木曜日, 8月 7, 2025
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つくば温泉 喜楽里 別邸《ご飯は世界を救う》59

【コラム・川浪せつ子】「魔女の一撃」という言葉をご存知でしょうか? ドイツでは、ぎっくり腰のことだそうです。さっきまで元気だったのに、突然やってくる激痛は「魔女のしわざ」だと。それが、2回目の到来。1年半前は、つくば美術館の展示が終わった後。今回は「つくば水彩画会」が終わってから、1週間ほど後。

1回目は、起き上がるどころか、寝返りすらできない。1年半前はコロナの真っただ中。でも、病院で痛み止めをもらい、コルセットをつけて2週間後には、フイットネスに行けました。

ところが今回は、そこそこ動けるのに良くなりません。この秋から冬にかけ気温差が大きいため、ぎっくり腰の方が4倍とか。この1カ月少し、毎日、朝の歯磨きですらギック! 1日の中で何回も。これにはメンタルも少々やられ、「もう絵を描くのは、展覧会やるのは、止めてしまおうか…才能ないんだ…」

石は磨いて玉に

そのころある出会いがありました。たまたま行った展覧会。受付の女性とお話。私より少し年上の方かなと思ったら、「82才になります。絵は60才から初めて、7年前に主人を突然亡くしたときも、絵があったので乗り越えることができました」。

年齢にそぐわない若々しさ。肌つやも良く、背筋もシャン。「あなたね、絵を描きなさい」。そんなお言葉をいただきました。この方のように年齢を重ねていけたらいいなぁ~。

でも、まだ毎日、整骨院さんで治療。「あぁ~」の日々でした。ある日、整骨院さんの駐車場でラジオから聞こえてきた言葉。「石は磨きて玉(ぎょく)となり」。ただの石でも、何があっても諦めず磨きなさい―そう神様が言ってくださった?

「玉」などにならずとも、せめて泥のついた石からは脱却してみよう。どこまで磨けるかわからないけど、少しずつチャレンジしてみよう。そんな風に思えるようになってきたら、体の方も少しずつ改善してきました。

近くの日帰り温泉

今回の絵は、体をいたわるために行った日帰り温泉「つくば温泉 喜楽里 別邸」(つくば市西大橋)のお食事です。(イラストレーター)

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