【コラム・坂本栄】何か物騒な世の中になってきました。北のドンが自分を守ろうと核とロケットを見せびらかすのは分からないではありません。でも最強国のドンが自分第一の策を次々打ち出すのは理解に苦しみます。茨城ではこういう輩を「ごじゃっぺ」(ばか、どじ、マヌケ)と言います。現状への挑戦者と現状の守護者が同類というのは困ったものです。

 昨秋「NEWSつくば」というニュースメディアを立ち上げました。茨城県南のニュースをネットで発信するNPO法人です。非広域+非紙+非営利ですから随分変なメディアです。時間がありましたら≪newstsukuba.jp≫を覗いてみてください。私のコラム欄もつくってもらいました。 

富裕層 お金と幸福度の関係

年賀状では気になる時事問題と自分の近況に触れるようにしていますが、上の2パラは今年の年賀状からの引用です。改めて今年もよろしくお願いいたします。

近況について少し補足します。「NEWSつくば」のコンテンツ(記事や写真)の方は大分整ってきました。通常のニュース(地域の話題や行政の動き)+地域の識者18人(私も含め)のコラム+筑波学院大生の活動報告の3ジャンルで構成され、概ね1日3~5本(設立記者会見での公約)アップされています。

でも年賀状で触れた3つの特徴のひとつ「非営利」の方は道半ばです。ユニークな「ネット」メディアを「地域」に定着させるために、引き続き個人・法人のご寄付をお願い申し上げます。

12月中旬のThe Wall Street Journal紙に「超富裕層 お金と幸福度の関係とは」との見出しで、「鉄鋼王カーネギーは自分の富のほぼ全てを慈善団体や財団、大学に寄付した」「他人に与えることで自己のために支出するよりも大きな幸福感が得られた」といった記事が載っていました。

この記事は米国の寄付文化について分析したものです。米国の富の蓄積に比べると日本のそれはまだまだですが、非広域+非紙+非営利のメディアにご寄付いただき、大きな満足を感じていただければと思います(少し強引な展開になりました)。

大小国2人の「ごじゃっぺ」

国際情勢についても少し補足します。メディアは金正恩の核・ロケット脅しとトランプの中東和平壊しを大きく報じています。この2人の「ごじゃっぺ」がやることが今年最大の心配事と思ったわけです。

北のドンは自分(自国)が強いと外には威張っていますが、国内の方はお留守のようです。「分からないではない」と書いたのは、小国のドンが国際場裡で目立つには居丈高になるしかないのだろうということです。大国のドンは論外。早く議会に弾劾してもらうしかないのではないでしょうか。

2人の「ごじゃっぺ」によって世界中が乱されないか心配です。わが国、この地域にも「ごじゃっぺ」が登場するかも知れません。目配りが必要です。(NEWSつくば理事長)