つくば駅前の商業施設トナリエMOG(同市吾妻)1階にあるプラザ・パフォーマンス・ギャラリーで1日、筑波学院大学とつくば都市交通センターが主催する「大型タペストリー展」の授賞式が行われ、優秀作品に選ばれたタペストリーの展示が始まった。

作品は、同大メディアデザインコース3年生が制作した。7月12日から19日にかけて、トナリエクレオ3階のスペースに同コースの学生25人の作品が展示され、買い物客など来場者による投票と、それを踏まえた審査員の選考会によって、優秀賞2作品が決定した。受賞作品は倉田舞さん(21)の「かき氷」と、相川奈月さん(20)の「夏の庭」。投票は、オンラインと手書きを合わせて115票が集まった。

倉内さんの作品は、かき氷にかかったイチゴとレモン、サイダーをモチーフにした爽やかな色使いが特徴的。特に、サイダーの「シュワシュワ感」がポイントだと倉内さんは話す。「かき氷は、子どもから大人まで誰が見ても楽しめる、伝わりやすい作品になったと思う。たくさんの人の心に残ることができたらうれしいと」喜びを話した。

相川さんの作品は、縁側から見た庭の景色を表現した。障子をイメージした白地に赤い金魚があしらわれ、5本のタペストリーの中央には、障子越しにのぞく夏の庭の風景を、淡い緑のグラデーションで表した。相川さん「受賞はとても良い経験になった。将来は、伝わりやすく、楽しんでもらえる作品を作っていきたい」と思いを語った。

同展は2015年にスタートし、今年9回目を迎えた。展示期間は、倉内さんの「かき氷」が8月1日(月)〜22日(月)、鮎川さんの「夏の庭」は8月22日(月)~9月12日(月)の期間、プラザ・パフォーマンス・ギャラリーで展示される。入場無料。(柴田大輔)