【コラム・浅井和幸】明けましておめでとうございます。昨年は、運の良い年だったでしょうか。今年は、さらに良い運に恵まれるようになりたいですね。昨年は、実力が伸びた年だったでしょうか。今年は、より実力をつけて可能性を広げたいものです。

私は、「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如(ごと)し」と「人事を尽くして天命を待つ」という言葉が好きです。ですが、好きと出来るは別問題。何かにつけて、この言葉を思い出してはバランスと努力の積み重ねを考えて、後悔と反省を繰り返しています。

私は怠け者なので、周りの人への文句ばっかり言っては周りの人が変わるのを待ち、自分が動くことを怠ってしまいがちな人間です。時には、人が私の思い通りに動くことが正しいことで当然だという考えに支配されたりします。

それは、人や環境の良くないところに苛(いら)立つことに時間を費やし、心身を消耗する結果になります。良い結果が得られない理由を外にばかり求め、自分が変わったり、環境を変えるような関わり方をしたりすることから、意識をそらし続けてしまうのです。そして、環境に恵まれない自分は運が悪い、の一言で済ませてしまうのです。

ポジティブもネガティブも大切な感覚

「自分は運が良い」と感じている人が、良い運に接すると良い運を感じやすい。「自分は運が良い」と捉える人が、良い運に巡り合うと良い運を捉えやすい。「自分は運が悪い」と感じている人が、悪い運に接すると悪い運を感じやすい。「自分は運が悪い」と捉える人が、悪い運に巡り合うと悪い運を捉えやすい。

ということは、「自分は運が良い」と感じている人が、悪い運に引っ張られにくくなり、さらに運が良くなる。「自分は運が悪い」と感じている人が、良い運に影響されにくくなりさらに運が悪くなる。

運が良いと思う人がより敏感に良い運を感じやすく、運が悪いと感じている人がより敏感に悪い運を感じやすいのですから、当たり前だと言えば当たり前の結果ですね。それは、歯が痛いときに歯医者の看板が目につきやすいのと同じ理屈です。

ポジティブもネガティブも、どちらも大切な感覚です。どちらかに偏ることは大きなリスクを伴います。ですが、過去や今起こっていること、自分や周りの環境を良い材料として良い結果を起こせることに越したことはないのです。

良い運を呼び込めることも、大きな要因ですよね。今年一年も楽しく過ごし、より良い人生に向かっていきましょう。(精神保健福祉士)