最優秀賞は「執着」描く つくば短編映画祭

中村義洋監督㊨からグランプリの賞を受ける小川貴之さん㊧

【鈴木宏子】つくば短編映画祭「第5回つくばショートムービーコンペティション つくっぺ」の最終審査が24日、つくば市吾妻、筑波学院大学で催された。応募総数122作品の中から11作品が上映され、映画監督を目指す東京・杉並区の小川貴之さん(39)の「つれない男」がグランプリに輝いた。

つくばからの文化の発信と才能の発掘を目指し、市、筑波学院大、つくば文化振興財団が共催している。

昨年9月から作品を募集し、北海道から九州までの高校1年生から70歳まで計122本の応募があった。「奇跡のリンゴ」などで知られる中村義洋監督が特別審査員を務める。

「つれない男」は、妻に内緒で釣りに行き、ただひたすら釣る男を描いた奇妙な作品。「一つのことに執着を持ち周りが見えなくなる主人公を描いた。初めて栄誉ある賞をいただきうれしい」と小川さん。中村義洋監督は「力があって的確、役者もよかった」などと評した。

ほかに、会場となった同大経営情報学部メディアデザインコース4年、渡辺夢さん(22)の「シュウカツセイ」が観客賞を受賞した。内定が決まらない大学生が、怪しい求人に応募したのをきっかけにキツネのお面をかぶった面接官の面接を受けることになる姿を描いた。渡辺さんは「選んでいただいてびっくりした」と話した。

審査員を務めた五十嵐立青つくば市長は「つくばの文化と芸術のレベルをアップさせるのにとてもプラスになっている」と話し、同大の大島慎子学長は「技術的にも内容も機知に富んで、年々向上している。違う機会に街で上映してつくばの活性化のお役に立てれば」と語っていた。

最終審査ノミネートされた11作品の制作者と審査員ら