筑波学院大学3年の中村莉緒さんは、つくば市をキャンパスにした同大の社会力育成プログラム「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」で、今月15、16日に開催される「ランタンアートつくば2018」(つくばセンター地区活性化協議会主催)の運営に参加している。つくば駅周辺の師走の風物詩として定着したイベントで、約7000個のランタンに灯がともる。開催に向け、仲間8人とワークショップに参加するなど積極的に取り組んでいる。

経営情報学部 ビジネスデザイン学科2年
中村莉緒さん
福島県私立尚志高校出身

—高校は福島県郡山市ですが筑波学院大を選んだ理由は。

中学生の時からデザインの道を志していました。高校2年の時、デザインを生かせる大学をネットで探して筑波学院大を見つけました。オープンキャンパスに参加して、生徒と先生の距離感が近く親しみやすい雰囲気に進学することを決めました。大学生となり、高校生の時と比べて視野が広くなったと感じています。この大学はいろいろな活動に積極的に参加する学生が多く、その影響もあると思います。

昨年のランタンアートの様子(つくばセンター地区活性化協議会提供)

—なぜランタンアートを活動の場に選んだのですか。

説明会の時に見たランタンの実際の映像がとてもきれいだったからです。それに高校生の時は人と接する機会が少なかったので、大学生になったらいろんな人と関わりたいと思っていました。今夏のまつりつくばでランタンアートのワークショップに参加し、たくさんの地域の人と触れ合うことが出来て良かったです。

—活動に参加してみてどうですか。

自分たちでランタンを作るのに苦労しています。ランタンは、上部を切ったペットボトルの中にろうそくをセットし水を入れて、倒れたり、燃え移りにくい工夫がされています。安全性を第一に考えながら作ります。主催の協議会の人たちとの話し合いを通して、決められた予算内で出来るように工夫するのも大切になります。家庭にある段ボールやテープなどは持ち寄って使います。現在段ボールを使った大型のランタンを試作しています。

—どんなランタンを作っていますか。

仲間といろいろアイディアを出して、私たちが決めたテーマは「クリスマス」です。高さ1㍍近い大きな4面体のランタンを1つ作り、その1面にサンタ、他の面に雪の結晶やクリスマス飾りを描きます。サンタは切り絵で描くことにしました。この大きなランタンを中心に、まわりにクリスマスプレゼントを模した小さなランタンを多数配置します。

—この活動から学んだ事は何でしょう。

初めの頃は活動を引っ張ってくれる男子に任せていました。でもランタンの制作が始まると、任せきりではダメだと思うようになりました。自分のアイディアを出して進めていこうと思い、頑張りました。この活動に参加して、積極的に行動し、提案し、人と接することの重要性を学びました。

—将来の目標は?

物を作ったり、発信する仕事に就きたいと思っています。大学の授業でグラフィックを習ったので、雑誌の紙面デザインをやってみたいです。ほかにも広告などいろいろなものに興味があって、今の段階では決めきれないでいます。

(聞き手・鈴木萬里子)

◆ランタンアートは15、16の両日午後4時45分~午後7時30分。つくば駅周辺の遊歩道やセンター広場で開催。来場者が会場で作って飾るランタン工作コーナーもある。