【コラム・霞ケ浦市民協会】昨年の12月26日、「Happy New Year !!!」のメールが届いた。ロシア・サンクトペテルブルクからである。毎年楽しみにしているメールだが、初めて届いたのは2014年。その後、この発信者=ロシア美人から年賀メールが届くようになった。

きっかけは、2014年9月にイタリアのペルージャで開かれた第15回世界湖沼会議(WLC15)。私は霞ケ浦市民協会を代表し、口頭発表の任を持って参加した。発表は開会式後最初のセッションだったので、緊張を強いられたのは飛行機の中も含めて初日まで。

発表までは、準備以外何も考えられない日々が続き、イタリアへ連れて行ってもらったというのが正直なところ。そのため発表後は気分がリラックス、興味あるセッションを聴講しながら、イタリア料理を食べ、WLC15を楽しむことができた。

私は茨城県参加者団体の一員だったこともあり、移動手段やホテルなどの手配は不要で、発表に専念できた。湖沼会議には、開催地周辺の湖を視察する「フィールドトリップ」が必ず付いている。霞ケ浦のことを考える上で、他地域の湖視察は参考になる。イタリア2度目のWLC15では、トラジメノ湖が視察先だった。

この湖は、面積124km2(霞ケ浦は220km2)、平均水深4.5m(同4m)、最大水深6.5m(同7m)で、霞ケ浦とよく似た形をしている。霞ケ浦との違いは、湖内に島が3つあること。その中で最も大きな島へは定期航路があり、昼食はそこでとることになっていた。

島では写真を撮りまくった。視察グループの中に美人がいたので、撮影の承諾を求めると気軽にOK。勇んで撮ると、写真を是非送ってほしいと頼まれた。これがロシアからメールが届く端緒になった。

トラジメノ湖には、規模は小さいが遊べる砂浜、泳げる場所があり、付帯施設も整っていた。夏には多くの客が集まると推察された。今後、霞ケ浦にもほしい機能である。今年10月、茨城県でWLC17が開催される。海外からの顔見知りと会えるのを楽しみにしている。(滝下利男・同協会理事)