【コラム・相沢冬樹】待ちかねたように、県花のバラが一斉に咲き誇る季節となった。12日から営業を開始したつくばローズガーデン(つくば市古来458、藤沢仁子園主)は、ほぼ平年並みの開花状況という。桜前線の到来以降続いていた花々の季節感の前倒しは、大型連休明けの冷え込みでようやく軌道修正された気配だ。

つくば市の第3代市長、藤沢順一さんが退任後始めた民間のバラ園は、ことし開設13年目を迎える。昨年から経営を末娘の仁子さんにバトンタッチしており、元市長は土壌改良や防虫・防除に明け暮れる毎日。「砂糖やイースト菌、ヨーグルトに納豆を混ぜて発酵させる肥料を作っている。有機栽培のバラに極力こだわりたい」と日焼けした表情をほころばせる。

自宅前の約5000㎡の敷地に約700種、2000本のバラを栽培。イングリッシュローズ、オールドローズなど12のエリアで展開しており、周囲にはルピナスやオダマキなど色とりどりの花が咲きそろう。鉢植えなどを販売するプラントショップも併設され、5月27日にはジャズオーケストラの演奏会が予定されている。

入園料は500円(小学生以下・70歳以上は無料)。営業は6月10日ごろまでの予定、近県からバスなどでやってくる来園者もあり、期間中約5000人の来場を見込んでいる。

ご近所ガーデンも続々見ごろ

国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)は14日から、県フラワーパーク(石岡市)は15日から「バラまつり」がスタート。県花バラが一気に見ごろを迎える5月下旬は、ご近所ローズガーデンも妍(けん)を競う頃合いだ。

つくば市松代で2002年に始まった「Open Rose Gardens」が17回目のことし、「Open Gardens 2018~庭とお花と手作りと」にリニューアル。5月26日、27日をメーンに、同市内外10軒の個人宅が庭先を公開して、バラや草花、花談義で訪問客を迎える。

つくば市松代地区の4軒ほか、同市上横場や稲岡、上ノ室、宝陽台、美浦村の6軒が参加している。見学には一口100円の寄付。26日、27日には「ガーデンマーケット」の開催も予定されている。(ブロガー)

▼つくばローズガーデン 電話029-857-2014 http://tsukubarosegarden.com/

▼その他の会場や日程の詳細は:https://jardin298.exblog.jp/

問い合わせはメール: jardin298@yahoo.co.jp