【コラム・入沢弘子】土浦市立図書館は、8月23日(金)に100万人目の来館者をお迎えしました。100万人目は市内の小学4年生の佐久本蓮くん。中川清市長から、土浦ブランド認定品「飯村牛」のローストビーフと、市のイメージキャラクター「つちまる」のぬいぐるみを記念品として贈呈。拍手が沸(わ)き起こり、「おめでとう!」と声が掛かりました。

蓮くんは本が大好きで、学校図書館だけではなく当館にもよく訪れ、たくさん本を借りているそうです。「この図書館のどこが好き?」と聞くと、「(冒険ファンタジーの)マジック・ツリーハウスがある場所」と答えてくれました。一緒に来ていたお母さんは「前の図書館から利用していましたが、新しい図書館はゆっくり座れて、飲食ができる場所があるのも気に入っています」とのこと。

「すごいよね」「うれしくなっちゃってさ」

当館の移転開館は、市の総合計画の中心市街地の整備事業「土浦駅北地区の図書館を核とした再開発事業」に位置付けられていました。リーマン・ショックや東日本大震災で2度の計画変更を余儀なくされ、長い年月をかけて実現しました。

2017年11月末の開館日、何時間も並んで入館した皆さんが口々に、「おめでとう、本当によかったねぇ」「やっと出来たね、待ってたよ」と声を掛けてくれました。100万人達成後も、館内を歩く私に「100万人だって? すごいよね」「いやぁ、うれしくなっちゃってさ」と、我がことのように喜んでくださいます。

図書館があることで、多くの方が駅前に足を運び、周辺の経済活動が盛んになること、図書館に来ることでうれしく感じたり、元気になることも、当館に与えられた使命だと思います。

100万人達成は通過点。さらに市民に愛され、誇りに感じていただける図書館へ―これからもチャレンジは続きます。(土浦市立図書館長・市民ギャラリー副館長・市広報マネージャー)

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