筑波学院大学(つくば市吾妻)で1日、2023年度の入学式が行われ、スーツに身を包んだ新入生たちが新生活のスタートを切った。教職員や理事、保護者らも参列し門出を祝った。中国やウクライナなど5カ国からの留学生7人を含む新入生51人が入学し、新入生代表の田井真央(たいまひろ)さんが「大学生活をよりよいものにし、不安定な社会で貢献できる人材になりたい」と宣誓した。

望月義人学長は式辞で「漫然と過ごす4年と、竹のように節目を付けながら強くしなやかに成長する4年との差は極めて大きい。教職員は皆さんを心から支え応援する」と述べた。また2学期制のカリキュラムを今年度から春、夏、秋の3学期制に、1コマ90分だった授業を105分にしてアクティブラーニング(能動的学習)の時間を増やし、論理的思考力、応用力を養っていくと話した。

式辞を述べる望月義人学長=同

橋本綱夫理事長は「4年間どういったことをやりたいか、探究、模索して見つけていってほしい」と激励し、同大のルーツとなる東京家政学院大学の創設者で家政学の先駆者だった大江スミの建学の精神を同大が現在も受け継いでいることを話した。

今年、同大は東京家政学院大学の創立から数えて100周年を迎える。また4月からは同校の運営法人名が日本国際学園大学に変更された。来年度より大学の名称も日本国際学園大学に変わる。

挨拶する橋本綱夫理事長。右の写真は東京家政学院大学創設者の大江スミ=同

同大では一昨年度から、英語ですべての授業を行うILA(国際リベラルアーツ)コースが新設され、学生らは様々な専門分野を学ぶ総合コースとILAコースのいずれかのコースで学ぶ。2年次からは人文科学、社会科学、経営学、情報デザインの4つの専門科目から主専攻や副専攻を選択し、学びを深める。

新入生として式に臨んだ男子学生は「勉強していろんなコンピュータープログラムを作れるようになりたい。特にゲームのプログラミングについて学びたいと思っている。ゲーム実況のYouTubeチャンネルを運営しているのでチャンネル登録者数も増やしていきたい」と目標を笑顔で話した。(田中めぐみ)

2023年度の新入生ら=同