《続・気軽にSOS》32 世界一自分に合った場所か?


【コラム・浅井和幸】質問:アルバイトを始めようと考えています。体験もさせてもらった場所なのですが、そこよりも自分に合う場所があるのではないかと考えてしまい一歩が出ません。その場所よりも良い場所があると思いますか?

回答:答えを先に言うと、そこよりも良い職場、条件が自分に合った職場は、確実にこの世界のどこかに存在すると思います。

世界一、自分に合った職場、良い職場でなければ勤めないという、確固たる信念があるのであれば、それは、あなたの生き方なので、それが見つかるまで働かないことを悪いことだと咎(とが)めるつもりはありません。

ですが、世界一の場所を見つける前に、とりあえず、その場所で勤めることをお勧めする理由を、ざっと思いつくままに挙げてみます。

  1. 世界一良い職場を見つけるためには、全ての職場を経験して比べなければ分からないので、それを検証するには膨大な時間がかかる。
  2. しかも、その時の自分の感じ方や経験によっても、条件が変わるので、1つの職場でも何回も検証しなければいけない。検証するには、何百年を費やしても足りないだろう。
  3. そもそも、職場の良い点、悪い点は単純に比較できず、順位を付けられるものではないはずである。
  4. 働き始めたら、一生続けられる、もしくは働き続けなければいけないと考えているのであれば、それは考えが固すぎる。職業選択の自由は当然の権利なので、嫌ならば辞めることもできる。別の職場に挑戦してもよい。

動いて軌道修正しながら進む

一切のミスはしたくない、無駄なことはしたくないと考えるのは、当然のことだと思います。しかし、それを考えすぎてしまって、一歩も動けなくなるのは、勿体(もったい)ないともいます。一歩も動けない状況は、無駄なことをしないことと反してないでしょうか。

無駄かどうかわからないことに対して、動くことによって、結果、無駄なことだったと分かることは、無駄にはならないはずです。失敗は成功の基と言って、次の行動に活かすことが出来るのです。もちろん、怖いから動かないことも、大切な選択肢の1つです。私の価値観としては、動いて軌道修正しながら進んだほうが良いと思いますが、自分自身の好き嫌いなどの価値観を信じて選択してみてください。

これからの人生は、自分自身が選択して動き続けることで、良い方向に変えていくことが出来ます。そのために、試行錯誤、創意工夫を続けられるとよいと思いますよ。(精神保健福祉士)

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