経営情報学部経営情報学科3年
リヤナアラッチゲ ハシタ ガラシャーン サマラヴィクラマ

5年前、最愛の母を亡くして無気力になっていた私を心配した叔父に旅行に誘われて、スリランカから日本に来ました。叔父は母の弟で、筑波大学留学生センターで日本語の指導を受けた後、筑波大学で民俗学を学んで通訳になりました。叔父にキャンパスを案内されながら、中学生の頃から考えていた日本とスリランカを結ぶ貿易会社設立を思い出しました。自分も叔父のように日本語を習得して大学に進み、貿易会社を起業したいと強く思い、帰国せずに筑波学院大学国際別科に入学しました。

ゴルフ場の草刈りやレストランの洗い場などでアルバイトをしましたが、話す人のいない辛さと寂しさから何度も「帰りたい」と思いました。気弱だった私を成長させてくれたのは、国際別科担当で経営情報学科准教授の金久保紀子先生でした。亡き母は幼稚園の先生で「子どもはみんな自分の子」と等しく園児を可愛がりました。その母に似た金久保先生に出会ったことで落ち着きを取り戻し、日本に馴れることができました。

■地域や弱者のために活動

2015年春、筑波学院大学に入学。ITを活用するプロを目指す「情報デザイン」コースをメーンに、経営学や流通など起業に必要な知識を取得できる科目を履修しています。勉強とアルバイトで忙しい毎日ですが充実しています。17年に結婚したスリランカ人の妻は、私の夢が実現するよう応援してくれます。

1歳年上の妻と挙式=スリランカの実家

筑波学院大学には学生が地域社会に貢献する科目があり、霞ケ浦にあるヨットハーバー・ラクスマリーナで高齢者や障害を持った人もマリンスポーツを楽しむイベントを体験しました。「できるだけ手助けを」と、高齢者施設に通う母を見ていたことでボランティアに興味があり、乗船の介助をしたりして心を通わせることができました。スリランカは17年5月に発生した豪雨による水害で多くの人が財産や家を失いました。日本で不要になった物を船便で送る「桜スリランカ支援団体」のボランティア活動にも参加しました。

■両国に有益な貿易を

卒業後は日本の貿易会社に2年程勤めて、経営現場の知識を得るつもりです。そして日本とスリランカ両国に役立つ貿易会社を日本で設立する計画です。輸出するのはスリランカで最も人気のある日本車と電気製品、農業や建設機械。輸入するのは食品や紅茶、薬用ハーブ、宝石や美術品などを考えています。