【鈴木萬里子】つくば市在住の画家、町田保さんの個展「第6回町田保絵画展―美しさに恋して」が10日から同市二の宮の洞峰公園内筑波新都市記念館展示ホールで開かれている。町田さんは服飾デザイナーとして10年間ファッションの仕事に携わった。その経験から「ファッションと芸術は美の追求。バランスも大切で美しさを出すにはどうしたら良いか模索しながら描いている」という。書家でもある。
作品は水彩画風に描いたアクリル画、色鉛筆画など全39点。入口正面には昨年の第10回極美つくば展で初めて創設された、つくば市長賞受賞作品「感動」が展示されている。雲中にそびえ立つ遠景の筑波山上空に、太陽が厚い雲の中から光を放つ。この情景を激しい色調で描き切った作品だ。町田さんは「勢いのある画に仕上がったと思う。初めて賞を受賞できたことは名誉でありうれしかった。この賞に恥じないような絵を今後も描いていきたい」と話した。この作品の前で立ち止まり熱心に見入る来場者が多かった。
昨年の個展の激しい色調から一転、今年は細かく、丁寧にを意識して描いたという。龍ケ崎市から来場した50代の徳田ゆき子さんは「昨年初めて見て良い印象だったので、初日に来た。昨年は強い絵という印象があったが、今年はやさしい感じがする。自然な空気感が出ていて良いですね」と話した。
◆16日(水)まで。入場無料。開館時間は午前9時~午後5時(最終日は3時まで)。問い合わせは町田さん(電話090・8046・7445)まで。