【コラム・坂本栄】水戸市教育委員会の「みと好文カレッジ」主催で、「今、つくばが面白い」というタイトルの市民講座が開かれました。昨年12月から今年2月にかけて、旧内原町の市民センターで開かれた全3回の講座には、私と、Tsukuba International School(TIS)校長のShaney Crawford(シェイニー・クロフォード)さん、脚本家の冠木新市さんが出かけ、学園都市のいろいろな顔について話してきました。

この講座、好文カレッジの企画アドバイザーをしている金沢正巳さん(元水戸商業高校校長、元茨城県南生涯学習センター所長)から、こういった趣旨で市民講座を開きたいので講師を選んでくれないかと相談され、私がアレンジしたものです。

つくばをタテ・ヨコ・ナナメから見てもらおうと、総論「ネット新聞を通して見る 学園都市つくばの面白さ」(坂本、12月8日)、国際「インターナショナルスクールの校長から見たつくば」(シェイニーさん、1月19日)、文化「野口雨情からのメッセージ 筑波小唄と筑波節の謎を解く」(冠木さん、2月9日)の3本立てにしました。

2月末に事務局から送られてきた来場者の感想集によると、水戸の皆さんの評価は上々だったようです。以下、講座のポイントと来場者の感想を紹介します。

「つくば、土浦が茨城の中心になる」

私は、本サイトのピーアールも兼ねて、記事やコラムをスクリーンに映し出し、つくばには国際性と田舎気分が同居(山林を切り拓いた新興都市)、TX開通でまちが激変(中心が研究学園駅にシフト、小中学校が不足)、核となる筑波大学の存在感(地域の医療環境は茨城離れ)―などについて話しました。

また、土浦市との合併が実現していれば、県のヘソは県央から県南に移っていたと、「県都民」のプライドを刺激したところ、「今後は間違いなく、つくば、土浦が茨城の中心になる」といった感想のほか、「県南との交流会はこれからも必要。『NEWSみと』の立ち上げも必要では」とのコメントもありましたので、私の役割は果たせたかなと思います。

インターナショナルスクールもあります

シェイニーさんの講義スタイルには、皆さん驚いたようです。パソコンとスクリーンを活用し、講師の問いかけに聴き手のスマホで答えてもらう、「双方向」だったからです。「こういった講義のテクニックが(外国人には)身についているようです」との感想もありました。講義のあらましは「『違いの価値観を理解する』 シェイニー先生、水戸へ出前授業」(2月20日掲載)をご覧ください。

平地林の中にあるTsukuba International School は、幼稚園児から高校生まで約260人が通う、英語で教える学校です。日本人の子弟も受け入れていますが、つくばの外国人比率の高さ(4.2パーセント、全国平均1.7パーセント)を考えると、学園都市に似合う施設と言えます。

「雨情の童謡や民謡が作られた時代背景や人間関係などを話していただき、歌の味わいを深くすることができました」。冠木さんの話にはこういったコメントがありました。話のポイントについては「筑波小唄と筑波節は2つで1つ」(2019年8月11日掲載)をご覧ください。雨情が県北出身ということもあり、水戸の皆さんの思い入れは格別でした。(NEWSつくば理事長)

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