木曜日, 1月 16, 2025
ホームスポーツつくば・土浦の2チームが初戦突破 県選抜中学野球

つくば・土浦の2チームが初戦突破 県選抜中学野球

【池田充雄】軟式野球の第43回県選抜中学校野球大会が11日開幕し、つくば市金田のさくら運動公園野球場など5会場で1回戦16試合が行われた。同大会は県中学総体の地区大会などで好成績を収めた32チームが15日の決勝を目指して戦う。つくば・土浦市からは計4チームが出場、土浦二中は日立一高附属中を4-0で下し、谷田部東中は牛堀中(潮来市)に13-0で5回コールド勝ちを収めた。一方、土浦三中は大宮二中(常陸大宮市)に6-10で、茗渓中は水戸四中に3-4でそれぞれ敗れた。

土浦二中、4回までパーフェクト

土浦二は谷田部野球場の第2試合で日立一附と対戦。2回表に1死満塁から相手投手の乱れにより3点を奪い、また5回表には1死三塁から六番・横田歩夢の一塁線へのヒットで1点を加えた。守ってはエースで四番の小松崎脩平主将が4回までパーフェクトピッチング。5回は2死満塁とされるが投ゴロでしのぎ、6回からはリリーフの渡邊暁星がランナーを出しながらも無失点で締めた。

小松崎は「ボールから入ると雰囲気が悪くなるので、初球からストライクで攻め、相手に高めの球を振らせるよう意識した。攻撃では、今日は相手のミスから点が入ったので、次は自分たちで攻めて取りたい」と話した。渡邊は「スライダーは良かったがカーブが抜けたり落ちたりした。エースをがっかりさせないよう、リリーフで次の試合も頑張りたい」と気を引き締めた。

菅谷篤監督は「去年は3年生が5人しかおらず2年生がチームを引っ張ったが、総体では思うようにプレーできず、リベンジの思いで1年間頑張ってきた。スターがいるチームではないので、目の前の1戦1戦に集中して戦っていきたい」と抱負を述べた。

谷田部東中、2回に打者15人の猛攻

【谷田部東-牛堀】2回裏1死満塁、江崎が左前へ適時打を放つ

谷田部東はさくら運動公園野球場の第4試合で牛堀と対戦。1回裏1死三塁から三番・鈴木翔太の右前打で先制し、2回裏は打者15人で9点を奪う猛攻。3回にも2点、4回にも1点を加え、相手を完膚なきまでにたたきのめした。投手はエース鈴木が3回を投げ、4回からは捕手の江崎大翔主将がリリーフ。こちらも相手に一塁を一度も踏ませない完璧な継投で試合を終えた。

「立ち上がりを三者三振で抑えて勢いに乗り、回が進むにつれてコースにもよく決まるいいピッチングができた」と鈴木。「変化球が決まって相手が空振りしてくれた。今までで一番いいピッチング。捕手も投手もどちらも楽しい」と江崎。2人ともバッティングでも魅せたが、特に江崎の2回の左前打は、櫻井真一監督が「大量点の口火となるヒットで、チームにとって非常に大きかった」とほめたほど。江崎自身にも「芯に当たって手応えが良く、いままでで一番強い打球が打てた」と印象に残るものになった。

「最初は戦力に偏りがあったが、春から夏にかけて全員が力を付けてきて、守備もバッティングもしっかりできるバランスの良いチームになってきた。総体では県大会を目指したが、県南地区ベスト8で終わった。その悔しさをこの大会にぶつけたい」と、櫻井監督はチームの思いを語った。

12日の2回戦、土浦二は江戸崎(稲敷市)と対戦し0-5で敗れた。谷田部東は中郷(北茨城市)に3-1で勝ったが、14日の準々決勝で石下(常総市)に3-8で敗れた。

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「足りてないこと数字で示したい」県試算につくば市長 県立高校不足問題

児童生徒数が増加しているつくば市で県立高校が不足している問題で、県教育庁が昨年10月「県立高校の今後の募集学級数・募集定員の見込みを試算」と題する資料を示し、「つくばエリア」(つくば、つくばみらい、守谷、常総市など)について「現時点では定員増が必要との判断に至ってない」とする方針を明らかにしたことについて(24年10月24日付、25年1月12日付)、つくば市の五十嵐立青市長は14日の定例記者会見で「(県立高校が)足りてないことを(県に対し)数字で示したい」と述べ、市としてつくば市やつくばエリアの県立高校の学級増を引き続き県に要望し協議を続けていく姿勢を示した。 五十嵐市長が昨年12月23日、つくば市の県立高校の学級増などを求めている市民団体「つくば市の小中学生の高校進学を考える会」(片岡英明代表)と懇談したことに関し、記者の質問に答えて、改めて市の姿勢を示した。 同市の県立高校不足問題について五十嵐市長はこれまで、昨年9月に実施した2025年度の県予算編成にあたっての要望活動の際、大井川和彦知事に対し、市内にある県立竹園高校の定員を1学年2学級80人分、3学年で6学級分増やすための校舎増築費用4~5億円を市が負担すると提案したとしているほか、翌10月に実施された市長選で、市建設費負担による竹園高校の学級増を公約に掲げた。 14日の会見で五十嵐市長は、昨年10月の県試算資料で記されたつくばエリアの状況分析について「実際にそもそも1時間というものが(通学時間の)基準として定められているが、(生徒の)通学時間をまず正確に把握し、正確なデータをもとに議論をすることが必要だと思っているので、それを市民団体と連携しながら進めていきたい」と話した。 その上で「(竹園高校の学級増という)私の公約は(増築校舎の)建設を県に提案したということだが、県としては『足りている』という認識が急に(昨年10月に)出てきたので、それに対し、足りていないということを数字できちんと示すことは大事だろうと思っている。これから実際の数字について(県と)お話をしていきたいと思っている」とした。 さらに「併せて県として今、定員割れしているところ(つくばサイエンス高と筑波高)は増員を進めているという話があったので、それについては今年の出願状況等をみてまた議論しましょうと知事と話をしているので、そういったことを継続して行っていきたい」と述べた。 この問題で市民団体は近く、県教育庁と懇談を予定している。(鈴木宏子) ➡昨年10月の県資料「県立高校の今後の募集学級数・募集定員の見込みを試算」はこちら