プレナスなでしこリーグ2部、つくばFCレディース対バニーズ群馬FCホワイトスターの試合が11日、ひたちなか市新光町の市総合運動公園陸上競技場で開催された。つくばは0-2で敗れ、2部昇格の初陣を飾ることはできなかった。
プレナスなでしこリーグ2部、第1節
つくばFCレディース 0-2 バニーズ群馬FCホワイトスター
今季、初のプロリーグ「WEリーグ」が創設されるなどドラスティックな動きを見せている女子サッカー。昨季なでしこチャレンジリーグに属していたつくばFCは、今季から、なでしこ2部に戦いの舞台を移した。

初戦の相手はバニーズ群馬FCホワイトスター。昨季なでしこ2部で活動していたバニーズ京都と、関東女子1部で活動していた群馬FCホワイトスターが一つになって再始動したチームだ。
試合は立ち上がり、互いに相手の出方をうかがう形で始まった。守備はともに4バックながら、群馬はパワーと瞬発力のある兼重紗里を前線に置いた1トップの形。つくばは速さと俊敏性を備えた岸川りな、キープ力がありターンからのシュートを狙う古寺未佳の2トップだ。群馬はロングボールやスルーパスで積極的に兼重を走らせる。つくばは中央からの崩しを狙うが、相手の守備に阻まれ、なかなかボールを前へ運べない。

前半15分、ハーフライン手前から1本のパスを通され、サイドに開いていた兼重がすぐさまロングシュート。不意をつかれた形になってつくばが失点する。
その後つくばは、サイドから短いパスをつないで相手をかわしていく。36分には古寺のキープから藤原のどかがシュートを放つが枠の左。42分には岸川が右サイドで相手DFと入れ替わり、角度のないところから打つがバーの上。前半のシュートはこの2本だけだった。

後半は、両者ともなかなかシュートに持ち込めず、メンバー交代で打開を図ろうとする。だが後半31分、痛恨の2失点目。リフレクションのボールを前でつながれ、スルーパスに小嶋美舞が抜け出す。シュートは一度はGK稲葉寧々が止めたが、拾い直してゴールへ流し込まれた。
つくばは途中出場の荒木ともみ、大坪菜らが果敢にゴールを狙うが得点を奪うことはできず、試合終了。今季からチームを率いる橋野威監督は「前半途中から、ボールを大事にしながらフィニッシュへ向かう自分たちの形は出せたが、もっとゴールに迫る回数を増やしたかった。失点については、攻守の切り替わりのところをもっと整理したい」と話した。

新しい舞台での戦いについて藤井志保主将は「なでしこリーグの名前で皆さんに認知してもらいやすくなった。袖にエンブレムも入って気持ちも上がっている。力のある選手が大勢入り、チーム内競争をしながらいい雰囲気ができている。新しい環境でポジティブにやりたい」と話した。