《ご飯は世界を救う》8 あっちこっちの「サザコーヒー」

サザコーヒー筑波大学アリアンサ店

【コラム・川浪せつ子】生きていると、不思議な、驚くような出会いがあります。昨年秋、友人の展覧会が東京駅近くでありました。その帰り、前から行きたかった東京駅丸の内側の「KITTE」(旧東京中央郵便局)にできた「サザコーヒー・丸の内店」に寄りました。

「サザコーヒー」さんは、本社が茨城県ひたちなか市です。私がその会社の名前を知ったのは、わが家の近くのお店、カフェだったかなぁ…でした。「サザコーヒーをウチは使用しております」というPRのような文章がありました。

10年ぐらい前だったでしょうか。その後、いろいろなお店で、同じようなPRを見ました。しばらくして、TXつくば駅前にサザコーヒーさんの直営店ができました。実を言うと、「田舎の珈琲焙煎屋さんが進出してきたのね」という感じでした。その時はそんなに興味もなくて。

その後、LALAガーデンにもお店ができました。家から近かったので行ってみて、「ちょっとお高いけど、飲んでみましょ。ケーキも一緒に」。それが1回目のサプライズでした。「おいしい~!」。何度も通い、ケーキも頼んでたくさんスケッチしました。「はまった」わけです。

そうなったら、本店にも行かなくちゃ。つくば市の2店とはだいぶ感じが違います。ランチも多くの種類があり、雑貨を売っていたり。驚いたのは、アフリカのいろいろなお面です。高い壁一面に大きなエキゾチックなお面。コーヒーが美味しいだけではなくて、この会社さんは何だ! そんなわけで、どうしても丸の内店に行きたかったのです。

丸の内店で会長から名刺をもらった!

そこで奇跡が起きました。丸の内店は、ひたちなか店、つくば店とも違う雰囲気で、大人感。カウンターに座っていましたら、「ゲイシャコーヒーをどうぞ」と、お猪口(ちょこ)みたいな入れ物でサービスしてくれました。なんだか濃い感じです。

そこで、私はスケッチ。ふとカウンターの中を見ると、TVの「カンブリア宮殿」取材中と書いてあります。やや年配の男性がカメラを持った人に向かって、話していました。

私はお店でスケッチしたら、お店の方にその場でお見せすることも多々あります。なので、その方にお見せしましたら、「名刺差し上げます」。よく見たら、創業者で現会長さんでした。ゲイシャコーヒーを入れてくれた方も、「会長が出すのだったら僕も」と言って名刺を下さいました。副社長さんでした。

秋にできた「筑波大学店」には、翌日すぐに行き、またスケッチ。そして、今まで描いたものを、ハガキに印刷してまとめてお送りしました。

数日後、会長さん自筆のお手紙とコーヒーがわが家に届きました。頭が下がりました。こういう方なので、美味しいコーヒーとステキなお店を展開なさっているのですね。これから、まだ行っていない店舗にもおうかがいしたいと思っています。(イラストレーター)

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