《食う寝る宇宙》51 宇宙開発の最前線だって神頼み


【コラム・玉置晋】人工衛星の運用室にはお神札(ふだ)がある。宇宙開発の最前線に、お神札とは面白いと思いませんか? これ、打ち上げの前に関係者が神社に行って、成功祈願をしてくるんですね。やるべきことはやった、あとは神頼みだ!というのは、受験勉強でも宇宙開発でも同じなんですね。

僕が研究対象とする宇宙天気は、今すぐに商売にするのは難しいけど、近い将来明らかに必要性が顕在化する分野です。僕のような普通の会社員にとって、研究は「道楽」扱いとしかみられません。学会に行くにも仕事のお休みをいただいて、仕事仲間にも迷惑をかける。

すぐに仕事にフィードバックでき、おカネになるならまだモチベーションを保てますが、そこまで至っていない分野の場合は、「面白さ」「将来への期待」が唯一の心の支えとなります。しかし、この心の支えは簡単に折れます。そんな時は神頼みです。

「願い事、遂には叶う」

12月1日、鹿島神宮(かしまじんぐう)にお参りに行きました。子供のころ、何度も連れて行ってもらったのですが、大人になってからは初めて。鹿島神宮は常陸国(茨城県の旧国名)の一宮(旧国地域で最も格式の高い神社)とのことで、建立は紀元前660年とのこと。

日本神話最強の武人「タケミカヅチ神」がまつられており、「意を決したものが行くべきパワースポット」とのこと。「困難に立ち向かい、勝負に勝つ」「迷いを断ち、強い意志で迷わず進める」「邪魔するものをはねのけ進むパワー」「人を導いて変革を成し遂げる統率力・交渉力」「魔を断つ」と、やる気が上がる御利益があるそう。

しっかり神頼みしてきました。おみくじを引いたら「吉」とまずまずでしたが、「思立てる事、意志を強くして行うべし」「願い事、遂には叶う」とのこと。ちょっとがんばってみるか。神様のお告げに乗っかろうかしら。人生そんな時があってもいいじゃない。

僕は何を目指しているのか、悩んでいました。神様と向き合って出てきた結論が、ニュースのお天気コーナーに出てくるような「宇宙天気お姉さんが活躍する近未来社会を創造する」というコンセプトです。数年後にこのコラムを見返して、あの時がスタートだったのだなと振り返りたいものです。「宇宙天気お姉さん」は鹿島神宮の神様のお告げなのです。(宇宙天気防災研究者)

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