【コラム・浦本弘海】あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。さて、今回も前回に引き続き、過去の連載を振り返りながらまとめと解題をしたいと思います。

第7回 不完全な真空(あるいは実在する書籍の書評)
本コラムは生活にちょっと役立つ(かもしれない)法律マメ知識の提供を目指しているのですが、この回は趣向を変えて、木庭顕『誰のために法は生まれた』(朝日出版社、2018年)を取り上げました。ちなみに見出しの元ネタはスタニスワフ・レム『完全な真空』(実在しない書籍の書評集)。
なお、サイトに掲載されている見出しと上記見出しは異なりますが、これはデスクでよりよい見出しに変更しているからです(以下も同じです)。

第8回 法律のお医者さん――放置自動車――
非常にやっかいな放置自動車について、法的見地から対応をまとめました。見出しは佐々木倫子『動物のお医者さん』より。コラムで〈ドリトル先生〉を絡めているのは”Dolittle”先生の名の由来”do little”(為すこと少なし)を意識しているため。日々、非力さを痛感しています。

第9回 ダイヤルHを廻せ?!
隣の家の木の枝が自分の敷地まで伸びてきて困っているという隣人関係のトラブルに関し、少し民法のご紹介を。見出しは映画『ダイヤルMを廻せ!』より。ところでダイヤル式電話と言ってまだ通じるのだろうか……。

第10回 星の歌 水の道
他人の土地に囲まれていて公道に接していない土地について、他人の土地を通行する権利や排水設備を設置する権利を取り上げました。見出しは冴木忍『風の歌 星の道』より。新シリーズが出ていたとは……。

第11回 台風の又三郎
隣家の木(越境はしていない)が台風で倒れ、家の一部が損壊してしまったときの法律関係を取り上げました。見出しは宮澤賢治『風の又三郎』より。今年は穏やかな年であってほしいです。

第12回 かけこみ寺大変
弁護士に相談するとき気になる弁護士費用のお話です。ちなみに見出しは赤江瀑『獣林寺妖変』より。やはりマイナー……でしょうか。

以上、過去の連載12カ月を振り返りました。ご興味のある回がございましたら、ご覧くだされば幸いです。(弁護士)

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