【高校野球茨城’18】常総コールド発進 霞ケ浦は鬼怒商と競り合う

【常総学院-佐竹】4回裏常総学院、代打・大木島の右前打で三走・手塚が帰り10点目。二瓶(4番)とタッチを交わす

【池田充雄】第100回全国高校野球選手権茨城大会は12日、大会5日目に入り2回戦に突入した。土浦市川口のJ:COMスタジアム土浦ではシード校の常総学院と霞ケ浦が、共に初戦を勝ち上がった。

常総、つなぐバッティングで4回13安打

【常総学院-佐竹】常総の持ち味の足をからめた攻撃も。この日5盗塁のうち手塚(16番)は2盗塁を挙げた

春季大会優勝の第1シード、常総学院は、佐竹に10-0と5回コールド勝ち。初回、先頭の二瓶那弥主将が四球で出るとすかさず二盗を決め、二番・水野勢十郎の左前二塁打で先制。2回には七番・手塚悠と九番・菊地竜雅の2安打で1点追加。3回は6安打と1死球で6点を挙げ、4回にも2安打とボークで2点を加えた。

特に水野は、3回の2点三塁打を含む3安打3打点の活躍。「まずは塁に出ることを意識している。今日は(四回の死球も含め)4打席とも出塁できた。次もチャレンジ精神で自分が出てかき回し、周りにつなげていきたい」

二瓶主将は「チームでつなぐバッティングができ、目標の5回コールドを達成させ、いい入りをした。今年は打ち勝つチームと言われているが、それだけで上がれるほど甘くはない。大型打線でもここぞというときは細工を決めて1点を確実に取る」と、常総らしさは今年も健在だ。

先発の菊地竜雅投手は4回を投げて1安打5三振。佐々木力監督も「100点満点。一つ一つのボールにキレがあり、コンパクトに打ってくる相手打線を封じ込めた」と高評価だ。菊地は登録選手中唯一の1年生であり、公式戦では初登板。「スタンドに人が大勢いるのを見て緊張したが、自分は1年なので、気にせず楽しく投げようと、目の前の試合に集中した。1つ1つアウトにすれば結果がついてくる」と、最高141㎞のストレートを軸に役目を全うした。常総学院は次戦、16日に総和工と対戦する。球場未定。

【常総学院-佐竹】この日が公式戦初先発となった1年生投手・菊地竜

 

霞ケ浦、我慢比べ制し終盤に突き放す

春季大会4強の霞ケ浦は鬼怒商に6-2の勝利。春の主戦を務めた福浦太陽が先発し、5回までヒットを許さず三振と内野ゴロの山を築いた。

【霞ケ浦-鬼怒商】7回を2失点に抑えた霞ケ浦の先発・福浦投手

攻撃では初回に1番・天野海斗、2番・森田智貴、3番・小儀純也の3連打で2点を奪うが、その後は鬼怒商先発・廣瀬昂大投手の術中にはまり、5回終了まで1安打に抑え込まれる。

高橋祐二監督は「相手投手は、カウントを稼ぎに来る、右打者の中へ入ってくる緩いボール。これをどう打つんだと。本人たちの奮起が必要。この試合がお灸(きゅう)になればいい」と、試合後も苦い表情。

鈴木和樹主将は「体が開いてレフトフライやショートゴロが増えてしまい、それを試合中に修正できなかった。初戦を終えたので気を取り直し、個人としてもチームとしても調子を上げて、自分たちの野球をしていきたい」と反省する。

【霞ケ浦-鬼怒商】4回表、鬼怒商・木村の二盗を霞ケ浦が阻止。遊撃手・森田

霞ケ浦は6回に横田の左前二塁打で1点を加え、手詰まりを抜けたかに見えたが、7回表にピンチを迎える。1死満塁から中犠飛と左前打で1点差。だが福浦は「同点まではOK。気楽に行けよ」との鈴木主将のアドバイスに支えられ、後続を絶って反撃を待つ。

そして7回裏、森田の殊勲の一打が飛び出す。大会16号となる2点ランニング本塁打。「つなぐイメージで長打になった。ライトがクッションの処理を誤ったのを見て、三塁まで行けると思ったら、三塁コーチが大きく手を回していた」

8回からは鈴木寛人投手がマウンドへ。けがで2カ月半戦列を離れていた期待の長身右腕の復帰は、チームにも良い刺激になりそうだ。霞ケ浦の次戦は16日、多賀と対戦する。

【霞ケ浦-鬼怒商】7回裏1死二塁、森田のライトへの打球が2点ランニング本塁打になる

 

第100回全国高校野球選手権茨城大会 2回戦(7月12日、J:COMスタジアム土浦)

佐竹 0 0 0 0 0 0
常総学院 1 1 6 2 × 10

※5回コールド

バッテリー
佐竹:鈴木飛、藤田-海老原、中村
常総学院:菊地竜、岡田、塙-草部

長打(すべて常総学院)
三塁打:水野
二塁打:水野2、斉藤、野澤

 

鬼怒商 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2
霞ケ浦 2 0 0 0 0 1 2 1 × 6

バッテリー
鬼怒商:廣瀬-古谷
霞ケ浦:福浦、鈴木寛-鈴木和

長打
本塁打:森田(霞ケ浦)
三塁打:森田(霞ケ浦)
二塁打:菅野、横田、天野、黒田(霞ケ浦)、萩原(鬼怒商)