地域社会に出て活動する筑波学院大学の社会参加型教育プログラム「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」で、経営情報学部ビジネスデザイン学科3年の野澤映美さんは、土浦青年会議所(土浦JC)を選んだ。同JCが主催する「エアショー」に準備段階から関わり、大会ステージに掲げるパネルをデザイン。当日は野澤さんの作品の前で、日本人として初めて世界一となった室屋義秀選手がトークショーなどを繰り広げた。

経営情報学部ビジネスデザイン学科3年
野澤 映美さん
県立石岡一高出身

―土浦青年会議所(土浦JC)を活動に選んだ理由、活動内容は。

多種多様な業種の方がメンバーとして活躍しているため、自分の知識を向上させられ、人脈づくりにも生かせると思いました。2016年11月、土浦JCが開催したエアショーに関わりました。小型プロペラ飛行機のタイムを競う世界大会「レッドブル・エアレース」で日本人として初めて年間優勝した室屋義秀選手を招いたエアショー「FLY AGAIN TSUCHIURA」です。

デザインを学んでいるので、ステージに掲げるパネルのデザインを任されました。とてもうれしい反面、皆さんに納得いただける絵が描けるのか不安もありました。

―制作は順調に進みましたか。

エアショーは霞ケ浦の上空を飛行機が飛ぶので、パネルの背景を霞ケ浦に決め、実際に現地に行って写真を撮りました。パソコンを使ってデザインしたのですが「Fly Again」の文字を雲のようにモコモコにするのがとても難しくて、提出したのが締め切り間近になってしまいました。

野澤さんがデザインしたステージのバックパネル

―エアショー当日、皆さんの反応はどうでしたか。

「シンプルで良い」ととても喜んでくれました。また、土浦JCからのサプライズでパネルの右下に私の名前を入れてくださいました。ステージで、私がデザインしたパネルを前に室屋選手、市長、ダンサーチームがあいさつする様子を見て感激しました。やって良かったと思いました。

当日は、小学生対象の飛行機模型作りのワークショップで、スタッフの仕事も担当しました。100人を超える子どもが集まり、焦ってしまうこともありましたが、午後になると要領がつかめるようになってスムーズにできました。

―この経験を通じて得たことはありますか。

大規模イベントを主催者側として準備から実施まで関わるのは初めてだったので、どれだけの人とお金と時間がかかっているのか、間近で感じることができました。

OCP報告会では土浦JCの方がいらっしゃって、花束をプレゼントしてくださりました。活動期間は5カ月間でしたが「大学生だけどJC土浦の一員になれたのかもしれない」と感じました。

今後もデザイン力を身につけて、デザイン関係の職業を目指していきたいです。

(インタビュアー:谷島英里子)