《ご飯は世界を救う》1 ランチ、食べる前に、まず描く


川浪せつ子さん

【コラム・川浪せつ子】「食いしん坊」で「好奇心イッパイ」の私のお話です。お付き合いください。

36年前、東京からつくばに来ました。当時は、外食をする場所どころか、毎日の買い物にも不便な陸の孤島。でも、今では「美味しいものたくさんの街」ですね。「ランチを描くのはスケッチの練習になるなぁ」と思い、描き続けて10年余り。スケッチはすごい枚数になりました。

食事が運ばれてきて、食べるのではなく、まず描く。友人とランチした時、「描くと思った。イイよ、描いても」。連れ合いとの時は、待たせてしまうのに気兼ねして「アナタも描いたら」「ボクにも冷たいもの食べろというの」。

私のランチスケッチは「つくば市周辺の歩みともリンクしている」と、大げさに自分勝手に思って続けています。「ランチ」から地域、そして胃袋からその周辺の話題を、つづっていきたいと思います。

荒川沖駅前「カフェ・ド・コトブキ」

初回は、つくば市ではなく、土浦市のカフェです。どこにしようか迷いましたが、荒川沖駅前の「カフェ・ド・コトブキ」さん。

この駅は、なんと開業が明治29年(1896)だそうで。2000年ごろは、 1万2000人の乗車人数でしたが、最近は8000人ほど。ひたち野うしく駅、つくばエクスプレス(TX)が出来て、今でこそ閑散としていますが、一世を風靡(?)したこともあるのですね。仕事で渋谷まで通っていた時、大変お世話になりました。

東京通いの時期には、このカフェを知らなかったのですが、息子の塾の送迎時、時間をつぶす場所を探していて出合いました。育児の手もだいぶ離れ、水彩画を描き始めた時と重なっていました。「そうだ!このレトロなカフェを絵に描こう」。

そして、今の私があるのです。今回は「トーストセット」ですが、大好きなものは「ハンバーグセット和風」。洋風もどちらも、付け合せの野菜も多く美味しいです。ちなみに「コトブキ」さん、創業1985年。33年も続いているのですねぇ。

「コトブキ」さんを通じ、いろいろな出会いがあり、今年6月にはミニ展示会をさせてもらいました。そして、「NEWSつくば」(元常陽新聞の方々を中心にスタート)との再会。1年4カ月ぶりで、また連載をさせていただきますね♪(イラストレーター)

【かわなみ・せつこ】武蔵野美術短期大学デザイン科卒(テキスタイルデザイン専攻)。住宅部品会社デザイン室、(建物の外観や室内を立体的な絵にする)建築パース事務所を経て、現在、フリーの「建築パース」イラストレーター。イーアスつくば内「アイカルチャー」の「かんたん水彩イラスト」講師。つくばショートムービーコンペティション市民審査員。東京都練馬区出身。1982年、結婚によりつくば市に移り在住。