《食う寝る宇宙》38 ドキドキ 先生方に宇宙天気防災講義


【コラム・玉置晋】小中学校時代、僕はどちらかというと融通の利かない優等生タイプだったように思います。先生方に劇的なインパクトを与えるようなことを、しでかした記憶はありません。せいぜい、授業中に友達との私語で怒られたり、廊下を走って怒られたり、という程度。だから、先生方に対して後ろめたいことは何もないはずですけどねえ。

5月7日、水戸市にある「いばらき教育プラザ」というところで、宇宙天気防災の講演を行いました。宇宙にも地球のように天気がある、地球の嵐は台風だけど宇宙の嵐は太陽からやってくる、それは地上のインフラに壊滅的打撃を与える可能性がある―といった内容でした。

講演を聞いてくださったのは、小中学校を定年退職された先生たち。僕は30年前に小中時代を送った身ですので、ちょうど、そのころ、現役バリバリの先生たちの集まりです。

僕は恐縮しまくりでしたが、一生懸命お話させていただきました。講演後には時間オーバになるほどの愛ある鋭い質問に、タジタジながら回答させていただきました。先生方、本当にありがとうございました。宇宙天気防災について、後進の若い先生方に伝達してください。そして、若い先生方から、生徒さんに伝わることを期待します。

次の太陽活動期、第25太陽活動極大期は2020年代中盤になるといわれています。そこは、私を含め、今の現役世代で世界をお護(まも)りする覚悟でおりますが、その次の30年代の第26極大期の人類を護るのは、今の小中学生なのです。だから、現役の先生方につながる方々にお話しするのは、とても大事なことだと考えています。

さっそく宇宙天気が荒れました 

講演会の前日、太陽ではCクラスと呼ばれる小規模の太陽フレアが発生しました。小規模でしたが、太陽大気のプラズマと磁場を伴った「コロナ質量放出」(CME)が地球に向かって放たれました。

CMEは4日と少しかけて、惑星間空間を旅して5月11日に地球に到来しました。今回は事前に「宇宙天気擾乱時の対応プロトコル(実施手順)」を身近な人たちに宣言し、お試しで実践してみました。人工衛星のデータや地上観測のデータを用いて、太陽フレアの発生から地球での地磁気嵐やオーロラ活動を追跡するのです。

そこそこ役に立ったようなので、どこかの学会で発表しようかなと、野心を持っています。(宇宙天気防災研究者)

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