つくばに茨城スタジオ開設 アニメ「進撃の巨人」制作会社 人材発掘へ

つくば市長を表敬訪問した(左から)浅野恭司取締役、和田丈嗣社長、中武哲也取締役=19日、同市役所

【鈴木宏子】「進撃の巨人」で知られるアニメ制作会社ウィットスタジオ(東京都武蔵野市、和田丈嗣社長)が13日、つくば市吾妻、市産業振興センターに「WIT(ウィット)茨城スタジオ」を開設した。本社と連携し子供向けアニメやCM短編アニメの作画を行いながら、アニメーターなどの人材育成を目指すという。

19日、大井川和彦知事、五十嵐立青つくば市長をそれぞれ表敬訪問した和田社長(39)は、県内在住の大学生や専門学校生が就業体験するインターンシップを受け入れ、来年4月に約10人の新卒者を採用、3年後までにさらに約10人を採用して20人態勢にしたいとしている。

アニメ制作会社が東京に一極集中し人材不足が言われる中、生活しやすく、仕事に集中しやすい環境が整っている地方で、新たな人材を発掘し育成していこうと試み。同社の地方進出は初めて。

「進撃の巨人」でプロデューサーを務めた同社の中武哲也取締役(38)が鹿嶋市出身、総作画監督を務めた浅野恭司取締役(42)が古河市出身で、これまで古河やつくば市でイベントを開いてきたことなどからスタジオ開設に至ったという。

茨城スタジオは産業振興センター2階の約100㎡。いずれも20代の筑波大出身アニメーター、田中正晃さんと、守谷市出身で制作進行担当の山田健太さんの2人が昨年5月から開設準備を進めてきた。

今後は2人が中心になって茨城スタジオを運営していくという。今年は「劇場版ポケットモンスター」や、子供向けアニメシリーズの作画などをする予定。さらにショッピングセンター、イーアスつくば内の映画館MOVIXつくばなどでイベントを開催し、茨城の特産品などにアニメのイラストを付けたオリジナルグッズなどを制作、販売したいとしている。

和田社長は「筑波大や取手の東京芸大などとも連携して新しい形がつくれれば」と話している。

ウィットスタジオは大ヒットアニメの「進撃の巨人」のほか、「甲鉄城のカバネリ」「魔法使いの嫁」など注目作品を手掛けるアニメ企画制作会社として知られる。

WIT茨城スタジオが開設されたつくば市産業振興センター=同市吾妻2丁目