《食う寝る宇宙》31 宇宙分野に軍事投資する米国


【コラム・玉置晋】2月初旬、沖縄本島最南端の糸満市にある平和祈念公園に来ています。ここでは、太平洋戦争の沖縄戦で亡くなられた方のお名前が「平和の礎」と呼ばれる石柱に刻まれています。刻銘者数は2018年6月現在で24万1525人。沖縄県出身14万9502人、県外出身7万7436人(茨城県出身754人)です。僕はこの方たちの死の上に生きていると思っています。

終戦当時、僕の父は14歳で仙台から土浦に来ていたそうです。海軍飛行予科練習生として、1945(昭和20)年6月ごろまでいたと聞いています。その後どういうわけか、地元仙台に帰されたと言っていましたが、本土決戦要員としての処置だったようです。予科練生の9割の方が戦死されています。

とても残酷なことですが、沖縄戦とは米軍の本土上陸に対する「時間稼ぎ」でした。この時間稼ぎにより、父は生かしてもらえたと思っています。だから、僕は心からの感謝の気持ちと申しわけなさの気持ちで、平和祈念公園を訪れました。戦争は何があってもダメです。 

防衛白書に「宇宙空間における対応」の章 

最近、宇宙を舞台にしたニュースが流れました。トランプ米大統領は「宇宙は新たな戦闘領域だ」とミサイル防衛の見直し(MDR:Missile Defense Review)を宣言。米国は軍事的に宇宙分野に重点投資すると言っています。

現在の世界情勢からすれば、必須であると理解しています。平和を念仏のように唱えたところで、平和が維持されることなんてないことも知っています。難しいものですね。

日本の防衛白書にも「宇宙空間における対応」の章があります。宇宙からの遠隔探査や通信確保に加えて、宇宙状況監視(SSA:Space Situational Awareness)というものがあります。現在、日本ではスペースデブリ(宇宙ごみ)の監視体制が主となっていますが、海外では宇宙天気もSSAに含まれており、ウオッチしているとのことです。

さて、沖縄滞在中に突然、僕に災難が降りかかりました。詳細はここでは語れませんが、突如、宇宙のお仕事を解雇されてしまいました。別に僕がマズイことをやってしまったわけではありませんが、世の中、何が起こるかわかりませんね。はて、どうしたものか。(宇宙天気防災研究者)

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