【コラム・浦本弘海】法律かけこみ寺も早いものでいよいよ最終回、今回で連載18回から前回までを振り返りたいと思います。
検察庁法改正という時事ネタにからめ、「上位の法は下位の法を破る」、「特別法は一般法を破る」、「後法は前法を破る」という制定法相互間の優劣に関する3つの原則を紹介しました。
見出しは赤川次郎『上役のいない月曜日』より。
民法に非常に大きな改正が行われ、2020年4月から施行されています。そこで、この改正でも特に重要と思われる、消滅時効の部分がどのように変わったかを取り上げました。
見出しは鎌池和馬『とある魔術の禁書目録』より。
ネタに困ったときは身近なトラブル。この回は隣地から雨水が流れ込んだときの法律関係として、民法の条文を紹介。ロシアのことわざに「家を買うな、隣人を買え」とあり、中国の故事に「百万宅を買い、千万隣を買う」とあるのもうべなるかな。
見出しはコードウェイナー・スミス『黄金の船が―おお!おお!おお!』より。
法律トリビアとして、一番短い法律を紹介。なんと、条文にしてわずか1条、法律全体の文字数がたった12文字! その法律とは、「陪審法ノ停止ニ関スル法律(昭和18年法律第88号)」。
見出しはTV番組『トリビアの泉』より。
登記には公信力がない、つまり登記簿上、所有権の権利者(所有権者)とされている者が(法律上の)真の所有者とは限らないという話。
見出しは映画(大林宣彦監督作品)『時をかける少女』より。
遠戚の遺産を相続するかしないかという話。最近は負の遺産の場合もあり、相続放棄にフォーカスして紹介しています。
見出しはチャールズ・ディケンズ『大いなる遺産』より。
連載第13回から連載第17回までを振り返った総集編。前回と今回で、1年分の連載をあっという間に読めるお得な回。
見出しは加納朋子『ななつのこ』より。内容はもちろん装画も素晴らしい逸品です。
〈25 かけこみ寺の功績〉
今回です。
見出しはロバート・バー『ヴァルモンの功績』より。内容的に「功績」というのは諧謔(かいぎゃく)で、どれだけ皆さまのお役に立てたか分からないこのコラムの締めくくりには、もってこいの作品と申せましょう。
ご愛読、ありがとうございました!(弁護士)