《食う寝る宇宙》1 宇宙に恋して宇宙が栄養


玉置晋さん

「あ~、ウチュウが足りねえ」。たぶん、僕にとってウチュウは栄養素の一つなのかもしれません。

はじめまして、玉置晋(たまおき・すすむ)と申します。生まれは水戸、住まいは土浦で、仕事はつくば、とディープな茨城人です。仕事とパラレルワークしながら、2017年4月から放送大学大学院修士課程の学生となり、「宇宙天気」の研究をはじめました。

宇宙天気についてはいずれ語りますが、このコラムでは僕のウチュウへの関わりを中心に、思ったことをゆるく発信していきたいと思います。もしかしたらマニアックなネタを出してしまうかもしれませんが、お許しを。

僕がウチュウを好きになったのは、幼稚園に入るか、そこらだったかな。1980年代初頭ですね(あ~歳がバレるな)。有名なウチュウ研究者でありSF作家、カール・セーガン先生の御著書「COSMOS」を原作とした科学番組が民放テレビで放映され、兄貴がビデオに録画していたのですね。

それを観た僕は「ヤベえ、スケールでかすぎ」と心を奪われたわけです。幼子の世界観など、自分の家から半径100㍍範囲程度ですから、劇薬です。まさに「無限に拡がる大ウチュウ」に口をあんぐり開けて、放心状態になったことを記憶しています.

小学生のころ(1980年代中盤~90年代初頭)は、NHKスペシャル「銀河宇宙オデッセイ」や科学雑誌「ニュートン」、SFアニメ(例えば機動戦士ガンダム)が,主な栄養源でしたね。

ウチュウ関連のビックイベントも多かったです。1986年には76年ぶりのハレー彗星の回帰があり、自宅の庭から目視+双眼鏡で懸命にみましたが、彗星の尾っぽはよくわからなかったですね。丸い雲のかたまりという感じ、と絵日記に書いたと記憶しております。

忘れてはいけないのが「ボイジャー」です。ボイジャーというのはアメリカのNASAが1977年に打上げた2基の惑星探査機です。ミッションは太陽系の外惑星探査です。受験で覚えさせられる惑星「水金地火木土天海冥」(あ、今は冥(冥王星)はないのか)の「木土天海」を近くで観察しようという壮大な目論見でした。

木星通過は1979年で、幼すぎて記憶なし。土星通過は1980~81年で、ギリギリ覚えている(後付けなのか、よくわからない)。明確な栄養源となったのは、ボイジャー2号が1986年に天王星を通過、1989年に海王星を通過…。もはや、昇天です。

僕が過ごした子供時代は、ウチュウに希望あふれる時代で、僕がウチュウに恋に落ちるのは必然的な環境でした。(玉置 晋)

【たまおき・すすむ】東京理科大理工学部物理学科卒。茨城大学大学院理工学研究科地球生命環境科学専攻修了。現在、つくば市で宇宙開発の仕事に従事する傍ら、放送大学大学院生として二足のわらじを楽しむ。茨大理学部でも「宇宙天気防災」のテーマで研究中。水戸市双葉台出身、土浦市宍塚在住。39歳。