日本国際学園大学(つくば市吾妻、橋本綱夫学長)がこのほど学内で実施した「ひとり暮らしガイドブック」の表紙デザインコンペ(ジェイ・エス・ビーグループ協賛)で、4年の矢治竜乃介さんの作品が最優秀賞を受賞し、10月につくば市エリアで発行された学生向けマンション・アパート情報誌「学生下宿年鑑2025ダイジェスト版ーつくば市エリア ひとり暮らしガイドブック」(ジェイ・エス・ピーグループ UniLifeつくば店発行)の表紙になっている。年間で約5000部発行される。
優秀賞には同大4年の菊地祥真さんの作品が選ばれた。同大向けの冊子「日本国際学園大学・2025年度春入居のご案内」(同)の表紙となり、同大の受験生や来校者らに配布される予定だ。
学内コンペは、学生の作品を磨く力を伸ばし活躍の場を与えることを目的に、各エリア版の学生下宿年鑑「ひとり暮らしガイドブック」を各地で発行しているジェイ・エス・ビーグループの協賛で、昨年から実施している。今年の学内コンペには教育の一環として学生4人が応募した。
最優秀賞の矢治さんは「自分の部屋に似たイメージでデザインした。学生という立場から、自分の部屋の雰囲気を『本』の中に表現するというコンセプトで挑戦した。気合を入れて作った作品なので、評価をいただけて本当にうれしい」と喜びを語った。
矢治さんは山梨県甲府市出身、卒業後は都内の会社に就職が決まっている。今後は「イラストだけでなく、動画クリエーターにも挑戦し、総合クリエーターとして生きていけたらいい」と語る。
優秀賞の菊地さんは「自分の理想の一人暮らしの部屋を、設計図のように表現した。好きな色合いや木目調の素材感を取り入れたことが、評価されたポイントだと思う。遊び心が隠されてあるので探してみてほしい」とコメントする。
菊地さんは千葉県柏市出身、つくば市内の会社に就職予定で「会社に入ってからは総合的なデザイナーとしての役割があったり、ドローンを使った撮影などもやっていくことになっている。自分のやりたいことをやっていけたら」と話す。
主催者は「昨年よりデザインのクオリティーがより高くなっていて感心した。賞の選定は、どれも素晴らしく僅差の結果となった。来年も開催するので、さらに多くの素晴らしい作品が集まることを楽しみにしている」と講評する。
同大企画部広報課の原沙織さんは「2人のデザインは特に優秀で、教員からも評価をもらっている、2人は今年8月にタペストリーコンペティション(8月2日付)にも選ばれており、今後の活躍に期待したい」と述べる。(榎田智司)