土曜日, 9月 20, 2025
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つくばの子育て、共に考えよう 24日キックオフイベント 支援者ら呼び掛け

【大志万容子】子育て支援者や親が共につくばの子育てを考える「つくば子育てコミュニティーワーク キックオフ・イベント」(同実行委員会主催)が24日、同市吾妻のつくばイノベーションプラザ大会議室で開かれる。「個の活動では難しいことも、つながることで解決できることがきっとある」と、メンバーは参加を呼びかける。

主催するのは、同市の子育て支援者や助産院院長、市議、大学准教授ら10人。きっかけは一昨年の県の子育てフォーラムで「NPO法人せたがや子育てネット」(東京都)代表の松田妙子さんの事例報告を聞いたこと。世田谷区では区民と行政が共に議論する場をつくり、子育て施策の策定につなげていることを知った。共感したメンバーが「つくばでも同様の取り組みを立ち上げたい」と有志に声をかけ、昨年夏に実行委員会を立ち上げた。

メンバーの1人で、子育て支援団体「ままとーん」代表の中井聖さん(46)は「以前から子育て支援者同士が集まると、隠れた貧困や発達課題のある子どもへの対応など、現場で今直面する課題が話題になった。きめ細かく対応できる子育て支援のネットワークが必要と思うようになった」と話す。

一方で「行政がすべての支援メニューを用意できる時代ではない。さまざまな人や団体がつながり、議論できる場を自分たちの手で作ることが大切」と強調する。イベント名のコミュニティーワークとは「自分だけではできないことを、地域で力を出し合って解決すること」といい、「例えば支援者同士がつながることで、個の活動では対応が難しい人も、より適切な支援につなげることができる」と狙いを話す。

当日は2部構成。第1部は「世田谷区のコミュニティーワークが育んだもの」と題して松田さんが講演する。第2部はつくばの子育てについて、参加者同士がグループディスカッションを行う予定。

中井さんは「日々の活動で手一杯になりがちな人も、他の支援者らとの交流で新たな視点を持ち帰り、その目で自分の場を眺めれば、きっと違ったものが見えるはず」と期待を込める。

◆同イベントは午後2~5時。参加料500円。対象はつくば市在住・在勤者。参加の申し込みは、フォーム https://goo.gl/ZtN4CTから。問い合わせは、kosodate.hughug@gmail.com、FAX029・859・0736。

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何気ない風景から世界かたどる 高木紀英さん個展「短編写真」

土浦ギャラリーで20日から  土浦写真塾講師を務める同市在住の写真家、高木紀英さん(73)の個展「短編写真」が、20日から土浦駅前の土浦市民ギャラリー(同市大和町)で開催される。 市内で撮影した何気ない風景や身近な場所などから世界をかたどったモノクロとカラーの写真計60点が、「童の國」「神々の宿る場所」など12のカテゴリーに分けて各5点ずつ展示される。素材の断片を組み合わせたコラージュ作品もあり、見る人によって独自の解釈が生まれるイメージとして撮った写真という。 例えば「黒いコートの女」という作品には人物が写っているが、それは主役でなく風景の一部となっている。高木さんは「自由に見てもらうという姿勢が必要で説明はあまりしない。いろいろな角度で見てもらうのがよい」と語る。 展示される作品はモノクロが多い。「モノクロ写真の良さは、色がないということで見るイメージが広がる効果があり、よりリアル感がある」と高木さん。作品はすべて自作プリント。カラーで写した写真をプリント時にモノクロに変換することもあるという。カラー写真は15点だけ。「カラーで表現する方が好ましいと判断したものについてはそうしている」。 高木さんは土浦生まれ。1992年から本格的に写真を始めた。94年には茨城県展奨励賞を受賞するなど活躍。2019年に初の個展「神々の会話」、21年には個展「路上感撮」など開催してきた。現在、土浦市展委員、土浦美術協会委員などを務める。 写真文化衰退の助けに 今回の個展開催にあたっては、写真文化の衰退にいくらかでも助けにならないかという思いがあった。写真教室やサークルはどんどん高齢化が進み、若い人が入ってこない。若い人はスマホで写真を撮りSNSで楽しんでいる。このままでは写真文化がなくなってしまうという危惧をもったという。「接点はどこにあるか探す必要がある」と言い、写真展などにデジタル部門を作り、パソコンと大型スクリーンをつなげ鑑賞するなども方法の一つと考えているという。 底辺を広げるという意味で、今年6月に土浦市民ギャラリーで開催した「形のない集団の写真展」は、大きさやテーマにこだわりを持たず、誰でも参加できる写真展として企画した。敷居の低い作品展をどんどん企画していきたいと語り、「写真展は気軽な感じで来ていただき、心が閏っていただければありがたい」と来場を呼び掛ける。(榎田智司) ◆高木紀英さん個展「短編写真」は9月20日(土)~28日(日)、土浦市大和町1-1、アルカス土浦(市立図書館)1階、土浦市民ギャラリーで開催。開館時間は午前10時~午後6時。ただし初日は午後1時から、最終日は午後4時まで。月曜など休館。入場無料。問い合わせは電話029-846-2950(同ギャラリー)へ。 ◆高木紀秀さんが講師を務める「土浦写真塾」では会員を募集している。活動は、月例会を毎月第3土曜日午後1~5時、二中地区公民館で開催。会費は1回1000円。連絡先は吉田宣好さん(電話090-9014-5567、Eメールn_yoshida2024@yahoo.co.jp)へ。