金曜日, 11月 22, 2024
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日本つくば国際語学院 -検索結果

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9カ国42人が新たな一歩 日本つくば国際語学院で後期入学式 

つくば文化学園が運営する日本語学校「日本つくば国際語学院」(つくば市松代、東郷治久理事長兼校長)の後期入学式が22日、同市小野崎、つくば山水亭で開かれた。9カ国から来日した42人が、多様な民族衣装などに身を包み、新たな一歩を踏み出した。 新入生を代表して中国出身の牛鴻馬(ギュウ・コウマ)さん(22)があいさつし「日本は進学や就職のチャンスが多く、科学技術も世界のトップレベル。中国では植物学を学んでいた。日本語を十分学び、日本の発達した農業技術を学びたい」と語った。 在校生を代表してミャンマー出身のショーン・ライ・ライ・ルィンさん(22)が歓迎のあいさつをし「学校生活は友人をつくり、さまざまな活動をする貴重な時間。日本の法律を守りながら楽しんでほしい。困ったことがあったら、この学校の先生や先輩に相談してください」と新入生に呼び掛けた。 東郷理事長は「この学校はたくさんの国の人が集まり、世界を小さくしたような場所。講師、職員、先輩を頼りながら、国際人となり、世界に羽ばたいていけるよう頑張ってほしい」と話した。 新入生の出身国はネパール、ミャンマー、中国、韓国、タイ、モンゴル、イラン、スリランカ、フィリピンの9カ国で、女子学生23人、男子が19人。前期入学に続き、ネパール出身者が最多となり約半数を占める。 今回入学式に臨んだ中国出身の肖茜(ショウ・セン)さん(26)は「日本に来ることが出来てうれしい。たくさん友達をつくり、日本語を学びながら看護の勉強をしていきたい」と抱負を語った。 入学式後は記念撮影会となり、全校生徒、新入生、最後は出身国別に撮影し、笑顔で交流を図っていた。(榎田智司)

「国際人となって世界へ」 13の国・地域 68人が入学 日本つくば国際語学院

つくば文化学園による日本語学校「日本つくば国際語学院」(つくば市松代、東郷治久理事長兼校長)の入学式が23日、同市小野崎の料亭、つくば山水亭で開かれた。13の国と地域出身の68人が、多様な民族衣装やスーツに身を包み、新たな一歩を踏み出した。 新入生を代表してあいさつしたアフリカ・マダガスカル出身のラコトベ・ラベヴィチャ・アンディ・エヴァンさんは「日本に来るための準備に苦労し、家族や友人からもとても心配された」という。しかし、来日してみると「風景はきれいで、覚えてきた日本語で日本人と話すことができた。『これは夢ではない。現実だ』と思うと心配はなくなった」と話す。夢はアニメーター。「いつか著名な日本人アニメーターと仕事を共にしたい。そのために日本語を一生懸命学び、毎日絵を描き、多くの方に作品を見てもらえるよう頑張りたい」と語った。 在校生を代表したネパール出身のタマン・マダン・クマルさんは「日本に来て一番困ったのは日本語ができなかったこと」だと振り返る。来日当初、コンビニのレジで支払い方法を聞かれたのに、「はい」と答えてしまい恥ずかしい思いをした。「わからない時には『はい』『大丈夫です』とは言わないでください。ここには皆さんを助けてくれる人がたくさんいる。わからないことは先輩や先生に聞いてほしい」と新入生たちに語り掛けた。 入学式に参加する息子を見届けた、バングラディシュ出身でつくば市在住のモハメドさんは「皆さんのおかげで(息子は)ここまで成長できた。今は安心しているが、ここから先は彼自身の責任で前に進まなければいけない。しっかり日本語を学んでほしい」と我が子にエールを送った。 東郷理事長兼校長は「異国の地での生活には不安もあると思うが、学校には様々な国籍の先輩がいる。困ったことがあれば先輩たちを頼ってほしい。これから留学生活の中で日本語を楽しく学び、何かをつかみ、大きく成長してください。皆さんが国際人となって世界へ羽ばたくことを期待しています」と話した。 今年度の入学生68人のうち、最も多いのはネパール出身者で37人。次いでミャンマー出身が8人、スリランカ出身が7人。その他、中国が3人、タイ、韓国、バングラディシュ、モンゴルが2人、香港、インド、ベトナム、マダガスカル、フィリピンから1人ずつとなっている。 ネパール留学生増え2位に 出入国在留管理庁によると、2023年末時点における在留外国人は341万992人で、前年末と比べて33万5779人増で過去最高を更新した。その中で「留学」の在留資格を持つ人数はほぼ1割の34万883人。国籍・地域別ではネパール国籍の留学生が5万5604人で、ベトナムを抜いて初めて2位となった。1位は中国で13万4651人。2024年3月1日時点のつくば市には、146カ国、1万2583人の外国籍住民が暮らしている。(柴田大輔)

13カ国49人が巣立つ 日本つくば国際語学院で卒業式

つくば文化学園が運営する日本語学校「日本つくば国際語学院」(つくば市松代、東郷治久理事長)の卒業式が8日催された。13カ国49人の卒業生が出身国の民族衣装などの上に青いガウンをまとい、学士帽をかぶって笑顔で式典に臨んだ。 卒業生の出身国は中国、ネパール、スリランカ、ウズベキスタン、ミャンマー、韓国、イラン、ガーナなど13カ国。卒業式は同校に隣接する料亭、山水亭(つくば市小野崎)で催され、恩師、在校生、関係者らが見守った。卒業後はそれぞれ大学、専門学校、就職とそれぞれの専門分野に進む。 式典では、精勤賞、皆勤賞の表彰に加えて、筑波大学大学院システム情報工学研究群に進む中国出身のウェイ・マンマンさん(24)が難関大学合格者として表彰された。ウェイさんは2年前に来日、市内の産業技術総合研究所で働きながら同校に通い日本語を勉強した。 日本語でスピーチしたウェイさんは「学校生活は最初、日本語が分からなくて辛かったが、次第にたくさんの国の方と知り合えて良かった。異なる文化を理解し、多様性を認め、異文化に対するお互いの驚きを語り合ったりするのは、文化の成り立ちなどを理解する上で大変良かった」と語り、「現在産総研で人工知能の研究をしている。大学院でもしっかりと勉強したい。将来、日本で仕事をするか中国で仕事をするかは決めていない」と付け加えた。 東郷理事長は「昨年までは(新型コロナによる)水際対策の影響もあり卒業生が6人だったが、今年は49人とにぎやかになった。来年度はすでに71人の入学が決まっており、日本語学校の需要は拡大している。国際化する社会に役立ちたい」と述べた。(榎田智司)

「日本で夢を追いかける」 日本つくば国際語学院で入学式

つくば文化学園による日本語学校「日本つくば国際語学院」(つくば市松代、東郷治久理事長兼校長)の入学式が16日、同市小野崎のつくば山水亭で開かれた。現地でのビザ発給の遅れなどから新入生の到着がずれ込み、約1カ月遅れての開催となった。新入生は、ベトナム、中国、タイ、スリランカ、マレーシア、ネパール、モンゴル、ナイジェリアの8カ国からの18人で、それぞれ出身地域の民族衣装やスーツに身を包み、日本での新生活への一歩を踏み出した。コロナ禍の影響で2020年、21年は入学式を開けず、昨年は3年ぶりの開催となっていた。 式典で挨拶に立った東郷理事長は「本校の教育理念は日本語を楽しく学び、日本を好きになってもらうこと。困ったことがあれば先輩や職員を頼ってください」と呼びかけ、「さまざまな国籍の人の中で語学力を身につけ、皆さんが国際人となって世界へ羽ばたくことを期待しています」と新入生へメッセージを送った。 「将来は日本語を生かして車の開発に携わりたい」と夢を語るマレーシア出身のチュアン・ヨン・フォンさん(23)は、新入生代表挨拶の中で「皆さんもきっと、自分の夢を追いかけていると思う。一緒に明るい未来へ向けてがんばりましょう」と力を込めた。 ナイジェエリアからきたオコイさん(30)、母国でサッカーのコーチをしていた。「得意な英語とこれから学ぶ日本語を生かして、日本でもサッカーを教えていきたい」と目標を語った。スリランカ出身のカウシャリヤさん(26)は、スリランカの大学で建築を学んできた。日本では筑波大への進学を目指し、「さらに建築を学んでいきたい」と意気込みを語った。 留学生の受け入れ促進、国内定着目指す 政府の教育未来創造会議(議長・岸田文雄首相)は先月27日、留学⽣の派遣・受⼊れに関する「第二次提言」をまとめた。政府は、コロナ前に31.8万⼈だった外国人留学生を2033年までに40万⼈へ増やす目標を盛り込み、留学生が在学中に必要となる環境の整備だけでなく、卒業後の日本社会への定着を推進するために必要となる、多言語での相談支援の充実、受け入れ企業の体制や在留資格制度を改善するなどの考えを示した。夏ごろをめどに工程表を作るとしている。 文科省によると、2022年5月1日現在の外国人留学生数は23万1146人で、出身国・地域別では中国が10万3882人で最多となり、ベトナム3万7405人、ネパール2万4257人と続いている。日本つくば国際語学院では現在、27カ国の約90人が在籍している。(柴田大輔)

ウクライナ避難民支援募金を大使館に寄付 日本つくば国際語学院

学校法人つくば文化学院(東郷治久理事長)が運営する日本語学校「日本つくば国際語学院」(同市松代)が、4月からつくば市内で呼び掛けていたウクライナ避難民支援募金(4月13日付)が9月末までに計24万5000円集まり、10月26日、東京都港区の駐日ウクライナ大使館に寄付した。 募金箱はグループ企業のサンスイグループ(東郷理事長)が運営する市内計8カ所に設置した。当初6月末までの予定だったが延長し、9月末まで寄付を募った。 8カ所は同校のほか、つくばグランドホテル(同市筑波)▽つくばわんわんランド(同市沼田)▽つくば国際ペット専門学校(同市沼田)▽つくば山水亭(同市松代)▽つくば山水亭別亭(同市吾妻、ホテル日航つくば2階)▽KEY’S CAFE(キーズカフェ)ララガーデンつくば店(同市小野崎、10月16日閉店)▽ミスタードーナッツ イーアスつくばショップ(同市研究学園)。特にKEY’S CAFEとつくば国際ペット専門学校に設置した募金箱には多くの寄付が集まったという。 今回の募金活動は「ウクライナ避難民の支援はまず日本語学校から手を挙げてやるべきではないか」という東郷理事長の言葉がきっかけとなった。寄付金を受け取ったウクライナ大使館の担当者からは感謝の言葉が述べられたという。 同校の森山英熙本部長は「みなさんに関心を持って寄付をしていただき、本当に感謝しています。寄付金が避難民の方々のお役に少しでも立てれば」と話し、「これからもウクライナ避難民で日本語を学びたいという人がいたら積極的に受け入れていきたい」と語る。 10月から同校には、ウクライナ避難民でつくば在住の20代男性1人と60代女性1人が聴講生として入学し、意欲的に日本語を学んでいるという。 同校は、4月入学と10月入学が選択でき、新型コロナに関する水際対策緩和を受け、先月10月にはウクライナ避難民を含め13カ国からの留学生50人が入学した。ほかに、市内近郊に住む外国人の家族など20人も聴講生として受け入れた。現在、新入生と在校生20人を合わせて28カ国90人の生徒が在籍している。(田中めぐみ)

入国待ちわびた留学生52人 日本つくば国際語学院で3年ぶり入学式

つくば文化学園が運営する日本語学校「日本つくば国際語学院」(つくば市松代、東郷治久理事長兼校長)の入学式が20日、隣接の日本料理店、山水亭で催され、コロナ禍の中、入国を待ちわびた13カ国の52人が入学した。3年ぶりの入学式となった。 2年間入国できず待機していた留学生が多いという。例年なら4月に入学式を開催するが、コロナ禍で留学生の入国が遅れたため1カ月遅れの式典となった。 出身国は、イラン、ウズベキスタン、タジキスタン、スリランカ、ネパール、ガーナ、カメルーン、ミャンマー、モンゴル、中国、韓国など。 式典では、東郷理事長が一人ひとりに学生証を手渡し、「去年、おととしは入学式が行えなかった。待ちわびていた入学式が盛大に行えたことは大きな喜び」とあいさつした。さらに「コロナの中、一度は入学を断念しようかと考えた人もいたと思うが、将来の夢の実現のために目標を果たすという強い意志が扉を開いた」と称えた。その上で「日本語を楽しく学び、日本を好きになってもらおうというのがモットー。たくさん日本語で話して上手になってください」などと呼び掛けた。 新入生を代表してイラン出身のハディース・ダナーさん(28)が日本語であいさつし「もし世界中のどこにも戦争がなかったら、おそらく今日、ウクライナ人やシリア人も私たちとここで入学式を祝うことができたと思う」と語り、「ここにいる新入生は、大きな願いを達成し成長するために留学を決意し、さまざまな人が安全に安心して一緒に暮らせる日本を選んだ。今の気持ちを忘れずに精一杯頑張るつもりです」などと決意を話した。 続いて在校生を代表してベトナム出身のズォン・ヴァン・チンさんも日本語で「私を助けてくれた先輩たちのように、私も優しい先輩になろうと心の中で決め、皆さんが来るのをずっと待っていたのに、コロナのせいでなかなか先輩になれなかった。今日やっと先輩になれた。皆さんと一緒に勉強できる毎日を楽しみにしています」と話した。 同校は2018年度に開学。20年度と21年度はコロナ禍で入学予定者が来日できず、学生は、リモートで出される宿題をこなすなどしながら待機していた。一方、同校では主に、つくば市内の大学や研究機関などで働く外国人の家族などが日本語を勉強するなどしていたという。 新入生代表としてあいさつしたイラン出身のハディースさんは、アニメ監督、宮崎駿さんのファンで、イランの大学で日本語と日本文化を学び、卒業後、イラン国内のアートスクールでイラストやアニメを勉強した。1年半前に来日する予定だったが、コロナ禍でかなわず、イラン国内の会社でイラストを描く仕事をしながら入国できる日を待ったという。「ずっと待っていることは一番大変だったけれど、アニメは日本が世界一なので、将来のため来日した」と話す。卒業後は、日本のアニメ制作会社で働くことが夢だという。

校舎に応援メッセージ ウクライナ支援へ募金呼び掛け 日本つくば国際語学院

学校法人つくば文化学園(東郷治久理事長)が運営する日本語学校「日本つくば国際語学院」(つくば市松代)が、校舎の壁面にウクライナ国旗と応援メッセージを掲げ、避難民への募金を呼び掛けるなど支援活動に取り組んでいる。 今月6日、土浦学園線に面する校舎壁面に、英語と日本語で「STAND WITH UKRAINE」「私たちはウクライナを応援します」というメッセージと、青と黄色のウクライナ国旗を掲げた。 同校の受付にも応援メッセージを掲げ、手作りの募金箱を設置している。募金は6月末まで受け付け、日本語学校を管轄する法務省東京出入国管理局を通してウクライナ避難民に届ける。 応援メッセージと募金箱は、グループ企業のサンスイグループ(東郷理事長)が運営するつくば市内の計8カ所に設置し、6月末まで募金を受け付ける。8カ所は同校のほか、「つくばグランドホテル」(同市筑波)、「つくばわんわんランド」(同市沼田)、「つくば国際ペット専門学校」(同市沼田)、「つくば山水亭」(同市松代)とホテル日航つくば2階の「つくば山水亭別亭」(同市吾妻)、商業施設ララガーデンつくば1階の「KEY’S CAFE(キーズカフェ)」(同市小野崎)、イーアスつくば1階の「ミスタードーナッツ イーアスつくばショップ」(同市研究学園)。 さらに、つくば市内在住のウクライナ人留学生が日本つくば国際語学院を訪ねてきた場合、相談の上、金銭支援をしたいと同校の森山英熙本部長は話す。「ウクライナの留学生は母国からの仕送りが止まってしまっていると思うので支援ができれば」と語る。つくば市によると市内在住のウクライナ人は現在29人という。 同校は2018年4月に開校、これまで3期にわたり25カ国80人の卒業生を送り出してきた。コロナ禍の現在は、留学生のほか、つくば市近郊に滞在する外国人家族を含め25カ国の48人が日本語を学んでいる。 今回の支援活動は「ウクライナのために何かできることはないだろうか」という東郷理事長の言葉がきっかけとなり、まずできることとして募金活動をスタートさせた。森山本部長は「心温かいご支援をお願いします」と呼び掛けている。

それぞれの夢を胸に6人が巣立つ 日本つくば国際語学院で卒業式

つくば文化学園が運営する日本語学校「日本つくば国際語学院」(つくば市松代、東郷治久理事長)の卒業式が11日、行われた。今年度の卒業生は6人で、4人が式典に臨み、恩師や在校生に見守られながら学びやを巣立った。 卒業式は山水亭(つくば市小野崎)を会場に開かれ、卒業生は青いガウンに帽子とマスクを着けて入場、列席者に感謝の意を述べた。卒業生の出身国はメキシコ、タジキスタン、ウズベキスタン、スリランカ、中国、アラブ首長国連邦(UAE)の6カ国。卒業後は大学や専門学校などに進学し、興味のある専門分野を深めるという。 東郷理事長は「将来どのようなことがあるが分からないが、困ったことがあったら母校であるつくば国際語学院を思い出してほしい。教職員があたたかく迎えてくれるでしょう」と話し、卒業証書を一人ひとりに手渡した。授与された卒業生は、それぞれ日本語で学院の思い出を話したり、後輩たちにエールを送ったりした。 卒業生代表でメキシコ出身のアルメイダ・ミチェルさん(23)は、「私たちはかけがえのない経験をし、大きく成長することができました。学びの場と貴重な経験、機会をくださったすべてのみなさまに感謝の気持ちを伝えます。私たちは本当に恵まれていました。今日まで本当にありがとうございました」と答辞を述べた。 アルメイダさんは、中学3年生の時に趣味で日本語を学び始めたのが高じ2017年に来日した。同学院で勉強し、日本語を母語としない人の日本語能力を測定する「日本語能力試験(JLPT=Japanese-Language Proficiency Test)」の最高レベルであるN1とそれに次ぐレベルN2の両方に満点で合格。特にN1は日本人でも満点を取るのが難しいと言われている。卒業後は筑波大学人文・文化学群比較文化学類に進学し、日本文学やジャーナリズムについて勉強するという。 同じく卒業生でタジキスタン出身のキムサノブ・アズィズさん(21)は、東京国際大学国際関係学部に進学する。キムサノブさんは中学と高校で合わせて5年間日本に住んでいた経験がある。来日した当初は日本語が分からず苦労したことから、自分と同じような境遇の外国人に向けた教育について勉強し、教育関係の仕事がしたいと話す。 ウズベキスタン出身のサミタガニエフ・ムスタフォ・トジベクウギリさん(22)は、栃木県にあるビジネスの専門学校に進学予定。「(卒業式で)緊張していますが、卒業できてとても嬉しいです」と話し、日本とウズベキスタンの文化、技術の懸け橋となる仕事をするのが夢だと希望をふくらませた。 同学院の森山英熙本部長によると、新型コロナの水際対策による入国制限で日本に入国できずにいる学院入学予定者が57人いるという。入国を2年待っている人もおり、中には留学を取りやめて就職するというケースもあるため、留学の夢をあきらめることがないようオンラインで課題を配信するなどの対応を行っている。今後の水際対策緩和で、4月から5月末までには新入生が入国し、来年度の新入生受け入れの手続きが進むのではとの見通しだ。(田中めぐみ)

留学生や在日外国人に人気 日本つくば国際語学院

学校法人つくば文化学園(東郷治久理事長)が運営する日本語学校「日本つくば国際語学院」(つくば市松代)が開講する、一般の在日外国人を対象にした日本語レッスンが、近隣の大学の留学生や、つくばの研究機関、県内の企業などで働く外国人とその家族などに人気を集めている。 つくば駅に近い土浦学園線沿いにあり立地条件がいいこと、楽しく勉強できることなどが評判となり、口コミで広がっているという。 同語学院は2018年4月に開校した。「日本語を楽しく学び、日本を好きになってもらおう」をモットーに授業を展開しており、開校以来、正規の学生のほか、日本語を学びたいという聴講生を随時受け入れている。 現在、聴講生は、市内の研究機関で働く研究者本人や家族、筑波大の留学生など30数人が学ぶ。国籍は中国、ベトナム、メキシコ、イランなど20カ国に及ぶという。 研究者や家族の場合、買い物などの日常生活が日本語でできるようになりたいと申し込んだり、留学生の場合、卒業間近となり日本で働くことが決まったため、職場で日本語が話せるようになりたいと申し込む外国人が多いという。 レッスンは、個人や家族のみで学ぶプライベートレッスンやペアレッスン、正規生と同じ授業を受けるクラスレッスンなどさまざまで、3カ月間や半年間通ったり、1年以上通う聴講生など、長く続ける学生が多い。 同校で日本語を勉強中のベトナム出身、グエン・テイ・フェン(30)さんは、筑波大留学生の夫の家族として来日した。「初めてつくばに来たときは日本語が全然分からなかった。日本語を勉強して、ベトナムに戻ったら、子供たちに日本語や日本の文化を教えたい」と話す。同校については「小さな学校だが、先生たちは優しくてまじめ。授業が面白い」と話していた。 同校の杉本和昭教務主任は「楽しく日本語を学んでもらえたら」と語る。 一方、コロナ禍により新入生の来日がいまだにかなわず、2年生のみによる授業が続いているという。 ◆一般の在日外国人(18歳以上)を対象とした聴講生の日本語レッスンは▽クラスレッスン(1クラス20人)=月~金の午前9時15分~12時45分、授業料は1日(45分授業が4時限)2250円▽ペアレッスン=1レッスン90分、授業料は1回1人3000円▽プライベートレッスン=1レッスン60分、1回3000円。随時見学を受け付けている。 日本つくば国際語学院は、つくば市松代2-4。問い合わせは電話029-846-7811、メールinfo@tlc.ac.jp。

これにて打ち止め 7日、水海道 宝来館跡地で「第10回懐かシネマ」

常総市水海道宝町でかつて賑わいを見せた映画館「宝来館」をしのぶ野外映画会「懐かシネマ」が7日、旧宝来館跡地で開かれる。2014年に始まり10回目を数える人気のイベントだったが、今回で惜しまれつつ千秋楽を迎える。 最初は2014年の水海道千姫まつりの前夜祭に、一夜限りの復活として行われた。翌年は常総水害の被害に遭った市民を勇気付けようと2度目の復活を果たした。その後は「また来年もやってほしい」という周囲の声に支えられ、「10回目までは何とか頑張ってみよう」と続けてきたという。 「一つの切れ目として10回目はちょうどいい。『場所を移してでも続けられないか』という声もあるが、ここでやることに意義がある。昔の宝来館を覚えている人が少なくなってきたことも終える理由の一つ」と話すのは、懐かシネマ実行委員会会長の東郷治久さん。 東郷さんは料亭「つくば山水亭」や、テーマパーク「つくばわんわんランド」、日本語学校「日本つくば国際語学院」などを経営するサンスイグループの代表。宝来館跡地は自身の出生地でもある。父で東郷商店2代目の通行さんが、明治期に建てられた古い芝居小屋を買い取り、映画館に改装して1946(昭和21)年から始めたのが宝来館だった。「父が映写技師、母が木戸番を務め、母の背中には私が背負われ、膝元には姉がうたた寝をしていた」と創業のころを語る。 当時、映画は娯楽の王様で、宝来館では水海道駅まで続く約1000人もの行列ができたという。その後、通行さんが経営する映画館は1958(昭和33)年までに県西・県南・県央の計17館に急拡大。だが映画が斜陽産業化すると「つくばグランドホテル」を中心とするサービス業へ軸足を移し、1973(昭和48)年に宝来館も閉館した。 東郷さんらが「懐かシネマ」をスタートしたとき、「宝来館を懐かしんでくれる人がこんなにいたんだ」と感慨深かったという。「伊奈や谷和原から毎週自転車で来た」「よく家族で見に来た」「初デートがここだった」などの声が聞かれ、水戸や東京から子どもや孫に車を出してもらって来る人もいた。そのうち「病気になって来年は来れるかどうか」といった話が出るようになり、後に訃報が届いた人もいた。近年は宝来館をしのぶという当初の趣旨よりも、今では珍しくなった野外映画に興味を持って来る人が増えていた。 今回の上映作品は山田洋次監督・高倉健主演の「幸福の黄色いハンカチ」だ。「毎回の演目は自分が独断と偏見で選んでいる」と東郷さんは言うが、参加者に見たい映画をアンケートで問うと美空ひばり、石原裕次郎、吉永小百合、高倉健、オードリー・ヘップバーンの5人が圧倒的だった。その最後の一人の登場で、全10回のフィナーレを飾ることになる。(池田充雄) ◆第10回懐かシネマは9月7日(土)、常総市水海道宝町のブティックロコレディ駐車場(旧宝来館跡地)で。鑑賞無料、予約不要。午後4時30分受付開始、同6時30分上映開始。少雨決行、荒天時は9月8日(日)に順延。問い合わせは電話0297-22-1377(ロコレディ水海道事務所)

「勉強頑張り会話力身に付けたい」 つくば国際語学院で後期入学式

学校法人つくば文化学園が運営する日本語学校「日本つくば国際語学院」(つくば市松代、東郷治久理事長兼校長)の後期入学式が26日、隣接する料亭、つくば山水亭で催された。中国、韓国、バングラディシュ、イランなど8カ国から計20人が入学し、出身国や地域の民族衣装やスーツ姿で式典に臨んだ。東郷理事長からは、新入生一人ひとりに学生証が授与された。 東郷理事長は「当校の教育理念は、日本語を楽しく学び、日本を好きになってもらうこと。学校で先生や友達と会ったら元気にあいさつし、たくさん日本語を使って上手になってください。つくばには多くの研究機関や教育機関があり、勉強に集中したいならつくばよりいい場所はない」などと祝辞を述べ、「当校のように多様な国籍の学生が在籍している日本語学校はほかにはない。私たちの学校は、世界をぎゅっと小さくしたような場所。さまざまな文化があり、さまざまな人がいる。自分の国で暮らしているだけでは得られない体験をすることができる。大いに交流を深め、心身ともに成長し、真の意味で留学を楽しんでください」などと語り掛けた。 新入生を代表して韓国出身のホン・ヨンギさん(24)があいさつし「先輩たちがそうだったように、新入生たちも皆、心配な気持ちで母国を出た。見知らぬ土地で生活するのは怖いが、日本の美しい風景ときれいな街、おいしい食べ物、親切な人たちを見れば日本に来てよかったと思う。入学した以上は、毎日の日本語の勉強を頑張り、流ちょうな会話力を身に付けること、友達との付き合いを大切にし、楽しい思い出を残すことの二つを目標として頑張っていきたい」などと述べた。 在校生を代表して歓迎の言葉を述べた中国 内モンゴル自治区出身のシェン・ウェンジェさん(23)は、2022年7月に中国の大学を卒業した。日本への留学を決めていたが、コロナ禍で出国できず、今春ようやく入学を果たしたばかり。当時を振り返り「コロナの影響で漠然とした不安と焦燥感でいっぱいだった。夢もなく、やりたいこともなく、日本に来るまでそんな思いを抱えたままだった」と話した。さらに「(留学が決まってからも)コロナの影響で国から出ることができなかったので、やりたいことをやるために目の前のやりたくないことをやる、学校が終わったら寝ないでアルバイトに行って、空いた時間を見つけて勉強する、そんな日々を過ごし、夢を追いかけるのを諦めようと思ったことが数えきれないくらいあった」と語った。しかし「諦めようと思った回数よりも、留学というたった1回のチャンス、将来への希望、夢を実現したいという気持ちが支えになった」と当時の思いを話し、新入生に向けて「人生はつらいことの方が多いが、やり直しはきかない、絶対、夢をかなえてみせる、そう思って頑張っている。自分のやりたいことを見つけてやり続けることに必ず意味はある」などと語った。シェンさんは卒業後は日本の大学院進学を目指しているという。 同校には4月に入学し2年間学ぶコースと、10月に入学し1年6カ月学ぶコースなどがある。

コロナ禍越えて学業修む つくばの語学学校で卒業式

つくば文化学園による日本語学校「日本つくば国際語学院」(つくば市松代、東郷治久理事長兼校長)の卒業式が10日、同市小野崎のつくば山水亭で開かれた。卒業生は、ベトナム、中国、韓国、タジキスタン、台湾の5カ国からの10人で、この日は、欠席した1人を除く9人が、紺碧色のガウンをまとい、四角形の帽子をかぶり式に臨んだ。それぞれ大学や専門学校、就労などへの進路が決まっている。 今年度の卒業生が入学したのは2020年。新型コロナウイルスの感染が拡大する最中だった。その影響から来日の時期が異なり、全員そろっての入学式を行えなかった。 そんな当時を振り返りながら、式典で挨拶に立った東郷理事長は「よく頑張ったという言葉しか浮かばない」と卒業生を労うと、「日本でも多くの人が不安を感じる中、勉強、アルバイトに打ち込んできた皆さんを先生たちは信じています。初心を忘れず、日本での活躍を期待しています」とエールを送った。 「たくさんの経験をした日本語学校の2年間は、成長の場だった」と話すのは、卒業生を代表し答辞を述べたベトナム出身のヴドゥイトゥエンさん(21)。入学時、コロナ禍の影響で来日が半年延びた。その間、いつ日本へ行けるかわからない不安から、留学そのものを諦めることも頭をよぎったという。それでも叶った日本での学生生活は、初めて親元を離れた日々でもあった。いくつもの不安が重なる毎日の中で「様々な国の人と出会い、人見知りだった自分が積極的にコミュニケーションを取れるようになった」と留学生活が語学を学ぶだけでなく、自分への自信を得る機会になったと胸を張った。卒業後は千葉県の大学へ進学し、IT技術を学ぶ。将来は日本で就職し、ベトナムから家族を招待して各地を案内したいと笑顔で語る。 回復傾向にある留学生数 日本学生支援機構(神奈川県横浜市)によると、コロナ禍以前の2019年、日本国内の留学生は、統計を始めた1978年以降最大の31万2214人を数えたが、その後、毎年減少が続き、2022年は23万1146人となった。一方で、日本語学校を含む日本語教育機関への留学生は、2021年の4万567人を境に増加に転じ、昨年は4万9405人となっている。日本つくば国際語学院には現在、約60人が在籍している。(柴田大輔)

オンラインで語学交流 日本語学校の留学生講師に つくばフェスティバル

オンラインで開催中の「つくばフェスティバル2021」に15日、日本語学校「日本つくば国際語学院」(同市松代、学校法人つくば文化学園運営)で学ぶ留学生が出演し、市民向けオンライン語学講座の講師として中国語や韓国語を教えた。 午前に中国語、午後に韓国語講座が各1時間、オンライン会議アプリZoomを利用して無料で開かれ、語学に関心のあるつくば市民など20代から60代の約10人がそれぞれ参加した。 手作りカードで中国語講座 中国語講座のテーマは「中国料理のお店で、中国語で注文してみませんか?」。講師を務めたのは同学院2年のワン・ヤンさん(29)と、卒業生のマ・ソウソウさん(32)。 2人は、チャーハンやマーボー豆腐などの日本人になじみのある料理名や、「この料理は辛いですか?」「ありがとう」など、食事でよく使われる言葉の中国語表記と発音を、手作りのカードを使いながら教えた。 講座を終えたワン・ヤンさんは「日本人と一緒に勉強できてうれしい」と話した。 「韓国人の僕よりうまい」 午後の「韓国人と自己紹介をして友達になろう!」の講師は同2年生のチョ・ヨンヒョンさん(27)と1年のイ・ハンギルさん(30)。「アンニョンハセヨ」など基本のあいさつや、自己紹介によく使用する表現を中心に教えた。 2人は「今の発音はよかった」「この発音は少し口を閉じて」など、画面を通して熱心に指導した。参加者の発音を聞いて「韓国人の僕よりうまい」と盛り上げる場面もあり、和気あいあいとした雰囲気で講座を終えた。 チョ・ヨンヒョンさんは「楽しかった」と笑顔で話し、今年1月に来日したばかりというイ・ハンギルさんは「(緊張で)頭が真っ白になった」と感想を述べた。 参加者からは「楽しかった」「また機会があったら受けたい」など好評だった。 同学院教務主任の杉本和昭さんによると同フェスティバル主催者から「外国語交流をしませんか」と参加依頼を受け、関心のある留学生が参加したという。「昨年のフェスティバルは新型コロナで中止だったが、今年はオンラインで参加できてよかった」と話した。 つくばフェスティバルは世界各国の食と文化、科学を楽しむイベントで、今年は1日から31日までオンラインで開催されている。同学院留学生による講座は、29日にも、タジキスタン、メキシコ、ペルー出身学生による日本人向け講座「私の特別な日」とスペイン語講座がオンラインで開催される。参加費無料。申し込みはつくばフェスティバル2021公式サイトへ。(伊藤悦子)

コロナ禍を異国の地で乗り越える つくば国際語学院で卒業式

【伊藤悦子】つくば文化学園(東郷治久理事長)が運営する日本つくば国際語学院の卒業式が9日開かれた。2年間の課程を終了した留学生9人と、一般の在日外国人向け日本語レッスンの修了生3人が新たな一歩を踏み出した。 式は、理事長が代表を務めるサンスイグループのつくば山水亭(つくば市小野崎)で行われ、学校関係者や在校生らが列席。新型コロナ感染対策のために、全員マスク着用、検温をしたあとアルコールで手を消毒して入場し、席は約1メートル離して着席した。 青色のガウンをまとい、四角い帽子をかぶった卒業生らに向けて、東郷理事長は「皆さんはコロナのまん延や慣れない異国の地での生活などさまざまな困難を乗り越え、よくここまで頑張ってくれた。卒業はさらなる夢を叶える通過点。この先も、学校で学んだことを思い出してほしい」とエールを送った。 卒業証書を理事長から授与された卒業生は、一人ひとり壇上に上がり、流ちょうな日本語で学院での思い出や感謝の気持ちを語った。ベトナム出身の女子学生グエン・ティ・フェンさんが感極まって声を詰まらせると、卒業生や在校生、教員らが拍手で励ましていた。 在校生を代表して、韓国出身の男子学生チョ・ヨンヒョンさんは「後悔しながら生きるのではなく、挑戦する人生を送ってください」と力強く送辞を述べると、卒業生に立ち上がるように促し、「いつも私たちを信じてくれた先生たちに礼をしましょう」と呼び掛けた。 卒業生代表、中国出身のコカさんは「2020年は僕にとってコロナで思うような活動ができず大変な1年だったけれど、みんなで助け合ってここまでたどりつけました。すべてが宝物です」と答辞を述べた。 式の後半では卒業生らが制作した動画を鑑賞する時間が設けられ、会場は拍手や笑い声に包まれて一気に和やかな雰囲気になった。閉会後、卒業生らは、教員や友人たちと記念撮影をしながら別れを惜しんでいた。

日本語学校の1期生30人が卒業 努力たたえ門出祝う つくば国際語学院

【橋立多美】学校法人つくば文化学園「日本つくば国際語学院」(東郷治久理事長)の第1期生の卒業式が11日催され、2年間の課程を終えた30人が巣立った。式典は学院に隣接し、理事長が代表を務めるサンスイグループのつくば山水亭で行われた。 同学院は一昨年の4月20日、つくば市松代に開校した。学生の出身国はウズベキスタンやモンゴル、ベトナム、中国、ネパールなど9カ国に及ぶ。式には学校関係者や保護者、友人らが列席した。 スーツや民族衣装で式に臨んだ卒業生たちに理事長は「生活習慣や文化が違う異国の地でよく頑張りました。ここからが日本社会への第一歩。初心を忘れずに成果を目指してください」とあいさつした。 在校生を代表して中国出身の女子学生マ・ソウソウさんが「先輩たちに日本のルールを教えてもらって勇気と自信を持つことができました。お世話になりました」と送辞を述べた。 卒業生は一人ずつ檀上に上って答辞を述べた。2年前に来日した当時に思いをはせたり、ユーモアを交えて学院での学生生活を振り返るなど、新たな門出に立った若者たちの決意がよどみない日本語で語られた。中国出身のキョ・ジンコさんは「僕は学院で言語より大切な、人とのつながりを見つけた」と語った。 日本語教育事業部の森山英煕本部長によれば、学生のレベルとニーズに合わせて進学と就労を支援しており、第一期生中24人(8割)が大学または専門学校に進むという。 ➡日本つくば国際語学院の過去記事はこちら

主なサポーター

2022年度の主なサポーターは以下の通りです。 ・日本つくば国際語学院 ・関彰商事 ・一誠商事 ・大和ハウス工業茨城支店 ・つくば山水亭 ・つくばわんわんランド ・中川商事 ・JA水郷つくば ・日本電子 ・都市開発 ・東光拓商事 ・茗渓学園中学校高等学校 ・筑波銀行 ・ペンギンシステム ほか

筑波学院大とサンスイグループが協定 連携して教育・人材育成へ

【橋立多美】筑波学院大学(つくば市吾妻、大島愼子学長)と、ホテルや日本語学校を経営するサンスイグループ(同市小野崎、東郷治久代表)が3日、連携して教育や人材育成に取り組む包括連携協定を締結した。同大で調印式が催され、大島学長と東郷代表が協定書に調印した。 サンスイグループが今春、市内に日本語学校「日本つくば国際語学院」を開校し、留学生に日本語教育を開始したことがきっかけ。 大島学長は「国際語学院と本学国際別科の留学生同士の交流や交流イベント、カリキュラムについて共同開発も検討している」と述べた。同大には、進学や就職を目指す留学生が学ぶ国際別科がある。また、文科省の方針に沿ったプログラムで日本語教員を養成している。 東郷代表は「10カ国から来日した国際語学院第1期生たちの多くは自国で4年制大学を卒業した成績優秀な生徒たちで、多くが2年後は大学進学を希望している。連携協定は彼らが新しい道を模索する一歩になる」とした上で「留学生は今後も増加すると予想され、学院大で養成された日本語教員を紹介してもらうことも視野に入れている」と語った。 同大は、つくば市をキャンパスにした社会力育成プログラム(OCP)を実践している。ホテルや料亭、レジャー施設「つくばわんわんランド」など、多角的に事業を展開している同グループと連携したことで、OCP活動を拡大し、長期のインターンシップの可能性を検討したいとしている。 また、同グループの料亭「つくば山水亭」が、同大で後期に開講する講座「ホスピタリティ実務」に協力する。料亭のおもてなしを教えるという。

日本語学校「国際語学院」つくばに開校

【鈴木萬里子】つくば国際ペット専門学校(同市沼田)を運営する学校法人つくば文化学園(東郷治久理事長)は、日本語学校「日本つくば国際語学院」(今瀬文隆校長)を4月20日、つくば市松代に開校した。学校法人が運営する日本語学校は県内初という。定員100人。 留学生はウズベキスタン出身者が16人、ベトナム5人、スリランカ5人のほか、タジキスタン、ギニア、モンゴル、ネパールなど9カ国から集まった第1期生35人が新生活をスタートさせた。 同ペット専門学校に入学した留学生が日本語を学ぶ教育機関が必要となっていたことや、同市での開校の要望が多かったことから設立に至った。近隣市町から聴講の問い合わせが寄せられたのを受けて、外国人の聴講生も随時受け入れる。 4月入学の2年間と、10月入学の1年6カ月の2コースがある。授業時間はできる限り午前中に集中させ、留学生が学業とアルバイトを両立させることができるよう配慮した。学校から徒歩圏内に学生寮も完備され、勉学に打ち込める環境が整っている。 入学時に日本語の能力別にクラス編成が行われ、初級クラスは18人。中級クラスはフィリピン、中国、モンゴル出身の3人が学んでいる。 始まったばかりの中級クラスでは、かなり高度な日本文を、つかえることなく流ちょうな発音で練習していた。モンゴル出身のバヤルツェンゲルさん(20)は「つくばはにぎやかな所だと思っていたが、緑が多くてとても気に入っている。将来は大学と大学院に進み経済学を勉強したい」と話した。中国出身の許辰光さん(23)は「つくばは人がやさしいし環境も良い。筑波大学に進学したい」と、13歳から勉強しているという完璧に近い日本語で話した。 同クラス専任教員の中谷あゆみさんは「このクラスは中級なので、私の投げかける言葉で学生たちが会話を膨らますことが出来ます。話の糸口を与えることで、日本語のキャッチボールが出来るようになるのは教師冥利に尽きます。日本語で意思疎通が図れるように指導していきたい」と話した。

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