昭和の土浦駅舎などスケッチ つくばで水彩画2人展

「昭和回想のスケッチ展」に来場した市川さんの家族

【斉藤茂】郷土の水彩画家ふたりの足取りがつくばで交錯した。岩田正+市川隆通「昭和回想のスケッチ展」が9日から、つくば市吉瀬のつくば文化郷ギャラリーながや門で始まった。一般財団法人茨城県郷土文化振興財団(大久保純子理事長)主催、16日まで。

岩田正さん(86)は2003年から、石岡市広報紙の表紙絵を13年にわたって描いてきた。「歴史の町」石岡の常陸國總社宮、舟塚山古墳、茨城廃寺(復元図)などに材をとった作品のほか、石岡旧市街に点在する昭和初期の店舗建築を数多くスケッチしている。

市川隆通さん(2006年没)は東京電機(本社・つくば市)社長として、土浦市からつくば市への工場移転を指揮した経営者。入院中に覚えた絵筆で各地をスケッチして回り、1989年から90年にかけて朝日新聞県版に連載された作品群がある。

同財団が事務所をつくば文化郷内に構えたことから、ふたりの関係者が原画を持ち寄る格好で絵画展の開催となった。土浦、石岡両駅の旧駅舎のスケッチはじめ約40点を展示する。今はない建物や失われた風景の描写は、観客の郷愁を誘っていた。

◆入場無料。問い合わせは電話029-846-3445(同財団、同市吉瀬1679の1)

同スケッチ展を見る来場者ら