バレーボールVリーグ男子のつくばユナイテッドSunGAIA(略称サンガイア、本拠地つくば市)は18、19日、土浦市大岩田の霞ケ浦文化体育会館で北海道イエロースターズ(YS、本拠地北海道札幌市)との2連戦を戦い、18日はセットカウント2-3、19日は0-3で両日とも敗れた。これでサンガイアは7勝7敗で東地区3位。
2024-25 Vリーグ男子(東地区)レギュラーシーズン(1月19日、霞ケ浦文化体育会館)
サンガイア 0-3 北海道YS
19-25
20-25
25-27
18日はフルセットを戦い、先にマッチポイントを握りながらあと1点が奪えずという惜しい敗戦。対して19日はストレート負けという厳しい結果。第3セットは中盤まで優位に進めながら後半逆転され、そこからデュースに持ち込んだものの、最後の競り合いでブレイクできなかった。
「昨日は相手のサーブミスなどに助けられたが、今日は自分たちのミスが多かった」と長谷川直哉。「相手は個の力で得点を重ねてきた。うちはチーム力で戦わないといけないが、踏ん張り切れなかった」と川村駿介は話す。
また架谷也斗主将は「守備では練習の成果が出て、チーム全体で守りの形をつくれていた。問題は攻撃。トランシジョンでミスをせず、決めるべきところを決めきりたい」と振り返った。
試合全体としては長いラリーが続き、強打ではなかなか決着が付かず、両チームとも軟打やフェイントを織り交ぜて相手を揺さぶっていた印象があった。だがこれらはコンビネーションが合わず、苦し紛れの結果でもあったそうだ。またレシーブ合戦の様相を呈したのも、互いに相手の長所であるブロックを避けたせいでもあったという。
一方で守備面での安定感は高く、それはサンガイアの今季サーブレシーブ成功率にも表れている。リベロの浅野楓は72.6ポイントで個人ランキングトップ、架谷は68.1ポイントで同3位。この2人を避けるように今日の相手のサーブは川村に集中していたが、川村もまた同19位の名手。1試合中40本のサーブを受けて67.5ポイントの成功率を挙げた。「余裕を持ってスパイクに入れるよう、高さを出したレセプションを心掛けた」と話している。
今後の改善点としてはコンビネーションの精度を上げることと、スパイカーの枚数を増やし、戦術の幅を広げること。昨年11月に入団内定した4人の選手も、それぞれプロデビューやベンチ入りを果たすなど、チームにフィットしつつあるという。
「北海道YSに独走を許したことで地区優勝は厳しくなったが、プレーオフ進出圏の2位以内には十分可能性がある。当初の目標通り新Vリーグ初代王者を目指し、最後までぶれずにやっていく」と加藤俊介コーチは意気込む。
次節は2月1、2日、川崎市のカルッツかわさきで川﨑レッドスピリッツと対戦する。(池田充雄)