【山崎実】県子ども未来課が4月1日現在でまとめた県内の待機児童数は193人で、市町村別では昨年に続きつくば市の42人が最も多かった。次いでつくばみらい市30人、取手市と阿見町が各24人。県南地域の待機児童数が123人と全体の64%を占めた。
県全体の待機児童数は昨年同期(345人)と比べ152人減少した。つくば市は減少幅が89人と最も多かったが、ワースト1解消に至らなかった。
待機児童の内訳は、0~2歳児が157人と81.3%を占め、3歳児以上は36人(18.7%)となっている。
県は、待機児童の発生要因として、女性の就業率向上による入所希望者の増加と、追いつかない保育士不足を挙げ、保育の受け皿拡大と、保育人材の確保に取り組んでいくとしている。
具体的には、国の保育所整備交付金などを活用し、地域の実情に応じた保育所、認定こども園、小規模保育施設などの整備や、家庭的保育事業所の増加を図り、市町村の保育受け皿の整備を推進していくとしている。
また保育人材の確保では、いばらき保育人材バンクや保育士修学資金貸付制度など、各種施策を積極的に展開、運用して確保に努めていく考え。
市町村別待機児童数 | ||
順位 | 市町村名 | 待機児童数 |
1 | つくば | 42 |
2 | つくばみらい | 30 |
3 | 取手 | 24 |
3 | 阿見 | 24 |
5 | 水戸 | 23 |
6 | 下妻 | 11 |
6 | 那珂 | 11 |
8 | ひたちなか | 10 |
9 | 古河 | 8 |
10 | 土浦 | 2 |
10 | 神栖 | 2 |
10 | 鉾田 | 2 |
10 | 東海 | 2 |
14 | 常総 | 1 |
14 | 守谷 | 1 |
計 | 193 | |
2020年4月1日現在 |