《宍塚の里山》27 食べる・遊ぶ・作る 里山の収穫祭

里山収穫祭 「作るコーナー」

【コラム・及川ひろみ】毎年11月第4日曜日(今年は25日)に開催する宍塚の「里山収穫祭」の日が近づいてきました。会にとって1年で一番大きな祭りです。

里山の田んぼで収穫したもち米(赤いもち米も)で餅をつき、里山で作った野菜を中心に大鍋で作る「ぬっぺ汁」(地元のおばあちゃんたちから教わった汁、だしはするめ、サトイモ、ごぼう、大根など野菜は1㌢角に切り、醤油の味がよく染みた逸品)、中高大学生たちが作るクルミ餅、大学芋、カボチャの蒸しパンなどが並ぶ「食べるコーナー」。

竹馬、地元の方に教わった「竹じゃらじゃら」「げんこ」(先を削った50㌢ほどの二股の木を地面に投げ、先に立てた相手のげんこをブッ飛ばす、男の子がはまるゲーム)やお手玉などの「遊ぶコーナー」。しめ縄や赤や青の木の実を飾ったクリスマスリース、木の実クラフトなど「作るコーナー」と、楽しみいっぱいの祭りです。

いぶし銀のような里山の紅葉が池を囲み、シベリアからやって来たたくさんのカモが大池で羽を休め、笛や太鼓、琴、尺八が里山にこだまし、ゆったりとした時の流れを感じるお祭りです。

自然の恵みを味わい 秋を堪能する

「ぬっぺ汁」は、野菜やするめの切り方や味の付け方など、すべてを地元のおばあちゃんたちから教わりました。味がいまいちだとダメ出しが4~5年続き、その後ようやく、これなら合格と太鼓判が出た逸品です。

食器は竹で作った椀(わん)や皿。中学生たちが作ります。遊びは地元の方のようにはうまくいきませんが、子どもは真剣。「げんこ」は毎年ヒーローが生まれます。作るに興じた親子の手には、色とりどりの思い出のリースやしめ縄、木の実細工の作品が握られ、誇らしげに映ります。

会では1990年3月、出入り自由の許可をいただいた林での下草刈りを開始し、5月、その林でクリタケの栽培を始めました。ホダ木からクリタケが収穫できるようになったのは1991年秋からで、収穫したクリタケやムラサキシメジなども入れたキノコ汁の会が収穫祭の前身です。

当時は、キノコ汁、山栗のおこわ、むかご飯がメニュー。60人ほどが楽しんだことが、当時の会報から読み取れます。

現在は、多い時には300人ほどが集まり、秋の収穫を喜び、自然の恵みを味わい、秋を堪能するひと時になっており、楽しみにされている方が大勢おられます。10時半ごろから、宍塚大池の堤防で始まります。(宍塚の自然と歴史の会代表)

▽スタッフ募集中: 一般参加費は1人300円。 スタッフ(8時集合)は参加費無料。