に図書館がオープンしたことで希少性のある土地になり、マンション需要が見込めると判断したのではないか」と話している。
乳がん トップレベルの検診伝えたい 29日 つくばピンクリボンフェス
2018年4月27日
【富永みくに】茨城県の乳がん検診システムは世界でもトップレベルだ。しかし検診率は約40%と全国平均と比べ高くない。このままでは優れた検診システムが「宝の持ちぐされ」になってしまう―。乳がん検診の大切さを訴えようと、「つくばピンクリボンフェスティバル2018」が29日、つくば市竹園、つくば国際会議場大ホールで開かれ、乳がん検診と治療の最新動向を紹介する。同フェスティバルを主催するNPOつくばピンクリボンの植野映理事長に話を聞いた。「乳がん検診や治療について一般の人たちにも分かりやすく伝えたい」と話す。 ―植野先生はつくば国際ブレストクリニック院長で、同フェスティバルの実行委員長です。まず、つくばピンクリボンの会の活動について教えてください。 ピンクリボン活動は、1991年にアメリカのエヴリン・H・ローダーが提唱し、世界規模で行われている乳がん撲滅のための活動です。つくばピンクリボンの会は、検診によって乳がんによる死亡を減らすことを目的に2004年に立ち上げました。他県のピンクリボン活動は一般市民を中心とした活動が主流ですが、つくばの場合は一般市民、患者、医療従事者が連携しているのが特長です。県やつくば市のバックアップもあります。名称に「つくば」とありますが、活動はつくば市や茨城県内に限定したものではありません。 私は1983年、33歳の時に筑波大学の講師として招かれてつくば(当時は桜村)に来ましたが、県民の患者の乳がんの大きさが平均3.1cmもあることにショックを受けました。当時、日本には乳がんの検診制度が無く、全国的にも発見が遅れ気味ではありましたが、茨城は中でもひどい状況でした。その時の衝撃が今の活動の根底にあると思います。 現在、茨城県の乳がん検診受診率は39.1%(厚労省『国民生活基礎調査』2016年、40~60歳)に向上していますが、それでも全国平均(同36.9%)と比べて決して高いとは言えません。われわれの活動としては50%超えを目指しています。 ―「最新の乳がん検診と治療」が今年のフェスティバルのテーマですが、最新の検診と治療はどのようなものになっているのですか。 県民の多くは、なぜか茨城の乳がん検診のシステムが他県と比べて劣っていると思い込んでいます。実際には世界でトップクラスと言っても過言ではありません。マンモグラフィと超音波検査を組み合わせた検診システムは国際的にも誇れる内容です。さらに検診のための診断装置、診断する医師や技師の技量も充実しています。 厚労省が実施した「ジェイ・スタート」(J-START=マンモグラフィのみの検診と超音波検査を併用した検診の結果を比較する大規模臨床試験)では、茨城の乳がん検診システムが採用されました。同試験の結果、マンモグラフィのみの検診では30%(2012年の調査時)の見落としがあることが分かっています。つまり、茨城県民はより見落としが少ない、レベルの高い検査が受けられるということです。つくば市内に限らず、県内のどの医療機関で受診しても同じシステムの検診が受けられます。 乳がんの補助療法では、「化学療法」「分子標的治療」「内分泌治療」が発展しました。がんの症状と種類により、外科的治療に加えてこれらを組み合わせて行います。早期に発見されれば抗がん剤は使用しなくても良い。かつては乳房温存手術と放射線照射を組み合わせた治療が行われていましたが、今は乳房の再建手術が保険の適用になっていることから、乳房を温存せずに切除するケースも増えています。基本的には切除していない胸の形に合わせることが多いです。 ―昨年、元アナウンサーの小林真央さんが乳がんで亡くなりました。最近は元SKE48のメンバーの矢方美紀さんが左乳房を全摘出したことも話題になりました。 こういったニュースが流れると「20代や30代の若い世代に乳がんが多い」と誤解する人もあるかもしれませんが、20代でかかるのはむしろまれなケースです。乳がんにかかりやすいのは40代~60代。40代以上の女性は、検診を受けることを推奨します。 ―今年のフェスティバルに向けた思いを教えてください。 これまでフェスティバルでは、ウォークやサイクリングなどの啓発イベントで乳がん検診の重要性を訴えてきましたが、それだけでは正しい乳がんの知識が伝えられませんでした。そこで今回は、一般の人に乳がんについて新しい正しい知識を伝える講演会をメーンに開催することにしました。 フェスティバルでは乳がんについて、一般の人や患者さんが特に知りたいという声の多かった情報をピックアップし、そのテーマに応じて専門医が解説します。講演やつくばピンクリボンのホームページなどを通じて、乳がん検診の重要性を理解してくれればと思います。 ◆同フェスティバルは29日(日)午前10時~午後2時20分まで。参加費無料、事前申し込み不要。「乳がん最前線―乳がんと乳がん検診の新しい正しい知識を」をテーマに、専門医や筑波大学の教授らが検診と治療の最新動向について解説する。演題は▽「なぜ、乳がんが増えているの?」(杏雲堂病院医師・池田達彦氏)▽「どうやって受ける?乳がん検診」(つくば国際ブレストクリニック診療放射線技師・津田香緒里氏)▽「転移・再発の治療(薬)」(筑波大学准教授・坂東裕子氏)▽「上手なセカンドオピニオンの使い方」(東京医科大学茨城医療センター医師・海瀬博史氏)など9項目。
スタジアムを満員に つくばFCレディース 29日ホーム開幕戦
2018年4月26日
【崎山勝功】女子サッカー3部のチャレンジリーグで戦う「つくばFCレディース」のホーム開幕戦が、29日午後1時、本拠地のセキショウチャレンジスタジアム(つくば市山木)で行われ、ノルディーア北海道(北海道)と対戦する。ホームゲームをサポーターで埋めようと選手らが24日、つくばエクスプレス(TX)つくば駅入口周辺で優待券を配布した。 選手2人と職員ら計9人が午前7時から約1時間、通勤・通学客らに優待券を手渡し来場を呼び掛けた。優待券は、ホームゲーム入場料(当日1000円)を定価から300円割り引く。 参加したつくばFCレディースDFの藤井志保選手は「社会人の人たちが結構、優待券を受け取ってくれた。反応は良かったと思う」と手応えを感じていた。 同チームの今季の成績は1勝1敗で現在4位。FWの亀井祐美選手は、3月21日のプレシーズンマッチでの取材に対し「より多くの勝利を残して(上位リーグの)昇格争いに行ければいいと思う。今年はより上の順位でいきたい」と意気込みを語っていた。 応援マスコット決定 サッカーチーム、つくばFCは、茨城を応援する活動の一環として、地域の人々がアイデアを出し合ってキャラクターをつくる「プルプルたまごプロジェクト」を展開している。3候補による投票の結果、「茨城を愛するワンダフルボーイ」がマスコットキャラクターに決定した。今後、キャラクターの正式名称を募集する予定という。
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