つくば国際ペット専門学校(つくば市沼田、東郷治久理事長)が26日、隣接する犬のテーマパーク「つくばわんわんランド」を1日貸し切りにして、学園祭「第15回犬友祭(けんゆうさい)」を開催した。犬の訓練士や美容師、動物看護師などを目指す学生たちがさまざまな企画を用意した。
ドッグトレーナーコースの2年生42人が、学生生活を一緒に過ごしてきた1人1頭のパートナードッグと、ダンスや曲芸を見せた。「オンリーワン(only wan)」と題したパフォーマンスで、それぞれのパートナードッグと1年半向き合った成果を披露し学園祭のフィナーレを飾った。成功すると観衆から大きな拍手が沸き起こった。
混雑を避けるため一般参加を取り止めて、卒業生や家族など関係者だけでの開催となり、2000人ほどが集まった。在校生は約500人おり、卒業生らの同窓会の要素もあるという。
犬の美容師を目指すドッグトリマーコースの2年生は、犬と一緒に写真を撮影したり、愛犬に付けるスタイ(よだれかけ)や自分に付けるアクセサリーを作る体験会を企画した。
愛玩動物看護師コースと動物衛生看護コースの2年生は「ワォーン!!びっくりハウス」と題し、付属の動物医療センターでお化け屋敷を催した。同コース3年生は、自宅の愛犬に合わせた大きさのおもちゃを作り、「犬と遊ぼう」という企画を開催した。
ペットケア総合コース2年生は、毎年来園者から好評を博しているドッグレースを企画。同校の学生らが毎日共に過ごしているパートナードッグの中から選ばれた愛犬が出場し、レースが催された。
園内では、ハンバーガーやおでん、ラーメンなど12チームがそれぞれの模擬店を出店するグルメコンテストなども開かれた。
愛犬を連れて家族と共に筑西市から参加した卒業生の本城亜瑚さん(22)は「3年前卒業して、とても懐かしい。当時はコロナ禍で大変だったが、トレーナーとして良い仕事ができるよう頑張っていきたい」と話した。(榎田智司)