《続・平熱日記》41 暦をめくりながら いろいろあった6月


【コラム・斉藤裕之】手帳というものを持ったことがありません。予定がないわけではありませんが、月の末になると新聞に挟(はさ)まってくる暦に書くだけで十分です。さて6月も終わり、いつものように暦を外して捨てようとしたときです。書き込みがいつもより多かった先月。書き込むときに気が重かったもの、待ち遠しい予定など。

「東京、机」「益子、建具」「銀座、酒巻」。週末はあちこちに出かけることが多く、久しぶりに旧知のギャラリーに、友人の個展を見に行ったり。洋裁用の作業台をもらいに、慣れない首都高を走ったり。改築中の家に合う建具を探しに益子へも。

それから、「病院」と3カ所に記されています。1年ぶりに撮ったCTで尿管結石が判明。結構大きいその石を日帰り破砕手術。小1時間、腰の辺りに、エアーコンプレッサーの釘打ち機の空砲のようなものを打たれ続けました。

「よし、よかろう」と先生。「4千発です」という技師さんの乾いた声が聞こえ、体内の石は砕かれたのでした。いや、正確には砕かれているはずです(ただいま絶賛排尿中。次回レントゲンで確認とのこと)。痛くなる前でよかったと言えばそうですですが、昨年来の味覚障害に、数カ月服用した亜鉛サプリがよくなかったのでしょうか。

結石粉砕直後に長女の結婚式

そして、「かなこ結婚式」と書かれた6月吉日。長女の結婚式および披露宴が都内のホテルでつつがなく執り行われました。

当日、斉藤家は私達夫婦を含めて総勢5名という少数精鋭? やせ型のかみさんは着物の内側にタオルなどを詰め込まれ、暑さにお疲れ気味。私も着慣れないモーニングが途中から鎧(よろい)のように重く感じられ、結石粉砕直後ということもあってか、気絶しそうになりましたが、友人知人に見守られ和やかなよい式となりました。

思いの外、長女もきれいでしたし。驚いたのは、披露宴の終わりに式やパーティーの映像を編集したものが流れたこと。おまけに帰り際にはそのCDを手渡され、「他の方々はネットでどうぞ」って。友人への土産話にこの話をしたら、そんなの今や常識だって言われました。

さて1年の折り返し。長女の結婚式のために正月から伸ばし始めた私の髪の毛。「坊主にしないの?」って聞かれます。結構好評なので肩まで伸ばしてみましょうかね。(画家)

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