【コラム・川浪せつ子】近場でも知らない飲食店さんがたくさんあることに驚きます。今回のお店、「金太郎鮨」(つくば市東新井)もその一つ。知るきっかけになったのは、自分勝手な思いつきからでした。
昨冬、実母が没した年齢を超えました。長生きの家系だったにもかかわらず、思いのほか早く天に召されました。建築パース(外観イラスト)の仕事をまだしようと思っていましたが、母の闘病、余命宣告の年齢を超え、命の限りあることをつくづく感じ、絵に集中したいと思うようになりました。
そして昨年から、終活ならぬ「水彩活」を始めることに。牛久の水彩画家Tさんと、2回目にお会いしたとき、「一緒に展示会させてもらえませんか?」と、むちゃブリ。「僕でいいのですか?」。そんな謙虚な方。それで気をよくし、茎崎のIさんにも声かけたら、またまた「いいですよ」
今秋、茎崎のギャラリーで展覧会
それでつけ上がった私は、Iさんに「土浦市のOさん、茎崎のSさんもお誘いしたいのですが」とお願い。実はOさんとは話をしたこともなく、今年93歳になる水彩画家K先生と一緒に展覧会にいらしていた、Oさんの絵がステキだと思ったからです。
Sさんは、いろいろな場所で展覧会されていました。その後お会いし、人柄にもひかれました。幸運なことに、皆さんと今年10月末からSさんのギャラリーで展覧会を開くことになりました。皆さん水彩画のキャリアも長く、私はお教えいただくことばかり。つくば市に来て41年。やっと、私の念願だった絵の話ができる方々に出会うことができました。感謝しかありません。
ところで、なんで「金太楼鮨」さん?ですよね。Oさんのお勧めで、5人で初めて顔合わせした場所です。そして、私のお気に入りになりました。(イラストレーター)