中嶌日本画学院生徒の「游美会展」 4~9日 県つくば美術館

生徒たち31人による色鮮やかな扇面

【田中めぐみ】日本画家の中嶌虎威さんが主宰する中嶌日本画学院の「游美会日本画展」が、4日から9日まで、つくば市吾妻の県つくば美術館で開かれる。

同展は今年で25回目。中嶌さんに師事する游美会のメンバー31人と中嶌さんが描いた額装の日本画の他、うちわや小色紙、扇面などの小作品、合わせて140点が出展される。出品者は30代から80代、扱った題材は様々で、色鮮やかな日本画の多彩な表現を味わうことができるという。

中嶌さんは「生徒には日本画の手法を大切にしながらも、自由に楽しんで描いてもらっている。良い絵を描くためには技術だけではなくきれいに楽しんで生きていこうという生き方も大切と教えている」と話す。

日本画の根本追求したい 中嶌虎威さん

「游美会」を主催する日本画家の中嶌虎威さん

中嶌さんは1967年に東京藝術大学日本画科を卒業、68年院展(日本美術院)で初入選し、以後14回入選。2000年に日本美術院を退いて無所属となり、以来個人での活動を始めた。つくば市では30年間、絵の指導をしている。近年では15年にアジア環太平洋美術大賞展「月明富士」で最優秀賞、17年に第53回アジア現代美術展「浄」で文部科学大臣賞などを受賞、国内外で高い評価を受ける。10月に県つくば美術館で開かれる「第7回つくば美術展~うずまく」には作品「武蔵野図」の出展を予定している。

「昨今では日本画と洋画の表現に垣根が無くなってしまい、表現の方法に行き詰まりがある」と話す中嶌さん。洋風化する時代の流れの中で、中嶌さんは日本画表現での美を追求するという信念を変わらず持ち続けているという。

「日本画には岩絵具の美しさがある。正しい方法でやれば色に濁りが無くなる。構図の取り方と絵の具の活かし方に特徴がある日本画の根本を追求したい」と話す。

▼「第25回游美会日本画展」9月4日(火)~9日(日)、午前9時~午後5時(最終日は午後3時まで)、入場無料。
▼「第7回つくば美術展~うずまく~」10月16日(火)~28日(日)、午前9時半~午後5時、(最終日は午後3時まで)、入場無料。

中嶌虎威さん作「初秋の花」