JR土浦駅ビル「ペルチ土浦」(同市有明町)が来春、日本最大級の体験型サイクリングリゾートに生まれ変わる。レンタサイクル、サイクルカフェなどのほか、県内の人気店を集めたフードマーケットやホテルなどが次々にオープンする。
全長180㎞のサイクリングコース「つくば霞ケ浦りんりんロード」のスタート地点にあることを生かし、従来の駅ビルの枠を超え、ライフスタイルの発信や体験の提供に軸を移した新しい駅ビルになるという。JR東日本の子会社で同駅ビルを運営するアトレ(東京都渋谷区)が22日発表した。
駅ビルの新名称は「PLAYatre TSUCHIURA(プレイ・アトレ・ツチウラ)」で、第1弾として来年3月29日、核施設となる「りんりんスクエア土浦」が1階と地下1階にオープンする。1階にサイクルショップ、レンタサイクル、洗車・修理コーナー、地下1階にシャワー、ロッカーなどを備えた施設で、延床面積は計約959㎡。県が設置し、アトレが指定管理者として運営にあたる。整備費は約3億1700万円(県と土浦市が2分の1ずつ負担)。
駅直結の本格的サイクリング拠点施設は全国初で、サイクリングコンシェルジュが常駐し、地域の観光スポット、サイクリングコース、街の楽しみ方などの情報を提供する。
1階にはほかに、イタリアの自転車メーカー「ビアンキ」と、コーヒーチェーン店「タリーズコーヒー」によるサイクリングカフェがオープン。コンビニ、ドラッグストアなども開店する。
第2弾として来年11月、人気飲食店の企画・運営を手掛けるバルニバービ(東京都台東区)が、2~3階北側に「ステーション・ロビー・ツチウラ」を出店。学びや体験を充実させたカフェ、レストラン、クッキングスタジオなどを開く。
第3弾は2019年5月、2階南側に、地ビールや日本酒、パン、スイーツなど地元茨城の人気店を集めたフードマーケットがオープンする。
第4弾は19年秋以降、3~5階に、サイクリングを気軽に楽しむ人のためのカジュアルなホテルが誕生する。
土浦、つくば市など地域住民や駅利用者のほか、1000万人いるといわれる全国のサイクリング愛好者、アジアやヨーロッパなど海外のサイクリング愛好者の利用を想定しているという。
ペルチ土浦は地下1階地上6階建て、延床面積は約1万7400㎡。(鈴木宏子)